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イーサリアム続伸、21年12月以来の4000ドル水準迫る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末24日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比130ドル(0.34%)高、ナスダック指数は241ポイント(1.5%)高で取引を終えた。レーティング(目標価格)引き上げのエヌビディアなどの半導体関連株が牽引した。

東京株式市場では、前場の日経平均株価は前営業日比336円(0.85%)高となった。

米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比1.28%高の1BTC=67,148ドルに。

BTC/USD週足

ビットコインは6日、過去最高値を2年半ぶりに更新する69,324ドルを記録するも、利益確定売りが重なり59,224ドルまで暴落する場面があった。

FRB(米連邦準備制度)のパウエル議長のハト派発言で米ドルが下落、ハイテク株が買われたことも追い風となった。ドル指数とビットコインなどのリスク資産は逆相関する傾向にある。

パウエル議長が「米国のインフレ率が利下げ目標である2.0%に戻りつつあると十分な確信を持てる域に中銀が到達するのはそう遠くない」などと述べたことで、今年6月までに利下げが始まるとの市場の見方が強まった。

イーサリアム(ETH)は3,945ドルまで上昇した。21年12月以来の大台である4,000ドル目前に迫っている。

ETH/USD週足

ブラックロックなどが申請中のイーサリアムETF(上場投資信託)を巡る思惑があるほか、大型アップグレードのDencunが13日に迫る中、イーサリアム(ETH)の出来高は6日時点で510億ドルを超えた。

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一方、昨今の暗号資産(仮想通貨)高騰に伴い、相場のボラティリティ(価格変動性)拡大リスクの高まりに警鐘を鳴らす向きも少なくない。

ambcryptoの調査によれば、ビットコインが63,200ドルまで下落した場合は22億ドル相当のロングポジションが清算される可能性があり、一方で7万ドルまで急騰した場合は24億ドル相当のショートポジションが清算される可能性がある。

CoinGlassのデータによると、デリバティブ市場の先物建玉は27カ月ぶり水準まで上昇しており、イーサリアムの建玉は前月比71%増の120億ドルに達している。

データ分析企業CryptoQuantの認定アナリストであるShayan_7氏の考察によれば、市場のダイナミクスを反映するイーサリアム先物のFunding Rate(資金調達率)は、2020年後半以降の大相場を彷彿とさせる。

調達金利の急上昇は、先物トレーダーの強気心理が背景にあるとする一方、金利の過熱感が過度に強まってくると価格急落時のロスカット(強制清算)連鎖のリスクを高め、予期せぬ調整の動きを引き起こすおそれがあるとした。

アルトコイン市場

ブルームバーグが報じたところによれば、暗号資産運用会社パンテラ・キャピタルは、22年11月に経営破綻した大手暗号資産取引所FTXから2億5000万ドル相当のソラナ(SOL)を買い取る意向を示している。

ファンドの投資希望者には、30日間平均価格の39%、または59.95ドルで市場価格よりも割安で購入可能なオプションと引き換えに最長4年間のロックアップが掛かる。

パンテラ・キャピタルは資金集めのためのファンドについて、2月末までのクローズを目指していたとされる。取引が成立すれば、総供給量の約10%にあたる4,110万SOLを保有するFTXの清算売り圧力が緩和されることになりそうだ。

ソラナ(SOL)価格は、前週比12.2%高、前月比43.9%高と大幅上昇している。

関連:パンテラ、破綻したFTXからソラナSOLを6割引で買い取る方針

また、エヌビディアのカンファレンス「GTC 2024」開催を控え、Render、Fetch.ai、SingularityNETなどのAIセクターが買われた。 オンチェーンデータプロバイダーのSantimentの調査によれば、AI関連100銘柄のポートフォリオは前日比30.7%高に達した。

CEOとCTOが3月18日〜21日に開催される「GTC 2024」に出席することが伝わったAnkrが急騰するなど、思惑で物色されている。

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