CoinPostで今最も読まれています

ETF米国初承認のイーサリアム週足大陽線、BTCドミナンスに変化の兆しも

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末24日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比4.3ドル高の3万9069ドル、ナスダック指数は184.7ポイント(1.1%)高で取引を終えた。

米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、コインベースが8.5%高、マイクロストラテジーが9.1%高と続伸した。

CoinPostアプリ(ヒートマップ機能)

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は、前日比112.8円(0.29%)高の3万8758円となった。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比0.4%高の1BTC=69,117ドルに。

BTC/USD日足

ビットコイン半減期前後の調整局面は限定的で、このままBTCが69,000ドルを上回る水準で推移し、サポートに転じることができるかどうかは重要だろう。

関連:31日にPCE価格指数発表を控え、BTC相場の上値は限定的か|bitbankアナリスト寄稿

Kaiko Analyticsの新しいデータによると、米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)でヘッジファンドがビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の売りポジションを積み増していることがわかった。

しかし、このポジションはヘッジファンドが必ずしも価格下落を期待しているものではないとみられる。

現物市場と先物市場間の価格差を利用した裁定取引の一種(ベーシス取引)を目的としたものであり、現物ロングと同規模の先物ショートを行うことで価格変動リスクをヘッジしながら安定した収益を得ることができる。

そのため、満期が近づくにつれて価格乖離は縮小する傾向にある。

関連:ビットコインの買い方|投資メリットやリスク、おすすめ取引所は?

イーサリアム市場

イーサリアム現物ETFの米国初承認を受け、イーサリアム(ETH)価格は大陽線で週足をクローズした。年初来高値の4090ドル水準を突破すれば、過去最高値の1ETH=4864ドル超えも視野に入る。

ETH/USD週足

Rekt Capital氏は、オレンジのボックスを上回る週足終値を達成したことで、イーサリアムの強気相場が再開する可能性が高いとの認識を示した。

イーサリアムが牽引する形でビットコインの市場シェアを示すドミナンスの下落が続けば、相場サイクル的にアルトコインやミームコインへの物色が進む可能性もある。

イーサリアムの需要が急増したことでビットコイン建のイーサリアム価格も急伸しており、その価値がビットコインに対して上昇していることを意味する。

ただし、イーサリアムETFが米国の証券取引所で実際に取引可能になるまでの期間については専門家の間でも見解は分かれており、ETFアナリストのEric Balchunas氏は「(遅ければ数ヶ月要するが)早ければ6月中旬になることはあり得る」としている。

イーサリアム現物ETFの米SEC(証券取引委員会)承認は19b-4書類に対するものであり、実際の取引開始にはさらにS-1書類の承認が必要だ。19b-4は、証券取引所による新しい金融商品の取引ルール変更に関するもので、S-1書類は企業による新規公開株式(証券の公開発行)に関する情報開示を目的とするため、この手続きには数週間から数ヶ月かかる可能性があるという。

ビットワイズのインタビューに対し、ETFアナリストのセイファート氏はイーサリアムETFの機関投資家需要は、ビットコイン現物ETFの20%〜25%に達すると予想していると述べた。バルチュナス氏は15%〜20%程度になると予測している。

関連:イーサリアムの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、おすすめ取引所選び

関連:ステーキングや積み立てサービスに優位性、仮想通貨取引所「SBI VCトレード」のメリットを解説

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
18:00
注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄2024年下半期版】
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
17:28
ちぃたん☆の仮想通貨(CTAN)|買い方・価格の見方・Raydiumの使い方
話題のちぃたんコイン(CTAN)の購入方法と価格チェックを徹底解説。国内取引所での準備からRaydiumでの取引まで、初心者にも分かりやすく紹介。CTANの特徴や投資リスクも分析。仮想通貨投資を安全に始めるための完全ガイド。
13:05
Bitdeer、台湾TSMCと提携 ビットコインの次世代マイニングチップを展開へ
ビットコインマイニング企業Bitdeerが最新チップ「SEAL02」のテストに成功。TSMCとの提携で高効率を実現、AIプラットフォームも展開。
12:25
ビットコイン65000ドル台に上昇、ブラックロックなどのETFは2日間で2.4億ドルの純流入に
暗号資産(仮想通貨)相場では上昇基調のビットコインが65000ドル台まで上昇、トレンド転換を示唆している。最大手資産運用会社ブラックロックなどのETFは2日間で2.4億ドルの純流入を記録した。
11:05
ジェネシスの大口債権者、弁済されたイーサリアムを約46億円分売却
破産したジェネシスの債権者が弁済された仮想通貨イーサリアムを大量売却した。債権者をターゲットにした盗難の報告も。
10:10
アーサー・ヘイズ氏、各プロジェクトに独自トークン発行を推奨
BitMEX創業者のアーサー・ヘイズ氏は、今後の仮想通貨相場に強気な見方を示した。Maelstromのファンドは、独自トークンの発行を行うようにプロジェクトに呼びかけていると明かしている。
08:15
仮想通貨アバランチ、58億円相当の助成金プログラム「Retro9000」を開始
このプログラムは、「Avalanche9000」と呼ばれる大規模なアップグレードに先立ち、開発者のアバランチ上での構築活動を奨励することを目的としている。
07:15
M・キューバン氏、米SEC委員長の職に関心示す
マーク・キューバン氏は、米大統領選で民主党のカマラ・ハリス氏が勝利した場合に米SECの委員長になることに関心を示した。現在のゲンスラー委員長は交代すべきであると主張している。
06:50
ウォール街金融大手グッゲンハイム、イーサリアムで約30億円の商業手形をトークン化
米ウォール街の金融大手グッゲンハイム・トレジャリー・サービシズが、ブロックチェーンプラットフォームZeconomyと提携しイーサリアムブロックチェーン上で2,000万ドルのデジタル商業手形を発行した。
06:20
米ロビンフッド、独自のステーブルコイン検討か
ブルームバーグ報道によると、フィンテック大手のロビンフッドは独自の暗号資産(仮想通貨)ステーブルコインを立ち上げる可能性を検討している。
09/26 木曜日
17:10
バイナンス、2種類の通貨ペアを9月27日に取扱い中止へ
海外の暗号資産(仮想通貨取引所バイナンスは9月27日から2種類の現物通貨ペアの取扱いを中止。流動性向上を目的とした戦略の一環で、他の通貨ペアは引き続き利用可能。
17:04
暗号資産取引所DMMビットコイン、顧客資産流出で業務改善命令
金融庁は25日、暗号資産(仮想通貨)の巨額の不正流出事件が発生した暗号資産(仮想通貨)交換業者DMM Bitcoinに対し、資金決済法に基づく業務改善命令を下した。
15:00
金融庁、改正資金決済法の検討開始
金融庁が資金決済法改正に向けた議論(第1回)を開催。暗号資産交換業者への規制強化とステーブルコインの柔軟な運用を検討した。デジタル金融の安全性と革新のバランスを追求する。
14:30
「ソラナの時価総額は過小評価されている」=投資会社レポート
VanEck傘下のインデックス提供会社MarktVectorは、仮想通貨イーサリアムとソラナを比較したレポートで、ソラナの時価総額が過小評価されていると指摘。ソラナへの投資を躊躇することで、機関投資家が大きなチャンスを逃す可能性があると主張した。
13:50
バイナンス、プレマーケット導入
バイナンスは、プレマーケットのローンチを発表。バイナンスの現物市場に正式に上場する前の仮想通貨を取引できるようにした。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア