はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

インド政府、米国を念頭に仮想通貨の規制方針を調整検討か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界の規制動向を注視か

インドの経済担当次官は、インド政府が暗号資産(仮想通貨)に対する方針の調整を検討しているところだと話した。ロイター通信が報じた。暗号資産(仮想通貨)に前向きな動きを示す、米国のトランプ新政権などを意識していると考えられる。

アジャイ・セス経済担当次官は、「米国」とは明言していないものの、次のように述べた。

1つか2つ以上の管轄区域(国や地域)で、仮想通貨の使用、受け入れに対するスタンスや、そうした資産の重要性をどう見るかなどに関する姿勢が変わった。

その流れの中で、私たちは協議書をもう一度見直しているところだ。

また、仮想通貨は国境を超える性質を持っているため、世界の動向もうかがいながら方針を決めていくとの姿勢も改めて示している。

インドでは、現在国の公式な仮想通貨規制方針を概説する協議書の案が練られているところだ。この協議書は当初、2024年9月にリリースされる予定だったが、延期されている。

インドでは、一時は仮想通貨を禁止する法案が提出される可能性も浮上するなど、2023年頃まで方針が一転二転していた。しかし同年9月、禁止はせず各国と足並みを揃えて規制を策定していく方向に進んでいた。

関連インド政府、仮想通貨に関する政策方針を決定へ G20の合意受け

草の根の仮想通貨使用で世界一位

インドではまだ仮想通貨規制方針が明確になっているわけではないものの、草の根の仮想通貨使用は活発だ。ブロックチェーン分析企業チェイナリシスによる仮想通貨採用指標ランキングでは、インドは2023年、2024年と二年連続で一位にランクインしている。

これは、仮想通貨の取引量や送信量を分析し、購買力平価で調整したものだ。

チェイナリシスは2024年、インドの比較的高い仮想通貨キャピタルゲイン税(30%)と取引全般に対する1%の源泉徴収税により、一部の投資家は海外取引所に向かった可能性があると指摘した。

インド当局は、2023年12月にバイナンスなど9つの海外取引所をマネロン防止法を履行していないとしてアクセス遮断している。

しかしそれでもインドの仮想通貨市場は2024年にもランキング首位をキープしていた。チェイナリシスによると、インドではアクセス遮断後も、ユーザーが以前に取引所アプリをダウンロードしていた場合、引き続き使用できる状況などが確認されていたという。

インドを拠点とする仮想通貨取引所ZebPayのエグゼクティブディレクターであるヴィクラム・ランガラ氏は、国内規制の明確化により、インドの取引所などが恩恵を受けることを願うと話した。

米国は規制の転換点か

米国では、仮想通貨支持を明言するトランプ氏による新政権が立ち上がり、財務長官やAI・仮想通貨特命官などの要職に仮想通貨肯定派が就任した。インドは、こうした状況を考慮しているとみられる。

これまで特に米証券取引委員会(SEC)は、仮想通貨に対して明確なガイドラインを提供しないまま取り締まってきたと批判されてきたが、ゲンスラー委員長が退任して新体制となった。

SECは仮想通貨擁護派として知られるヘスター・パース委員を責任者とする、仮想通貨の特別タスクフォースを設立したところだ。明確な規制の策定や、法執行リソースの適切な配分などを進めていくとしており期待されている。

関連米SEC、仮想通貨業界向けの特別タスクフォース設立

SEC(証券取引委員会)とは

株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関のこと。1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
05:42
米議会、連邦税のビットコイン納付を認める法案提出 納付金は戦略的BTC準備金として保有
米下院議員が米国民と企業に連邦税のビットコイン納付を認める法案を提出した。全ての納付金は戦略的ビットコイン準備金に振り向けられ、政府の財政基盤を強化する狙いだ。
11/20 木曜日
20:00
Aptosのエコシステム責任者が語るエコシステム戦略|独占インタビュー
Aptosのグローバルリーダーが語る、エコシステムの成長戦略と日本市場への本格参入。DeFi、AI、クリエイターエコノミーなど注目分野や、10億ユーザー規模を見据えた技術開発について聞いた。
16:51
NVIDIA決算好調、米株上昇と仮想通貨相場回復の連鎖起点に
11月19日NVIDIA決算発表後、Nasdaq総合指数0.6%高。マイニング企業株(IREN10%高など)がAIシフト恩恵で買われ、BTCは89,000ドル安値から91,000ドル回復。専門家は電力供給の重要性を指摘、関連投資機会を分析した。
16:44
米民主党議員がトランプ一族関与のワールドリバティに調査要請 国家安全保障への懸念示す
エリザベス・ウォーレン上院議員らが、トランプ大統領一族が関与するDeFiプロジェクト「ワールドリバティ・フィナンシャル」に対する調査を要請した。北朝鮮・ロシア関連団体へのガバナンストークン販売が国家安全保障リスクになると指摘し、利益相反の懸念も表明した。
16:00
米大手取引所クラーケン、SECにIPO申請を提出 評価額3.1兆円
米仮想通貨取引所クラーケンが米SECにIPO申請を提出。評価額は200億ドル(約3.1兆円)で、2026年第1四半期の上場を目指す。トランプ政権の友好姿勢を背景に、仮想通貨企業の上場ラッシュが続く。
14:09
ビットワイズのXRP ETFが米国で上場へ カナリーに次ぐ2つ目の現物型商品
ビットワイズのXRP現物ETFがNYSEに上場へ。欧州GXRPに続く2本目のXRP商品で、米国では初提供。XRPCの初日取引高90億円超など、アルトETF市場が急拡大している。
12:35
ビットコイン9万ドル回復、エヌビディア好決算で投資家心理改善 マイナー売り圧に変化の兆しも
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+3.4%の1BTC=92,331ドルに。 20日にかけて、88,000ドル付近から92,000ドル超…
11:59
ブロック社が強気の財務見通し、3年で粗利益2.5兆円目指す  自社株買いも発表
ジャック・ドーシー率いるブロック社が今後3年の財務見通しを発表。粗利益の年間15億ドル増加を予想し、株価が7.6%上昇した。AI・仮想通貨事業も強化している。
10:36
米大手仮想通貨取引所コインベース、予測市場・株式取引機能を導入か
米コインベースが12月17日に「新時代」を発表予定。リーク情報から予測市場・株式取引機能の実装が示唆され、カルシとの提携深化やブロックチェーン株式取引の展開が期待される。
10:14
仮想通貨XRP、ステーキングを導入する案が浮上
RippleXのエンジニアリング部門のトップは、仮想通貨XRPへのステーキング機能導入を考察していると説明。ステーキングは報酬が発生する仕組みであり、投資家からも注目を集めている。
09:41
「銀行の仮想通貨保有について、基準見直す必要性がある」バーゼル委員会議長
バーゼル委員会議長がステーブルコインの台頭を背景に、銀行の仮想通貨保有規制の見直しが必要だと発言した。現行の厳格な資本要件の緩和が焦点となっている。
06:48
「ビットコインとはサービスである」Bitwiseが価値の本質を指摘
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、ビットコインはサービスであるとの見方を示した。マイクロソフトと比較しながら、価値の本質を説明している。
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧