TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

楽天の三木谷氏が代表理事を務める新経済連盟、「仮想通貨規制に関する要望」を金融担当大臣に提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新経済連盟が、「暗号資産の新たな規制に関する要望」を金融担当大臣宛てに提出
新経済連盟が、「暗号資産の新たな規制に関する要望」を金融担当大臣宛てに提出したことが明らかになった。仮想通貨の技術や投資視点での発展を目指すための政策提言を行なった。

新経済連盟が、「暗号資産の新たな規制に関する要望」を金融担当大臣宛てに提出

一般社団法人 新経済連盟は14日、「暗号資産の新たな規制に関する要望」を金融担当大臣宛てに提出したと、メディア向けプレスリリースで報告した。

新経済連盟は、代表理事に楽天株式会社の三木谷 浩史氏、副代表理事に株式会社サイバーエージェントの藤田晋氏が就任している連盟で、IT分野における(情報通信技術)さらなる戦略的な利活用を軸とした新産業を推進、発展を支えていく上で必要とされる政策や諸制度の環境整備を、民間の立場から政策提言を行う活動を行なっている。

今回の要望提出には、2019年1月にFintech協会と共同で開催し、金融庁「仮想通貨交換業等に関する研究会」報告書をもとにして行われた、「仮想通貨を巡る最新状況と今後の動向」に関する意見交換会を通して収集した会員企業の意見を反映したものだという。

提言内容は、大きく分けて5つで、以下のように分類される。最も注目されるのは、藤巻議員も安倍政権に対して国会で主張する「仮想通貨税制における、総合課税から(税率20%の)申告分離課税への変更」に関する提言だろう。日本の経済界を代表する「新経済連盟」が、政府の金融担当大臣に直接提言を行なった意義は大きい。

1.投資型ICOについて

 「第一項有価証券」となる対象の明確化

2.決済型ICOについて

  発行体と交換業者の責任の明確化

3.カストディ業務について

  規制対象となる範囲の明確化

4.デリバティブ取引について

  第一種金商業による取り扱いの実現

5.その他(税制について)

  申告分離課税や損益通算等の適用

投資型ICOに関して

金融商品取引法における「第一項有価証券」と同様に整理するとの規制案がでている「投資型ICO」に関しては、一律に「第一項有価証券」と同様に扱うのではなく、条件によっては「第二項有価証券」と同様に整理することを可能とすべきとの要望を示したほか、「第一項有価証券」に該当する場合は、登録制度による参入障壁の高まりから、新技術の利活用促進の妨げとなる可能性を示した。

決済型ICOについて

通貨発行者に係る情報や事業計画書などを、通貨を取り扱う仮想通貨交換業者が開示、提供するべきであるとの規制案がでている「決済型ICO」に関して、交換業者への過度な責任がないよう、「発行体」と「交換業者」の責任を明確化をすべきとしたほか、特定投資家への限定販売や少額規模など、一定の条件を満たす場合は、ICO規制の適用対象外とすべきとの要望を示した。

カストディ業務について

資産管理を行うカストディ業務は、仮想通貨交換業者に適用される顧客の仮想通貨の管理に関する規制の対象とするとの規制案がでているが、規制対象となる業務範囲の明確化やカストディ規制など、他の規制の対象可否の内容を要望として示した。

デリバティブ取引について

金商法が適応される仮想通貨デリバティブ取引に関する規制案に関して、すでに第一種金商業者である企業が、現物仮想通貨の引き渡しを伴わない仮想通貨デリバティブ取引を取り扱う場合、交換業ライセンスではなく、第一種金商業の範囲内の業務として行うことができることとすべき、とした要望が提出。日本における仮想通貨デリバティブのより幅広い推進を強調した。

税制について

高い税率となる雑所得が適応されている仮想通貨税制に関して、税制が暗号資産への投資の阻害要因とならないよう以下の3点を強調した。

  • 総合課税から、申告分離課税への変更
  • 仮想通貨間の交換は非課税とする
  • 損益通算や損失の繰越控除を可能とする

資料全文はこちらから見ることが可能です。

CoinPostの関連記事

ビットコインの海外デリバティブ取引に今春への思惑、新経済連盟が「20%の分離課税」に提言する影響|仮想通貨市況
ビットコイン価格のテクニカル分析、新経済連盟が「仮想通貨税制で20%の分離課税」に提言する影響、BTCの海外デリバティブ取引に「今春」への思惑を考察。
▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者12,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
ソラナが史上最高値更新、XRPも急騰、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧