はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

世界最大の証券保管機関DTCC、仮想通貨やSTOに関するガイドラインを公表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界最大の証券保管機関、仮想通貨に関するガイドラインを公表
世界最大級の「ほふり」機関であるDTCCは米時間13日、仮想通貨やセキュリティートークンに関するガイドラインを公表した。見落としがちな仮想通貨のポスト・トレード・サービスにおける管理体制など7点の義務付けを呼びかけている。

世界最大級の「ほふり」機関DTCC、仮想通貨・STOのガイドラインを公表

世界130国以上で証券保管振替機関として機能するDTCC(Depository Trust & Clearing Corporation)は米時間13日、仮想通貨やセキュリティートークンに関するガイドラインとホワイトペーパーを公表した

米国を初めとした16ヶ国に拠点を置いているDTCCは、2017年には傘下企業は年間1610兆ドルの証券取引を処理した世界最大級の証券保管振替機関、いわゆる「ほふり」である。

DTCCは日本でいう「証券保管振替機構」に該当する機関で、資産のカストディや有価証券の発行などの業務においても世界131ヶ国で総額57.4兆ドルを保管していた。

そんな大型の証券保管振替機関であるDTCCはセキュリティー・トークンを今回公表したレポート内で以下のように定義している。

米証券法の下、有価証券と位置付けられる金融商品をトークン化したもの

これには、DTCCは2016年にも米国の証券業界を対象に、ブロックチェーン技術、および分散台帳技術に関するホワイトペーパー公表していたが、それから数年でHyperledgerの発展やイーサリアムなどのネットワークの台頭、また「ICO」や「STO」などの普及を踏まえ、セキュリティトークンを主題とするレポートの公開に至ったほか、最近では株式などの証券をトークン化させる動きが見られており、ほふりの管理下から外れる可能性を危惧した可能性も考えられる。

ブロックチェーン技術を活用することで、仮想通貨やセキュリティトークンは一般的な金融商品とは異なった規制や取り締まり、ガイドラインが必要だとDTCCは説明している。

ホワイトペーパー内で、DTCCはセキュリティートークンの取引後の「ポスト・トレード・サービス」の規制と管理を特に重要視しており、DTCCのグローバル・パブリック・ポリシー責任者兼マネジング・ディレクターであるMark Wetjen氏は以下のようにコメントした。

大半の人が資産の取引やマーケットのことを考えるとく、トレードの前とトレードを行う時点に注目が行きがちだ。

だが仮想通貨やSTOに関しては、トレード後のプロセスも非常に重要であることが広く議論されていない。

DTCCが構築した枠組みは仮想通貨取引やポスト・トレード・サービスなどを取り締まる機関や規制を試みる当局が対処しなければならない課題を識別している。

我々はこれらの課題は投資家保護とセキュリティ・トークン・プラットフォームのセキュリティと健全性に対する信頼性を確立する上で根本的となると思う。

その上で、「保管振替機構」であるDTCCはセキュリティ・トークンを提供するプラットフォームに義務付けされるべき項目として下記の7点を明記した。

7点のセキュリティートークン必須項目

  1. 実証可能な法的根拠
  2. 識別可能なガバナンス構造
  3. 識別可能なリスク管理のシステム・手順
  4. 識別可能な決済完了を保証するシステム・手順
  5. STO発行、カストディとアセット・サービスの提供
  6. セキュリティ
  7. 情報記録における条件

Wetjen氏の発言からも伺える通り、DTCC側は取引後の処理を行うポスト・トレード・サービスを取り締まる適切なルールや規制が自主的にでも施行されていくべきだと主張している。

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者13,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
09:50
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表 
トランプ一族の仮想通貨マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が2025年7~9月期決算を発表した。前年同期比で黒字転換し、ビットコイン保有量は4,090BTCに到達している。
09:35
ジャック・ドーシーのCash App、ステーブルコイン決済機能を導入
決済アプリのキャッシュアップがステーブルコインの送受信機能を含む11の新機能を発表した。ライトニングネットワークを使用したビットコイン決済機能も拡充している。
08:50
ソニー銀行の米銀免許申請、通貨監督庁にICBAが否認を要求
ソニー銀行が米国で信託銀行の国家免許を申請したことについて、米組織ICBAが強く反対すると表明。通貨監督庁に書簡を送付して反対理由を説明し、ソニー銀行の申請を認可しないように要求した。
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
05:50
ストラテジーのセイラー会長、6900億円相当のビットコイン売却の噂を否定
ストラテジーのマイケル・セイラー会長が47000BTCの売却憶測を否定した。オンチェーン上の動きは保管業者の入れ替えによるもので、実際に購入ペースを加速させていると説明。
11/14 金曜日
21:20
CourtYard(コートヤード)でトレカをNFT化|使い方を初心者向けに徹底解説
トレーディングカードをNFT化して取引できるCourtYard(コートヤード)の使い方を解説。アカウント開設からPolygon上での取引方法、ガス代準備、リスクまで初心者向けに図解で詳しく紹介します。
21:00
ビットコインウォレットのおすすめは?種類・選び方・アドレス作成手順まで解説
ビットコインウォレットの種類や違い、安全な選び方を徹底解説。ハードウェア・ソフトウェアの比較からアドレス作成、セキュリティ対策まで初心者にもわかりやすく紹介します。
17:19
米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速
11月13日、ビットコイン現物ETFは8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模に。イーサリアムETFも3日連続で流出。FRB当局者の慎重発言を受け、仮想通貨と米国株が同時に下落。専門家は健全な調整との見方も。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧