はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ビットコイン先物が人気続伸|月間出来高は過去最高の1.3兆円に到達

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

5月のCMEビットコイン先物、過去最高の出来高と建玉を記録
米CMEが提供するビットコイン先物における5月分の出来高が、過去最高水準の約1.3兆円に達したことが判明した。BTC先物取引に対する需要が直近2ヶ月で急増している要因についても解説。
建玉とは
建玉(たてぎょく)は先物取引や株式取引において売買の成立(約定:やくじょう)した後、未だに未決済のものを指す。相場の状態によって変動するため、市場動向の計測指標としての利点を持つ。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

人気急騰中のCMEビットコイン先物

ビットコイン先物を提供するCMEの5月分の出来高と建玉が、取引開始以来の過去最高水準に達したことが判明した。1ヶ月で約1.3兆円相当の出来高を記録するなど先物取引に対する需要が直近2ヶ月で急増している要因について解説する。

米国を拠点にデリバティブ商品を提供するシカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ(CME)は、ビットコインの先物取引契約を2017年12月より開始。ビットコイン価格が急増を始めた4月から出来高が徐々に増加していた。

5月にCMEの人気が高まった傾向が特に顕著となったのは5月14日で、1日で33,677取引、およそ168,000BTC(=1400億円)の出来高を記録した。この日はビットコイン価格が大型カンファレンス「コンセンサス」を控えた中、心理的な節目となっていた8000ドル(約88万円)のラインを突破したことで取引が殺到していた経緯が要因として挙げられるだろう。

CoinPost関連記事

年初から2倍に到達したビットコイン 初心者でもわかる仮想通貨高騰の背景
高騰相場が続くビットコインは90万円まで価格が回復。下落が続いた2018年の値動きから何が変化したのか?強い上昇トレンドの背景と最新状況を解説する。

その後も高い取引高を見せたCMEのBTC先物における出来高は31日間で1.3兆円相当、およそ150万BTC分の取引を記録。また日間平均でも取引高は高い上昇を見せた4月と比較しても+27%の続伸を見せるなど、驚異的な人気を博している。

また取引量以外でも、5月28日にビットコイン先物取引における建玉(たてぎょく)も過去最高の5190BTC(約44億円)を記録した。建玉とは未決済の約定を示す数値で、5月末の数値も4960BTC(約42億円)と高い数値を誇っており、いずれもビットコイン先物に対する関心が増加していることを示すデータだと言える。

先物取引が人気となった要因

ビットコイン先物の出来高がこれほどまでに急増した理由として以下の要因が挙げられる。

  • ビットコイン価格の高騰
  • 機関投資家から高まる関心
  • 競合Cboeが仮想通貨先物取引から撤退

ビットコイン価格は4月2日以降、価格が急騰。1月1日時点の3746ドルと比較して現時点でも年初来騰落率は+110%となっている。

出典:CoinMarketCap

このような価格急騰とともに、機関投資家からの関心が高まっていることも人気増加の要因として挙げられる。CMEのデータによると5月には223の新規口座開設が見られており、これは開始直後の2018年1月以来の高水準だ。

これらの要素を考慮すると、ビットコインの価格上昇やスターバックスなど米国の大手企業15社が仮想通貨決済を受け入れることなどに注目が集まったことで仮想通貨に対する需要が増加、そして関心を見せた新規投資家が現物を保有しなくても取引が可能な、ビットコイン先物取引に手を出したというシナリオが浮かぶ。

こうした場合、ビットコイン先物に需要上がったことは必ずしもCMEの出来高増加に直結しないかもしれないが、同取引所の競合先であるCboe(シカゴオプション取引所)が3月中旬にCboeの先物契約更新をしない方針を表明していた。

そのため、元々米国においてCboeとCMEがビットコイン先物を提供していたところがCMEのみ1つまでに減少することが発覚。BitMEXなどの仮想通貨取引所ではなく、規制機関から認可されている金融機関でビットコイン先物を購入できる選択肢がCMEだけとなったことが出来高増加につながったと考えられる。

CoinPost関連記事

【速報】米Cboe、ビットコイン先物提供を一時見送りへ|仮想通貨デリバティブを再検討
大手デリバティブ取引所であるCboe(シカゴオプション取引所)は、今月から新たなビットコイン先物契約を追加しない方針であることを発表した。仮想通貨デリバティブの戦略や方針を検討するためだとしている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/16 火曜日
18:08
米SEC委員長が警告、「仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れ」
SEC委員長が仮想通貨タスクフォース円卓会議で、過度な規制により仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れがあると警告。国家安全保障とプライバシー保護のバランスを強調し、トランプ政権の方針と一致する姿勢を示した。
17:22
ナスダック、23時間取引体制を提案 仮想通貨取引モデルが影響か
ナスダックが1日23時間の株式取引体制を米SECに提案。仮想通貨の24時間取引が投資家の期待を変化させたことを背景に、2026年後半の導入を目指す。NYSEも22時間取引の承認を取得済み。
16:15
ペイパル、SparkでPYUSD貯蓄商品をローンチ 年利4.25%
ペイパルがSparkと提携し、年利4.25%のPYUSD貯蓄商品を開始。10億ドルの預金目標を掲げ、Paxosの連邦免許取得により規制面での優位性も確保。
15:27
中国で仮想通貨マイニング施設が大規模停止か 当局が2週間前に警告
中国新疆で仮想通貨マイニング施設の大規模停止が報じられた。ビットコインのハッシュレートが急落し、40万台のマシンが停止したとの推定も。2021年の全国取り締まり後、地下で復活していたマイニング活動に再び規制の動きか。
13:30
2025年ブロックチェーン人気ランキング、XRP初のトップ10入り=CoinGecko
CoinGeckoが2025年ブロックチェーン人気ランキングを発表した。ソラナが2年連続トップとなるも関心度は12ポイント減少した。XRPレジャーが初のトップ10入りを果たし、SuiとBNB Chainのシェアが大幅に拡大した。
13:00
Visa、銀行向けステーブルコイン事業支援を開始
決済大手Visaが「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」を立ち上げた。銀行や企業のステーブルコイン戦略構築を支援する。
11:07
トランプ関連のアメリカン・ビットコイン、1000BTCを追加購入
トランプ関連のアメリカン・ビットコインが12月に1000BTC以上を追加購入。上場企業上位100社の保有総額は108万BTC超に達し、企業のビットコイン財務戦略が加速。
11:05
SBIとスターテイル、信託型円建てステーブルコイン共同開発へ
SBIホールディングスとStartale Groupが日本の金融規制に準拠した円建てステーブルコインの共同開発でMOUを締結。信託型3号電子決済手段として2026年度1Qのローンチを目指す。
10:20
仮想通貨「市場構造法案」採決は2026年に先送り
米上院銀行委員会がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める「市場構造法案」の採決を来年に先送りした。超党派による協議が継続中だ。
10:05
仮想通貨投資商品、先週は約1340億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,340億円の純流入だったと報告。ビットコインなどの原資産別のデータも公開している。
09:59
ビットコインのアクティブアドレスが1年ぶりの低水準に、マイナー収益圧迫
ビットコインのアクティブアドレスが66万件と1年ぶりの低水準に落ち込み、マイナー収益も減少。Glassnodeによると、ETF承認後に取引がオンチェーンからETF経由にシフトしており、手数料の低迷が続けば長期的なネットワークセキュリティに懸念が生じる可能性がある。
09:35
メタマスクがビットコイン対応を追加、法定通貨での購入や送金が可能に
イーサリアム最大級のウォレット、メタマスクがビットコインのネイティブサポートを発表した。法定通貨での購入、ネットワーク送金、他の仮想通貨との交換機能が利用できるようになった。
08:30
ビットワイズ、ハイパーリキッドETFの修正届出書を提出 
ビットワイズが16日、ハイパーリキッドETFの修正登録届出書を提出し、ティッカーシンボルと運用手数料を設定した。ブルームバーグのアナリストは、通常こうした動きは上場が近いことを示すと指摘。
08:05
ビットコイン一時80万円下落、米規制先送りと雇用統計前で市場に警戒感広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で一時約80万円下落した。米上院で市場構造法案の審議が2026年へ先送りされることが決定されたことに加え、米雇用統計が16日に発表されることを受け、投資家の警戒感が高まったことが主な下落要因である。
07:50
トランプ大統領のFRB議長候補、仮想通貨支持派ハセット氏に反対の声=CNBC
CNBCによると、FRB議長候補として有力視されていたケビン・ハセット氏に対し、トランプ大統領に近い高官らから反対の声が出ている。トランプ氏は13日、ケビン・ウォーシュ元FRB理事が候補リストのトップに浮上したと述べた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧