- イーサリアム2.0のメインネット、フェイズ0の実装予定日が提案
- イーサリアム財団は「イーサリアム2.0の実装をめぐる電話会議」を開き、「PoS」移行への第一段階にあたる「ビーコンチェーン」の実装日を「2020年1月3日」として提案した。開発フェーズから実装へと動き始めた。
イーサリアム2.0、フェイズ0の実装予定日が提案
イーサリアム財団は13日、「イーサリアム2.0(ETH2.0)の実装をめぐる電話会議」を開催し、イーサリアム2.0の初期段階にあたるフェーズ0の実装仮日程として2020年1月3日の提案を行なった。コンセンサスアルゴリズム「PoS」への移行後の第一段階となる「ビーコンチェーン」の実装日程が仮提案された。これまで開発内容ベースの報道がメインであったイーサリアム2.0が、遂にローンチに向けて動き出す。(フェーズ0、開発自体の完了めどは6月中を予定)
その日にちは、2020年1月3日だ。
この日程の提案は、これまでETH2.0をめぐる様々な議論の中において、実装における具体的な日時の提案が行われたのは初めて。
「ビーコンチェーン」を実装するフェーズ0では、投資家からも最も注目されているイーサリアムのコンセンサス・アルゴリズムの変更「PoWからPoSへの移行」にも関わる開発工程に関わるもので、イーサリアム2.0における重要フェーズとなる。
2020年1月3日はあくまで提案ベースであるが、実際この日程に向けて、財団とコミュニティが開発・テストのペースを引き上げていく可能性は高い。
また、Beacon Chainを利用したステーキングが開始される可能性は市場における重要指標にもなる可能性がある。将来的なイーサリアムへの投資判断で重要になるステーキングによる影響(報酬や流通量制限など)の判断で注目が集まるだろう。
実際5月より、ビーコンチェーンの公開テストネットはコミュニティーを対象に開始された。
イーサリアム2.0、3.0のロードマップ
イーサリアム2.0
フェーズ0:シャード未実装のビーコン・チェーン
- Casper FFGを用いた、決済ファイナライズのための「PoS」ビーコンチェーン
- バリデータがブロックを提案する際に、RANDAOを利用し、RNGを作成する
- RNGのアウトプットからProposerとattestation committeeを組織化する
- バリデータがクロスリンクを生成
- フェーズゼロの詳細
フェーズ1:EVM未実装の基本的なシャーディング
- 取引をせずに、シャードにバイナリ・ラージ・オブジェクト(Blobs)が集められる
- 提案者はバイナリ・ラージ・オブジェクト(Blobs)を提出する
- 公証
- より詳しい内容はphase 1 specとimplementationsを参照
フェーズ2:EVMのステート移行機能
- フルノードのみ
- 非同期のクロスコントラクトコールのみ
- アカウントアブストラクション
- eWASM
- TBC
- ストレージ使用料
フェーズ3:ライトクライエントステートのプロトコル
- Executor
- 最小ステートのクライエント
フェーズ4:クロスシャード・トランザクション
フェーズ5:チェーンのセキュリティ強化
- データ可用性証明
- 内部フォークフリー・シャーディング
- マネジャーシャード
フェーズ6:指数関数的シャーディング
- 再帰的シャード
- 負荷分散
イーサリアム3.0
- Casper CBCの導入
- zk-STARKs
- ヘトロジーニアス・シャーディング(他のシャードの照合頻度に影響を与えずに、あるシャードにおいて、gasあたりに捌くトランザクション量が増加する)
- Sharding実装を超える、ポテンシャルを秘めたアイデアはあるのか?