はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米セントルイス連邦準備銀行、「ビットコイン下落の要因はアルトコインの増殖」|ゼロになる可能性は低い

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国連邦準備銀行、「ビットコインの価格下落の要因はアルトコイン」
米セントルイス連邦準備銀行の経済学者はビットコイン価格の将来性として、「天井なしの高騰・ゼロ・中間」の可能性から、価格は中間で落ち着くと予想。また、ビットコインの下落要因の1つとして、増殖するアルトコインの供給状況を指摘した。

米国連邦準備銀行、「ビットコインの価格下落の要因はアルトコインの増殖」

米セントルイス連邦準備銀行(the Fed)が米1月11日に、ビットコインの価格に関するレポートを公開した。同銀行はビットコインの将来性として、天井なしの高騰・ゼロ・中間の3つを提示した上で、価格は中間で落ち着くと予想。

レポートを担当したDavid Andolfatto氏とAndrew Spewak氏は、ビットコインの価格下落の大きな要因の1つとして、永遠と続くアルトコインの供給状況を指摘し、以下のように述べた。

ビットコインは元来ボラティリティの高いアセットである。供給量が予め決定されているからといって、その価値が上昇し続ける確証は無い。価値を決めるのは、結局需要の量なのである。

また、現在多様な通貨・トークンが限りなく発行され、市場シェアを分けている。仮にビットコインが未だに唯一の仮想通貨であれば、投資はビットコインに集中し、価値も比較的に高かったはずだ、とビットコインの価格下落の要因はアルトコインの存在である可能性が高いとしている。

連邦銀行の学者が語る仮想通貨の本質的価値

レポート内では、ビットコインの本質的価値についても言及された。

現在ビットコインはベア・マーケットを経験していると仮定しよう。この仮定はビットコインが本質的価値を持たないことを前提とするから成り立つのであり、早かれ遅かれ市場をこの事実をはっきりと認識するだろう。しかしこの本質的な価値を持たないという現実を無視しても、ビットコインの取引は成り立ってしまうというのが、我々の見解である。実際、多くの有価証券がその本質的な価値を超越している範囲で取引されている。金もまたその一つで、工業的用途に基づいた本質的価値を超越した取引が成立している。

ビットコインの有用性は、デジタルで厳重に価値を保存することができ、またそれを自由に移転できるところにある。他のブロックチェーン技術を利用したプロダクトが世界に新たな技術革新をもたらす中、『仮想通貨』という形を取った新たな高いセキュリティーが保証される決済制度は、そこまで求められていないのが現状だ、とAndolfatto氏は以前にも指摘した。

しかし、銀行によるブロックチェーン技術の採用や、他の非中央権的用途から更に多く人々がブロックチェーン技術に触れれば、これらのシステムを支えることになるトークンへの需要は増加するだろうとされている。

また、同氏は、ビットコインの価値がゼロになる可能性は限りなく低いものの、アルトコインの増加によるビットコインの競合に対し、アルトコインの利便性を評価する形で投資が集中し、仮想通貨市場全体の資本化が進行し続ければ、ビットコインの価値の消失も有り得るのが現実であると示した。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ロシア政府、米経済制裁を受け1兆円相当の予算を仮想通貨ビットコインに投じる構想|露大学教授が明かす
ロシア政府はアメリカ政府からの断続的な経済制裁を受け、2月に約1兆円をビットコインへの分散化する事を検討している事が露経済学者の話で判明した。50兆円の予算を有するロシアは2月から1兆円分のBTC購入を検討している様だ。
「休眠状態のビットコイン」数量と相場の相関性を考察|Huobi研究所が10年間のBTCデータを分析
Huobi研究院のデータによると、永久紛失したBTCは大凡200万〜300万があり、BTCトータル数量の12%〜18%だと予測されている。BitcoinTalkから見れば、10年間に渡り、bitcoinがヒットワードランキングのトップ1となった。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者10,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。
12:55
メタプラネット支援コンソーシアム、タイ上場企業買収でビットコイン戦略を東南アジアに拡大
メタプラネット支援者らが筆記るコンソーシアムがタイ上場企業DV8の買収計画を発表した。日本で成功したメタプラネットのビットコイントレジャリー戦略をタイで再現し、さらに東南アジアに展開する第一歩として注目される。
12:36
オルタナ信託、BOOSTRY・ALTERNAと連携しデジタル証券の管理体制を強化
デジタル証券特化の「オルタナ信託」設立。BOOSTRYとALTERNAが協業を深化し、STの取得から販売まで一貫した新たな枠組みを構築する。
11:35
米雇用統計好調でビットコイン一時11万ドル超、アーサー・ヘイズが下落リスクを警告する理由は?
米国6月雇用統計が予想を上回る14万7000人となり、ビットコインは一時11万500ドルまで上昇した。しかしBitMEX創業者アーサー・ヘイズ氏は、米財務省がステーブルコインを国債購入の受け皿として活用することで市場から流動性が奪われ、8月開催のジャクソンホール会議前に9万ドル水準へ下落すると予測した。
11:00
アルトコイン取引の増加傾向続く 仮想通貨OTCレポートが公開
Finery Marketsは、仮想通貨のOTC取引に関する2025年上半期のレポートを公開。ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインの他にアルトコインの取引が増加傾向を継続していると指摘した。
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。
07:45
米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議
米下院指導部が7月14日の週を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法を審議すると発表。
07:25
IMF、パキスタンの仮想通貨採掘などへの補助金提供提案を却下
IMFは、パキスタン政府による仮想通貨マイニングなどのための電気代補助提案を却下。同国は、ビットコインのマイニングとAIのデータセンター向けに2,000MWの電力を割り当てる計画を発表している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧