はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインは重要な抵抗線に直面か、価格動向をGlassnodeが分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

最新のBTC市場分析レポート

オンチェーン分析企業Glassnodeは4月30日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)市場について最新の分析レポートを発表した。

ビットコイン価格は上昇局面にあるが、最初の重要な抵抗線に直面していると指摘。潜在的なボラティリティ(価格変動)が、上下どちらの方向にも高まっていると述べた。長期保有者の動向にも触れている。

出典:Glassnode

まず、重要なのは、価格が短期保有者の平均取得コスト、111日移動平均線などを上回ったことだとしている。

111日移動平均線は91,300ドル、短期保有者の平均取得コストは93,200ドルであり、ビットコイン価格は最近、これらを上回り、近辺ゾーン内で推移しようとしていると述べた。

このことは、今回の上昇局面の背後に強さがあることを示唆している。しかし、こうした水準を突破して、それを維持することが、さらなる価格上昇のためには不可欠だという。

出典:Glassnode

この水準を下回れば、価格は再び弱気相場の領域に押し戻されると続けている。なお、ビットコイン価格は記事執筆時現在で約97,000ドルだ。

関連:トランプ関税不安の中、アナリストが見る今年の仮想通貨相場の行方|TEAMZ WEB3 AIサミット

利益確定ラインは?

さらにGlassnodeは、利益確定ラインについての分析も行った。

市場環境が改善する中で、長期保有者の売却量は依然として比較的少なく、この層の主要な行動が「HODL(手元に保有しておく)」であることを示すとしている。

出典:Glassnode

長期保有者による保有残高は引き続き増加しており、直近の安値以降、254,000 BTCが、155日間売却されなかったため長期保有とみなされる枠に入った。これらのビットコインの多くは、95,000ドル以上の価格帯で取得されたものだ。

Glassnodeはこのことについて、一定の自信(強気センチメント)が市場に戻ってきており、投資家がリスク回避のために売却するよりも、買い増しする圧力の方が強いことがうかがえるとしている。

また、この価格帯が長期保有者にとっては、利益確定に適した魅力的な水準ではないという見方とも一致すると続けた。

過去データを見ると、長期保有層は、平均的に+350%の未実現利益率を保有しているときに、売り圧を強める傾向があると指摘。今後、平均的な長期保有層は99,900ドルの水準で350%の利益率に達すると予想している。

このため、市場がこのゾーンに近づくにつれて売り圧が高まると予測する格好だ。このゾーンでは、ビットコインが上昇モメンタムを維持するためには、かなりの買い需要が必要になる可能性があるとの見方を示した。

その上で、95,000ドルから98,000ドルの範囲内で、多くのビットコインが損失を抱えたまま保有されており、市場がこのゾーンに近づくと、一部の投資家は売却する可能性があり、売り側の抵抗がさらに強まることも考えられるとしている。

一方で、10万ドルを超えるゾーンでは、そこで取得されたビットコインは比較的少ないため、抵抗が最小限の領域に入り、新たな過去最高値(ATH)への道が開かれる可能性があると続けた。

関連:トランプ政権高官「米国がビットコイン超大国になる準備は整った」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/18 火曜日
17:00
金商法移行で暗号資産市場はどう変わる? JVCEA小田会長が業界の懸念に回答|独自取材
暗号資産の金商法移行が最終局面を迎える中、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の小田玄紀代表理事がCoinPostの独自取材に応じた。開示規制は分散性の高い銘柄を対象外とし、取扱銘柄の大幅減少は想定されていないと明言。規制の枠組みを理解した上での革新を呼びかけた。分離課税実現には金商法移行が必要条件の一つであり、多くの政党が前向きに検討していると認識を示した。
16:23
マウントゴックス、ビットコイン1万BTCを動かす 弁済に進展か
破綻した暗号資産取引所マウントゴックスが11月18日、約1万608BTC(約1,470億円相当)を移動した。過去の大規模移動が債権者返済に先立って実施されてきた経緯から、今回も返済準備の可能性が指摘されている。同社は2024年7月から返済を開始しており、現在も約3万4,689BTCが未配布となっている。
14:54
暗号学者アダム・バック、ビットコインの現実的な量子リスクは最短でも20年後 「備えは十分可能」
暗号学者アダム・バック氏が量子コンピュータによる脅威について「20-40年は安全」との見解を示した。一方、専門家の間では5-10年以内のリスクを指摘する声もある。
13:40
エルサルバドル、下落局面で約155億円相当のビットコイン押し目買い 保有高は7474BTC
エルサルバドル政府が市場下落局面で約155億円相当のビットコインを追加購入し、保有高は7474BTCに達した。2025年1月に法定通貨地位を撤廃したものの、ブケレ政権は戦略的準備資産としての蓄積を継続している。
13:25
ヴィタリック、イーサリアムのプライバシー保護ツール「Kohaku」を紹介
仮想通貨イーサリアムのブテリン共同創設者がプライバシー保護ツール「Kohaku」を新たに紹介した。Railgun連携やゼロ知識証明で匿名性を強化する開発ロードマップを解説する。
13:10
CZ氏、6650億円の罰金返還なら米国に再投資と言及
バイナンス創業者CZ氏が米司法省への約6650億円の罰金返還時に米国再投資を表明。トランプ大統領からの恩赦後、民主党議員からの腐敗疑惑批判に対し、感謝と慎重さのバランスを強調した発言として注目される。
11:25
伝説投資家ドラッケンミラー、ブロックチェーン融資企業フィギュアの株式を120億円相当取得
フィギュア株価上昇 米ウォール街の伝説的なヘッジファンドマネージャーであるスタンリー・ドラッケンミラー氏が運営するデュケイン・キャピタルは11月15日、第3四半期の13F報告書…
10:55
ソラナ保有企業フォワード、367億円相当SOLをコインベースへ入金 警戒高まる
仮想通貨ソラナを財務資産として保有するナスダック上場のフォワード・インダストリーズが約367億円相当のSOLをコインベース・プライムに移動させた。売却か社内再編成かは不明だ。
09:50
「ビットコイン下落の背景は米ドル流動性低下」アーサー・ヘイズが年末までの市場予想
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨ビットコイン下落の原因を米ドル流動性縮小と分析した。ETF資金流出の背景や今後の下落および急騰シナリオを解説している。
09:30
自称「IQ276」のキム・ヨンフン、BTCは今後45日間で22万ドルまで上昇すると予想
自称IQ276のキム・ヨンフン氏は、仮想通貨ビットコインの価格は今後45日間で22万ドルに到達すると予想。明確な根拠は示していないが、世界最高のIQ記録保持者として価格を予想すると主張した。
09:20
Cboeが無期限型ビットコイン・イーサリアム先物を12月15日に開始、米国規制下で提供
Cboeが仮想通貨ビットコインとイーサリアムの無期限先物取引を12月15日に開始する。米国規制下でポジションのロールオーバーを不要にする。
08:15
米政権、海外仮想通貨口座の税務報告規則を審査中
米ホワイトハウスが海外仮想通貨口座に関する税務報告規則案の審査を開始した。国際的な仮想通貨資産報告枠組みCARFへの参加を実現し、租税回避を取り締まる狙いだ。
07:45
グレースケールのドージコインETF、11月24日取引開始見通し 新たなソラナETFも上場
グレースケールのドージコインETFが11月24日にも取引開始となる見通しだ。ヴァンエックは17日にソラナETFの提供を開始した。
07:10
仮想通貨投資商品、先週の資金純流出額が2月以降最大規模
仮想通貨投資企業CoinSharesは、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約3,100億円超の純流出だったと報告。今回もビットコインとイーサリアムが流出を主導した。
06:55
ビットコインの25%下落は「浅い調整」と米投資銀行が分析、トム・リーはイーサリアムのスーパーサイクルを予測
投資銀行バーンスタインがビットコインの約25%下落は大幅な下落の始まりではなく短期的な調整だと分析した。ビットコインETFの機関投資家保有率は2024年末の20%から現在28%に上昇。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧