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ビットコイン需要が枯渇、不安定な局面続くか=Glassnode分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン市場の勢いは衰退

オンチェーン分析企業Glassnodeは22日、最新の暗号資産(仮想通貨)市場週次レポートを発表。ビットコイン(BTC)は主要なコストベースを下回って取引されており、需要の枯渇とモメンタム(勢い)の衰退を示していると指摘した。

長期保有者は上昇局面で売り、オプション市場ではプット(売り)需要の増加とボラティリティ(価格変動の大きさ)の上昇がみられる。市場が回復を維持する前に、不安定な局面が続くとしている。

具体的には、ビットコインが短期保有者の取得した平均価格である113,100ドルを下回っており、108,600ドル(0.85四分位)まで下落する最近の調整局面は、需要枯渇の深刻化を浮き彫りにしていると分析している。

なお、0.85四分位とは、ビットコイン供給のうち、上位15%を除いた85%がその価格以下で保有されている水準のことだ。

出典:Glassnode

歴史的には、この二つの閾値を維持できなかった場合、市場の構造的な弱さが示唆され、0.75四分位点(現在は97,500ドル付近)に向けた大幅な調整に先行することが多かったとしている。

なお、記事執筆時点ではビットコインは11万ドル付近で推移。短期保有者のコストベースと、0.85四分位の中間程度に位置しているところだ。

Glassnodeは長期保有者の動向にも触れた。2025年7月の市場ピーク以来、長期保有者は着実に売却を増やしており、その額は30日移動平均線で1日あたり10,000 BTCから22,000 BTC以上に上昇している。

こうした持続的な分布は、ベテラン投資家による利益確定圧力を示しており、これが現在の市場の脆弱性の大きな要因となっていると指摘した。

次にオプション市場を見ると、建玉は最高値を更新しているが、トレーダーはコール(買い)よりもプット(売り)を好んでおり、センチメントは弱気傾向にあると述べる。

ボラティリティについては、トランプ氏の対中関税発言による10日の清算イベント以降、急激に上昇。インプライド・ボラティリティ(IV)は、2週間前の36~43から、現在、満期日を問わず48前後となっている。

インプライド・ボラティリティ(IV)とは

これから価格がどれくらい動きそうか、将来の価格変動(ボラティリティ)を市場がどの程度見込んでいるかを示す。IVが48とは通常、インプライド・ボラティリティ年率48%を意味する。

関連:「ビットコインにとって2025年のゴールド高騰は好材料」Bitwiseが市況分析

また、実現ボラティリティは30日で44.1%、10日で27.9%となっているところだ。Glassnodeは、実現ボラティリティが低下するにつれて、IVも追随し、今後数週間で正常化していくと予想している。

ボラティリティは依然として高い水準にあるが、これは持続的な高ボラティリティ相場の始まりというよりは、短期的な価格調整局面の様相だとも述べた。

さらに、プット・スキュー(売る権利であるプットオプションの価格が、買う権利であるコールオプションに比べて高くなる傾向)は依然として高く、短期的な上昇局面は楽観的な見方ではなくヘッジ活動によるものである可能性があるとしている。

Glassnodeは、以上のことから、ビットコイン市場は過渡期にあることが示されると述べた。構造的にリスクテイクが抑制されており、市場の回復は現物需要の回復とボラティリティに起因する資金の流れの緩和にかかっている可能性が高いと結論した。

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