はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

軟調なビットコイン 10,000ドルの攻防を左右するポイントについて解説|仮想通貨市況(タキオン)

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

軟調なビットコイン 10000ドルの攻防を左右するポイントについて解説
軟調な動きを続けるビットコイン分析、イーサリアムやリップルのアルトコイン分析を交えて解説。ビットコインは軟調な中にも中長期的な現物の押し目買いが見受けられる。一方でアルトコインは低調ながらも大きなサポートに達しており、ここで反発するかが仮想通貨マーケット全体を大きく左右すると言える状況だ。

ビットコイン(BTC)市況

ビットコイン(BTC)は日足レベルで三角持ち合いチャートを作っており、このチャートが、国内外問わず大きく意識されている。

また100日移動平均線、9000ドル(約95万円)、10000ドル(約105.4万円)という節目も意識されている。直近は三角持ち合いのブレイク、中期的には7月17日につけた9080ドルの安値を守れるかも注目されるところだ。上値は11000ドル(約116万円)や12000ドル(約126.5万円)が意識され、日足一目雲、25日移動平均線が重しとなっている。

直近1週間ほどはボラティリティの低い状態が続いているが、足元では10000ドルを割ると現物の押し目買いが行われていると推定される。

BitMEXのXBTUSD(デリバティブ市場)からCoinbase(現物市場)の価格を引いた差額図を示してみると、直近矢印地点のように10000ドル割れで現物の押し目買いが行われていると見られ、現物価格が強気に推移する傾向がある。

上値は重いものの、下がったら押し目買いがコンスタントに行われており、上値も重く下値も硬い難しい状況と言える。短期的な投機筋の売りをこなしきれば、いずれ中長期的な現物を中心とした「押し目買い」が上回ることも視野に入れたい。

アルトコイン市況

イーサリアム(ETH)

イーサリアム(ETH)は160~180ドル付近大きなサポートを背中にしつつも190ドル地点で停滞してる。

1600~180ドルと幅はあるが、このサポートは大きく意識されるサポートでもあり、100日移動平均線、200日移動平均線の下に価格が停滞する状況を考えると、このサポートの崩壊は長期低迷の示唆するものとなってしまうであろう。当面は25日線の回復や200ドルの大台の回復が意識される。

リップル(XRP)

リップル(XRP)チャートは、0.25ドル付近(日本円約27~28円)が2018年から続くメジャーなサポートとなっており、これより下は2017年ごろの0.15ドル(日本円約18円)付近まで大きなサポートはない。

リップルにとってはまさに正念場である25日線に頭を押さえつける展開だが、大きなサポートを背中に買いも集まりやすい場所なので注目したい。

マーケットキャップ・ビットコインドミナンス

マーケットキャップ(時価総額)もビットコイン同様に三角持ち合いの様相であるが、ビットコインよりはやや弱気で100日移動平均線の下で停滞している。2400億ドル(約25兆円)が大きなサポートラインと意識される。ただし25日移動平均線と100日移動平均線が横方向で接触しているように、方向感のなさはマーケットキャップにも現れている。

ビットコインドミナンスは、2017年12月の直近では最もビットコインのシェアが大きかった地点とほぼ並んでいる。イーサリアム、リップルのテクニカル分析、ビットコインドミナンスのテクニカル分析を考慮すると、アルトコインへの揺り戻しがあっても良い地点とも言える。

また、ビットコインドミナンスがこれ以上上がりつつ、ビットコインの価格上昇は上がり目が少なくなっていることから、マーケットキャップの拡大にはアルトコインの反発が必要と言えそうだ。

寄稿者:タキオン@wing_tachyon
暗号資産トレード歴3年目。IT企業にてプロダクトマネージャーを務める傍ら、暗号資産を中心に株為替まで短期長期問わず手広くトレーダーとして活動。 アルトコインのスイングトレードをもっとも得意とする。

CoinPostの関連記事

リップル、イーサリアムのBTC建チャートとビットコインドミナンスを独自考察|仮想通貨市況(タキオン)
仮想通貨アルトコインドミナンスは長期下落局面、ビットコインドミナンスは長期上昇局面と解釈できる。BTC建てアルトは底の見えない展開が続くが、ETH/BTCは短期では反発期待も。XRP(リップル)/BTCチャートも独自考察。
調整相場が続くビットコイン次の大きな流れは近いか、今後の展望について解説|仮想通貨市況(タキオン)
7月初頭から調整が続く仮想通貨ビットコインの今後の展望をBTCドミナンスや米国金利などから予想。 相場周期を考えても次の大きな流れは近く、今後1週間ほどで大きな流れが訪れる可能性が高い。ポイントは11000ドルの突破でダブルボトム成立なるか。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/18 火曜日
18:06
トランプ一族、世界初のトークン化ホテル開発プロジェクト参画を発表
トランプ・オーガニゼーションとDAR Globalが世界初のトークン化ホテル開発をモルディブで発表。ブロックチェーン技術を活用した新たな不動産投資モデルとして注目される。
18:03
Aave、米国で高利回り貯蓄アプリ「Aave App」開始へ 銀行入金・残高保護に対応
DeFi大手Aaveが一般ユーザー向け貯蓄アプリ「Aave App」を米国で提供開始予定。最大100万ドルの残高保護、自動積立機能など、従来の銀行預金(平均0.4%)を上回る利便性を提供する。
17:00
金商法移行で暗号資産市場はどう変わる? JVCEA小田会長が業界の懸念に回答|独自取材
暗号資産の金商法移行が最終局面を迎える中、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の小田玄紀代表理事がCoinPostの独自取材に応じた。開示規制は分散性の高い銘柄を対象外とし、取扱銘柄の大幅減少は想定されていないと明言。規制の枠組みを理解した上での革新を呼びかけた。分離課税実現には金商法移行が必要条件の一つであり、多くの政党が前向きに検討していると認識を示した。
16:23
マウントゴックス、ビットコイン1万BTCを動かす 弁済に進展か
破綻した暗号資産取引所マウントゴックスが11月18日、約1万608BTC(約1,470億円相当)を移動した。過去の大規模移動が債権者返済に先立って実施されてきた経緯から、今回も返済準備の可能性が指摘されている。同社は2024年7月から返済を開始しており、現在も約3万4,689BTCが未配布となっている。
14:54
暗号学者アダム・バック、ビットコインの現実的な量子リスクは最短でも20年後 「備えは十分可能」
暗号学者アダム・バック氏が量子コンピュータによる脅威について「20-40年は安全」との見解を示した。一方、専門家の間では5-10年以内のリスクを指摘する声もある。
13:40
エルサルバドル、下落局面で約155億円相当のビットコイン押し目買い 保有高は7474BTC
エルサルバドル政府が市場下落局面で約155億円相当のビットコインを追加購入し、保有高は7474BTCに達した。2025年1月に法定通貨地位を撤廃したものの、ブケレ政権は戦略的準備資産としての蓄積を継続している。
13:25
ヴィタリック、イーサリアムのプライバシー保護ツール「Kohaku」を紹介
仮想通貨イーサリアムのブテリン共同創設者がプライバシー保護ツール「Kohaku」を新たに紹介した。Railgun連携やゼロ知識証明で匿名性を強化する開発ロードマップを解説する。
13:10
CZ氏、6650億円の罰金返還なら米国に再投資と言及
バイナンス創業者CZ氏が米司法省への約6650億円の罰金返還時に米国再投資を表明。トランプ大統領からの恩赦後、民主党議員からの腐敗疑惑批判に対し、感謝と慎重さのバランスを強調した発言として注目される。
11:25
伝説投資家ドラッケンミラー、ブロックチェーン融資企業フィギュアの株式を120億円相当取得
フィギュア株価上昇 米ウォール街の伝説的なヘッジファンドマネージャーであるスタンリー・ドラッケンミラー氏が運営するデュケイン・キャピタルは11月15日、第3四半期の13F報告書…
10:55
ソラナ保有企業フォワード、367億円相当SOLをコインベースへ入金 警戒高まる
仮想通貨ソラナを財務資産として保有するナスダック上場のフォワード・インダストリーズが約367億円相当のSOLをコインベース・プライムに移動させた。売却か社内再編成かは不明だ。
09:50
「ビットコイン下落の背景は米ドル流動性低下」アーサー・ヘイズが年末までの市場予想
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨ビットコイン下落の原因を米ドル流動性縮小と分析した。ETF資金流出の背景や今後の下落および急騰シナリオを解説している。
09:30
自称「IQ276」のキム・ヨンフン、BTCは今後45日間で22万ドルまで上昇すると予想
自称IQ276のキム・ヨンフン氏は、仮想通貨ビットコインの価格は今後45日間で22万ドルに到達すると予想。明確な根拠は示していないが、世界最高のIQ記録保持者として価格を予想すると主張した。
09:20
Cboeが無期限型ビットコイン・イーサリアム先物を12月15日に開始、米国規制下で提供
Cboeが仮想通貨ビットコインとイーサリアムの無期限先物取引を12月15日に開始する。米国規制下でポジションのロールオーバーを不要にする。
08:15
米政権、海外仮想通貨口座の税務報告規則を審査中
米ホワイトハウスが海外仮想通貨口座に関する税務報告規則案の審査を開始した。国際的な仮想通貨資産報告枠組みCARFへの参加を実現し、租税回避を取り締まる狙いだ。
07:45
グレースケールのドージコインETF、11月24日取引開始見通し 新たなソラナETFも上場
グレースケールのドージコインETFが11月24日にも取引開始となる見通しだ。ヴァンエックは17日にソラナETFの提供を開始した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧