はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

NY証券取引所の親会社CEO「仮想通貨取引所Bakktへの投資は壮大な賭け」 将来性に大きな期待

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ICEのCEO、「Bakktへの投資は壮大な賭け」
仮想通貨取引所Bakktの親会社ICEが2018年Q4決算説明会にて、純売上高が過去最高と発表した際、今後もBakktへ財政的支援を継続すると明らかにし、大きな期待を寄せている。

ICEのCEO、「Bakktへの投資は壮大な賭け」

米仮想通貨取引所Bakktのビットコイン先物取引の開始が待たれるなか、親会社であるICE(インターコンチネンタル取引所)の第4四半期決算説明の電話会議が投資家向けに2月7日に行われた。ここで同社の第4四半期(2018年10月〜12月)の純売上高が過去最高の13億ドルとなり、前年同期比で14%増加したことが発表された。

こうした堅調な業績を背景に、CFO(最高財務責任者)であるScott Hill氏は、仮想通貨Bakktのローンチを「戦略的イニシアチブ」ととらえた上で、「2019年度、さらにそれ以降を見据えると、コアな事業だけではなく、住宅ローン、債券事業をはじめ、最初の資金調達ラウンドで1億8000万ドルを調達したBakktのような新しいイニシアチブがもたらすチャンスが楽しみで仕方がない」と、今後もBakktを継続して財政的支援を行なって行くことを明らかにした。

Bakktへの期待感

昨年8月に発表された『Bakkt』への投資では第1四半期のラン・レートによれば2000万ドルから2500万ドルの費用が発生することを明かし、Bakktの進捗状況と年間の投資レベルを投資家に今後も報告すると約束した。こうしたHill氏の発言を受けて電話会議の出席者の1人、バンクオブアメリカのMichael Carrier氏がBakktへの投資からどれほどのリターンをICEが期待しているかを質問した。

この質問に対して、ICEのCEOを務めるJeff Sprecher氏は、ICEとBakktは別個の会社体制、経営陣、資本を持つユニークな会社であると前置きをし、「現在はICEは過半数株主であり今後も資金調達を行う予定だ。ただ過半数株主であり続けるかあるいはスピンオフするかは、今後の状況次第で判断して決める」と答えている。

その上で、ICEからの銀行や規制当局等とコネクションを背景としたグローバルなインフラストラクチャーに惹かれて、著名企業StarbucksやMicrosoftを含め多くの興味深いビジネスが集まり、Bakktへ投資し、ブロックチェーンやデジタル資産を含む新しいユースケースのためにBakktと協業していると説明をした。

さらに、ICEには非常に大規模な小売フランチャイズ、エンドユーザーとのグローバルなつながりがあり、もし新しいビジネスプランが計画通りに展開されれば、Bakktをはじめとする戦略的イニシアチブもエコシステムに取り込まれると期待していると語っている。もっとも、Bakktへの投資に関してはICEが通常行う堅調なビジネスとは異なる方法で展開されており「壮大な賭け(moonshot bet)」であることも認めている。

Bakkt、最新の動き

Bakktのビットコイン先物取引開始は一時は今年1月24日に公開のめどが立つと発表されたが、再三延期された。35日にも及んだ米国史上最長の政府政府機関閉鎖は1月25日に、トランプ氏が暫定予算案に署名したことにより、ようやく解除された。

しかし、2月15日までに新たな政府予算案を通さなければ、再び閉鎖される可能性が高く、今後CFTCによる審査、承認手続きがどのようになされるか、非常に注視されているところだ。

こうした中、Bakktは企業買収の結果を報告した。

先月、独立の先物取次(仲介)企業Rosenthal Collins Group(RCG)の一部の株を取得する契約が8日に締結された。

先月、Bakktは同企業との株買収における契約段階に進んだことを公表した。

この買収のにより、Bakktは「RCG社のチームを迎えることができた」と言及した。

RCGの株取得の狙いとは

  1. リスク・マネージメントと財政運営のためのシステムとノウハウ
  2. 仮想通貨の普及を促進し、より多くの取引選択肢を顧客へ提供するために、AML/KYCの準拠に注力する

このように、Bakktのビットコイン先物取引の予定日は未だ不明だが、事業を進める歩幅は止まっていない格好だ。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

公開を控え期待感高まるICE運営「仮想通貨取引所Bakkt」の偽サイトが出現|嘘のローンチ日時を掲載や個人情報要求も
Bakktを装った偽サイトが発見されており、同サイト上では、個人情報やビットコインアドレスを入力するように誘導している。詐欺に遭わないためにも、細心の注意が必要だ。
仮想通貨取引所Bakktが初の企業買収へ|ビットコイン先物取引の承認待ち状況も並行した事業推進を強調
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親企業ICEが設立した仮想通貨取引所Bakktはリスク・マネージメントと財政運営におけるシステムと専門知識を統合するために、米老舗の独立先物仲介業者の一部の株を取得する契約に取り掛かっている。同社のBTC先物取引の予定日は未だ不明だが、事業を進める歩幅は止まっていない。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者12,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/18 火曜日
13:40
エルサルバドル、下落局面で約155億円相当のビットコイン押し目買い 保有高は7474BTC
エルサルバドル政府が市場下落局面で約155億円相当のビットコインを追加購入し、保有高は7474BTCに達した。2025年1月に法定通貨地位を撤廃したものの、ブケレ政権は戦略的準備資産としての蓄積を継続している。
13:25
ヴィタリック、イーサリアムのプライバシー保護ツール「Kohaku」を紹介
仮想通貨イーサリアムのブテリン共同創設者がプライバシー保護ツール「Kohaku」を新たに紹介した。Railgun連携やゼロ知識証明で匿名性を強化する開発ロードマップを解説する。
13:10
CZ氏、6650億円の罰金返還なら米国に再投資と言及
バイナンス創業者CZ氏が米司法省への約6650億円の罰金返還時に米国再投資を表明。トランプ大統領からの恩赦後、民主党議員からの腐敗疑惑批判に対し、感謝と慎重さのバランスを強調した発言として注目される。
11:25
伝説投資家ドラッケンミラー、ブロックチェーン融資企業フィギュアの株式を120億円相当取得
フィギュア株価上昇 米ウォール街の伝説的なヘッジファンドマネージャーであるスタンリー・ドラッケンミラー氏が運営するデュケイン・キャピタルは11月15日、第3四半期の13F報告書…
10:55
ソラナ保有企業フォワード、367億円相当SOLをコインベースへ入金 警戒高まる
仮想通貨ソラナを財務資産として保有するナスダック上場のフォワード・インダストリーズが約367億円相当のSOLをコインベース・プライムに移動させた。売却か社内再編成かは不明だ。
09:50
「ビットコイン下落の背景は米ドル流動性低下」アーサー・ヘイズが年末までの市場予想
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨ビットコイン下落の原因を米ドル流動性縮小と分析した。ETF資金流出の背景や今後の下落および急騰シナリオを解説している。
09:30
自称「IQ276」のキム・ヨンフン、BTCは今後45日間で22万ドルまで上昇すると予想
自称IQ276のキム・ヨンフン氏は、仮想通貨ビットコインの価格は今後45日間で22万ドルに到達すると予想。明確な根拠は示していないが、世界最高のIQ記録保持者として価格を予想すると主張した。
09:20
Cboeが無期限型ビットコイン・イーサリアム先物を12月15日に開始、米国規制下で提供
Cboeが仮想通貨ビットコインとイーサリアムの無期限先物取引を12月15日に開始する。米国規制下でポジションのロールオーバーを不要にする。
08:15
米政権、海外仮想通貨口座の税務報告規則を審査中
米ホワイトハウスが海外仮想通貨口座に関する税務報告規則案の審査を開始した。国際的な仮想通貨資産報告枠組みCARFへの参加を実現し、租税回避を取り締まる狙いだ。
07:45
グレースケールのドージコインETF、11月24日取引開始見通し 新たなソラナETFも上場
グレースケールのドージコインETFが11月24日にも取引開始となる見通しだ。ヴァンエックは17日にソラナETFの提供を開始した。
07:10
仮想通貨投資商品、先週の資金純流出額が2月以降最大規模
仮想通貨投資企業CoinSharesは、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約3,100億円超の純流出だったと報告。今回もビットコインとイーサリアムが流出を主導した。
06:55
ビットコインの25%下落は「浅い調整」と米投資銀行が分析、トム・リーはイーサリアムのスーパーサイクルを予測
投資銀行バーンスタインがビットコインの約25%下落は大幅な下落の始まりではなく短期的な調整だと分析した。ビットコインETFの機関投資家保有率は2024年末の20%から現在28%に上昇。
06:25
95%のビットコインが採掘済み、2140年に完全流通へ
ビットコインのマイニング済みコイン数が1,995万BTCを超え、固定上限2,100万BTCの95%に達した。残りの5%は極めてゆっくりと放出され、2140年頃に最後の端数が採掘される見込みだ。
06:00
ビットコインが今年の上昇分を帳消しに、新規投資家が14.8万BTC損切り 流動性悪化と日本債券ショックも影響か
ビットコインが約7カ月ぶりに9万3,000ドルを下回り、2025年の上昇分をすべて失った。新規投資家が14万8,000BTCを損切りし、流動性逼迫も下落要因となっている。
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧