はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米上場企業、SECに仮想通貨取引所の設立を申請|米初の事例に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

RiotX、SECの規制に則った仮想通貨取引所の開始を計画
米国上場企業Riot Blockchain社はSECに対して、仮想通貨取引所などの申請を行なっている。連邦レベルの正式申請は初の事例となる。

RiotX、SECの規制に則った仮想通貨取引所の開始を計画

米国上場企業Riot Blockchain社は、子会社RiotXにて、銀行業、取引所、デジタルウォレット業を主要業務とする取引所を開始することを証券取引委員会(SEC)への申請にあたり明らかにした。SEC への申請書によれば、新取引所の運営は子会社RiotX Holdingsが行うという。

出典:SEC

異業種からの乗り換え、株価の急騰などを理由としたSECからの牽制

同社は2017年10月にBioptixからRiot Blockchainに社名変更。それまで20年間従事していたバイオテクノロジーから業務を仮想通貨のマイニングに切り換えた。その後仮想通貨の取引会社を買収し、2018年3月には仮想通貨取引所の設立を計画し、仮想通貨業界参入を行なっている。

ブロックチェーンビジネスモデルへの突然の移行発表直後、株式は8ドルから40ドルにまで一気に上昇、ブロックチェーンの名前を利用して株価を釣り上げたとして、2018年の4月、SECから召喚状が送られていた経緯もある。

また、同年7月30日には書簡を受け取り、証券法1993年証券法第8条に基づき、同社の調査が行われた。「有利な市場操作スキーム」に関与しているとの主張を受けて(2018年のSECプレスリリース)元取締役が辞任する展開もあった。

2018年から2019年にかけて、取締役会の顔ぶれも何回も変わっている。SEC 申請書によると現在のCEOはJeff McGonegal氏。同氏は2003年にCFO として参加、当時会社の名前はAspenBio Pharmであり、虫垂炎検査法を開発し、獣医生殖科学に取り組んでいた。Riot Blockchainになる前には2012年にVenaxisに、2016年にBioptixへと社名を変更した。

このようにRiot Blockchain社は異業種からの乗り換え、度重なる社名変更、株価の急騰等を理由に当局から厳しい疑いの目に晒されてきた。 しかし、申請書によれば同社は連邦レベルの規制に則った取引所の開設を準備中のようだ。

不正な仮想通貨取引を阻止するためのシステムを準備

RiotX社の銀行業については、ソフトウェアプロバイダSynapseFiが開発したアプリケーション・インターフェイス(API)を採用するとした。

ユーザーは、米国内の認定銀行機関に紐付いた口座を作成することにより、法定通貨もしくは暗号資産の保有と譲渡ができるようになる。このAPIはユーザーの場所と身元を追跡し、RiotX取引所での不正行為や不適切な使用を防ぐ。例えば、仮想通貨取引所が認められていない州で利用しようとするユーザに、制限地域であることを指摘する。

『SynapseFi』のアプリによりユーザーがどこからRiotXにアクセスしようとしているかを認識することができる。ユーザーが仮想通貨の取引が許可されている州へ、許可されていない州から移動して利用するといった行為も禁止できるとしている。

今後の取引サービスに関して、RiotX社は取引ソフトウェア開発企業Shift Marketsと提携する予定で、これに先立ちSEC調査中の2018年、カナダの取引所Coinsquareとの契約を終了させた。

RiotX社は最終的には2019年末までにほぼすべての州で営業すること目指すとしている。同社によると登録時にすでに5つの州で承認を得ているという。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

米SEC仮想通貨部門責任者 今後の業界に春は来る|規制当局との協力体制が鍵
米SECの仮想通貨専門部門の責任者Szczepanik氏は、テキサスのオースティンにて開催されたカンファレンスに登壇し、仮想通貨・ブロックチェーンの規制をテーマに議論を行った。
米規制当局SEC、仮想通貨などに関する一般カンファレンスを主催開催へ
米国証券取引委員会(SEC)は16日、同委員会の職員をメインスピーカーとする「分散型台帳技術(DLT)および仮想通貨」に関するパブリックフォーラム(カンファレンス)を主催することをプレスリリースにて伝えた。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者13,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/05 水曜日
17:08
Progmat、日本版トークン化株式の検討開始
Progmatが日本版トークン化株式の検討を開始。1円から投資可能で24時間取引も視野。配当・議決権も保護される設計。大手金融26組織が参加し、2026年春から商品開発へ。
15:45
メタプラネット、ビットコイン担保に1億ドル調達 
メタプラネットが保有ビットコインを担保に1億ドル(約153億円)を借入。資金はビットコインの追加取得やインカム事業に充当。同社は30,823BTCを保有しており、2027年末までに21万BTC取得を目指す。
15:23
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」 流通額10億ドル突破 
リップル社の米ドル連動ステーブルコイン「RLUSD」が時価総額10億ドルを突破。非営利団体や米Bitnomial取引所で採用が進み、実需型ステーブルコインとして存在感を高めている。
13:55
アーサー・ヘイズ、FRBの実質QEでビットコイン強気相場再開と予測
ビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏は、FRBが常設レポファシリティを通じた実質的な量的緩和(QE)により、ビットコイン強気相場が再開すると分析した。米国債発行増加でSRF残高が拡大しドル供給が増加すると予測。
13:30
米政府閉鎖を乗り切る仮想通貨市場、価格下落でも基盤強化に進展=グレースケール報告
グレースケールの10月レポートによると、米政府閉鎖やマクロリスク、史上最大の3兆円ロスカットなどにより仮想通貨価格は低迷したものの、規制明確化や機関投資家参入の進展、ステーブルコイン普及などで市場基盤は着実に強化されている。
13:15
ビットコイン採掘大手マラソンがAI事業強化へ、データセンターへの天然ガス供給で合意書 
仮想通貨マイニング大手マラソンがMPLXと天然ガス供給で合意書を締結した。テキサス州に新たなデータセンターを建設しビットコインからAI事業への多角化が加速する見込みだ。
11:15
仮想通貨取引所ジェミニが予測市場参入へ、カルシやポリマーケットと競合=報道
ウィンクルボス兄弟設立の仮想通貨取引所ジェミニが予測市場契約の提供準備を進めている。CFTCにデリバティブ取引所設立を申請中で、ポリマーケットやカルシとの競争が激化する見込みだ。
10:50
「プライバシー銘柄ジーキャッシュは暗号化されたビットコイン」、高騰背景をギャラクシーが分析
プライバシー仮想通貨Zcash(ZEC)が過去1年で10倍以上上昇している。ギャラクシーデジタルが背景を分析し、ビットコインの精神的後継者として注目されていると理由を指摘した。
10:35
FTXのサム前CEO巡る裁判、控訴審理に向けた聴聞会を開催 「公正な判決ではなかった」と主張
仮想通貨取引所FTXのサム・バンクマン=フリード前CEOを巡る裁判で、控訴裁判所で聴聞会が行われた。トランプ米大統領がCZ氏に恩赦を与えたこともあり、サム氏の裁判の注目度が高まっている。
10:25
NIPグループがビットコインマイニング拡大、月産160BTC見通し
Ninjasイン・パジャマス親会社のNIPグループがビットコインマイニング事業を拡大し、計算能力11.3EH/sを達成する。月間生産量は160ビットコインに増加し、世界約12位の上場マイナーとなる見込みだ。
09:30
ビットコイン10万ドル割れ、MEXC不安とBalancerハッキングが相場を圧迫|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは一時10万ドルを下回り、円ベースでは24時間で約140万円下落した。MEXCやBalancerにおける信認性不安や米IT銘柄が失速したことが下落を後押しした。
08:45
米財務省、北朝鮮サイバー犯罪と仮想通貨洗浄で8人と2団体を制裁指定
米財務省が北朝鮮によるサイバー犯罪とIT労働者詐欺から得た資金の洗浄に関与した8人と2団体を制裁指定した。過去3年間で北朝鮮関連サイバー犯罪者は主に仮想通貨で30億ドル以上を盗んでいる。
08:02
ビットコイン価格、10万ドル維持できなければ72000ドルまで下落の可能性=クリプトクアント分析
クリプトクアントの責任者はビットコインが10万ドルの水準を維持できなければ今後1~2カ月で72000ドルまで下落する可能性があると警告。10月の清算イベント後、現物需要が縮小していると分析している。
07:15
ビットマイン、1週間で400億円相当のETHを買い増し
トム・リー氏が率いるビットマインは、過去1週間で400億円相当の仮想通貨イーサリアムを買い増ししたことを発表。現金についても1週間で約598億円に増加したと説明した。
06:45
ソラナ保有企業フォワード・インダストリーズ、10億ドルの自社株買いプログラム承認
仮想通貨ソラナを財務資産とするフォワード・インダストリーズが10億ドル規模の自社株買いプログラムを承認した。2027年9月まで有効で、同社のSOL戦略への確信を示すものとしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧