はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン高騰で中国人投資家が仮想通貨取引に殺到、中国元が多く流入する銘柄も分析 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国人投資家が仮想通貨取引に殺到
中国市況で仮想通貨取引が急伸している。BTC高騰に伴いOTC取引経由の通貨取引量が増加、4%ものプラス乖離を生み出している。今回は中国国内の取引状況を考察、中国投資家に好まれる銘柄も分析した。

中国人投資家が仮想通貨取引に殺到

中国の法定通貨である「元」のマーケットで、仮想通貨の買いが強まっている。

中国の仮想通貨事情に詳しいcnLedgerが、仮想通貨高騰を受け中国で変化する内情を報じた

4月の月初に見られた仮想通貨市場の高騰を受け、OTC取引を通して取引を行う中国人投資家が殺到したことで、同国内のOTC取引で多く利用されるUSDT価格にプレミアが発生した。

具体的な金額では、通常価格の1USDT=6.7CNYより0.3CNY高の4.3%のプラス乖離を生み出した。かなり他の水準と比較して加熱していたことを示すデータだ。

なお、中国元による仮想通貨への資金流入が直近で拡大していたことは、4月の市場急騰前に当たる3月21日も確認されている。中国元からの資金注入が法定通貨ではUSDに続き2番手に位置。これらの動きをみて、中国人投資家が市場の底を意識して購入に動き始めていたとの見方も広がっていた。

CNY以外にも流入経路のメインがUSDTであることを踏まえると、中国人投資家が活発になっている傾向が見られている。

中国人投資家が投資を行う事実

中国人民銀行(PBoC)が仮想通貨取引の禁止を発表して以降、中国人投資家の仮想通貨購入のプロセスが限定化されてきた。それまで中国元の取引提供を行なっていた中国三大取引所も国外へ企業を移行し、国内における表向きのCNY建仮想通貨取引がなくなったためだ。

ただ、VPNを通した中国国外の取引所の利用は継続して盛んに行われており、その取引プロセスの一部としてOTC取引が盛んに行われている。取引手順として今回も明示された動きは以下の通り。

  1. OTC取引:CNY→仮想通貨(USDTやBTCなど)
  2. OTC取引所→国外取引所
  3. 国外取引所:仮想通貨を取引
  4. 国外取引所→OTC取引所
  5. OTC取引:仮想通貨→CNY

法定通貨建の取引を行う主なプロセスはOTCを経由する。

Huobi Grobalなどが提供するOTC取引でも中国パスポートでの登録は受け付けているが、中国人にOTC取引ツールとして利用されるBitkanなどのOTC取引APPでは、エスクロー機能を利用するため中国国内居住者でも利用できる状況にあった。(KYC紐付けが緩い)

中国人投資家が好む仮想通貨の傾向は?

また、中国人投資家の購入先に当たる仮想通貨の傾向も分析する。

まずCoinlibのデータから見ていくと、CNY建の取引総額は300億円、取引銘柄では1位がBTC、2位にETH、3位にXLM、4位にLTCと続く。中国元建取引のデータが少ない事も理由にあるが、仮想通貨取引所Fatbtcのデータが99%を占めているため、実際の中国元の流入資金はより多くあることが推察できる。

具体的名で挙がる取引所Binance、Huobi、OKEx、ZB.comの中で、中国人の傾向を見る上で重要となるのがZB.comだ。

ZB.com(拠点香港)は、中国の取引所として2018年Q4で出来高中央値で世界2位に位置する大手取引所で、ステーブルコイン建取引が盛んなことで中国人投資家に好まれる取引所の一つだ。

USDTのほか、クオンタム(QTUM)のブロックチェーン上で発行された中国元を裏付けとしたペッグ通貨QC(QCash)建の取引も提供する。

ZB.comの出来高推移から(主要銘柄で)確認すると、1位がEOS、2位にETH、BTCが続く。特にEOSはQC建でもUSDT建でも高い出来高を記録しており、その注目度も高いことが明らかになった。

補足情報として、中国元をペッグにしたステーブルコインには、他にもBitShareというブロックチェーンを利用したBitCNY(BITCNY)がある。取引所はCoinTiger、BitShares Asset Exchangeなどに上場している。

▶️本日の速報をチェック
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
17:38
日銀総裁、利上げ継続示す 30年ぶり高水準更新へ
日銀の植田和男総裁が25日の講演で利上げ継続方針を表明。政策金利は既に30年ぶりの0.75%水準に達しており、今後の追加利上げによる円キャリートレード巻き戻しが仮想通貨市場に与える影響が注目されている。
16:21
SBI VCトレードとアプラス、USDCによる店舗決済の実証実験を来春開始
SBI VCトレードとアプラスが米ドル建てステーブルコインUSDCを活用した店舗決済の実証実験を2026年春に開始。大阪・関西万博のデジタルウォレット成果を発展させ、QRコード決済でインバウンド顧客向けに新たな決済モデルを創出する。国内唯一の電子決済手段等取引業者であるSBI VCトレードと、豊富な加盟店ネットワークを持つアプラスが協力し、ステーブルコイン決済の社会実装を加速。
14:55
量子コンピュータは仮想通貨の脅威か 専門家が語る「共存」の可能性
量子コンピューティングが仮想通貨業界に与える影響について、楽観論と懸念論が交錯する中、専門家は「共存」の可能性を指摘。ビットコインベテラン投資家やマイクロストラテジー会長は量子が仮想通貨を強化すると主張する一方、開発者は5~10年の移行期間が必要と警告。ソラナやイーサリアムなど主要ブロックチェーンは既に量子耐性技術の実装を開始している。
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
10:30
個人投資家が計22億円の詐欺被害に、米SECが仮想通貨企業などを起訴
米SECは、複数の個人投資家から最低でも計約22億円をだまし取ったとして仮想通貨企業などを起訴。詐欺の手口を説明し、投資家に注意喚起を行っている。
10:22
Aave、所有権紛争でDeFiガバナンスの課題が表面化
大手DeFiプロトコルAaveで深刻なガバナンス対立が発生。年15億円超の収益配分とブランド資産の所有権をめぐり、DAOとAave Labsが対立。Snapshot投票では反対が過半数を占め、DeFi業界のガバナンス課題を浮き彫りに。
10:05
2026年の仮想通貨市場に期待できることは? Presto Researchがビットコイン16万ドル予想
Presto Researchが2026年の仮想通貨市場を展望。ビットコイン16万ドル到達の可能性、量子耐性議論、アルトコイン投機時代の終焉など様々なトレンドを予想している。
08:30
EUの仮想通貨税務透明性法「DAC8」、2026年1月1日に発効
EUの新たな税務透明性法DAC8が2026年1月1日に発効する。仮想通貨資産サービスプロバイダーは同日からEU居住ユーザーの取引データ収集を開始し、2027年9月までに最初の報告が必要となる。
07:35
ビットコイン現物ETF、4日連続で資金が純流出
仮想通貨ビットコインの米国の現物ETFは、23日の資金フローが約294億円の純流出で、これで4日連続の純流出となった。有識者が要因を分析している。
07:12
サークルを騙る偽の金・銀トークン化サイトが出現、同社が注意喚起
USDCステーブルコイン発行企業サークルを名乗る偽のプラットフォームが12月24日に登場し、トークン化された金と銀の取引を提供すると宣伝していた。サークルの広報担当者は偽物だと否定。
06:15
アーサー・ヘイズがイーサリアム売却継続、DeFiトークンに資金移動か
アーサー・ヘイズ氏が過去1週間で1800ETH以上のイーサリアムを売却し、仮想通貨ENA、PENDLE、ETHFIなどのDeFi銘柄に資金を振り向けている。ポートフォリオのリバランス計画の一環とみられる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧