はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

香港金融庁とタイ銀行、「中央銀行発行のデジタル通貨」に向けた共同研究を検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

香港金融庁とタイ銀行がフィンテック分野でのパートナーシップ締結へ
香港金融庁とタイ銀行は、フィンテック分野でのパートナーシップを締結、了解覚書(MoU)への署名に至った。中央銀行発行デジタル通貨開発における共同プロジェクト実施の可能性も浮上している。

香港金融庁とタイ中央銀行は共同でCBDCの研究を

香港金融庁は、タイ中央銀行(BoT)と、フィンテック分野における協力を規定する了解覚書(MoU)へ署名をしたことを発表した。香港金融庁の最高責任者Norman Chan氏と、タイ銀行総裁Veerathai Santiprabhob氏の間で締結されたものであるという。

具体的な協力内容としては、フィンテック事業の紹介や、情報と経験の共有、共同イノベーションプロジェクトでの協力であるという。そして、その協力体制の中でも特に注目に値するのが、2つの機関による共同でのCBDC(中央銀行発行のデジタル通貨)研究プロジェクトが検討中である点だ。

なお、現時点で、次の通りそれぞれの機関で独自のCBDCに関する研究が行われている。

各機関におけるCBDCの調査

香港金融庁は、香港の3つの発券銀行、Hong Kong Interbank Clearing Limited、そしてR3コンソーシアムと共同で「Project LionRock」という、独自のCBDCの調査を開始した。この調査は、国内の銀行間での決済や、卸売り規模での企業間決済等での使用を通じて、DLTプラットフォームにおけるCBDC実装の実現可能性、影響、利点および課題の明確化を目的としたものだ。

タイ銀行も、独自のプロトタイプCBDC開発プロジェクト「Project Inthanon」を、R3とWipro社との共同で開始しており、「リアルタイムのグロス決済(中央銀行における金融機関間の口座振替の手法の一つ)」で8つの商業銀行との提携も結んでいる。

それぞれ独自のイニシアチブでCBDCの研究を進めてきたが、今回の提携をもって共同でのプロジェクト開発の可能性が浮上した格好だ。

今回の提携について、香港金融庁のChan氏は次のように述べている。

この覚書の締結は、共同でのフィンテック開発における相互の利益を示すだけではなく、イノベーションの促進と経験の共有に向けた、中央銀行間のクロスボーダーコラボレーションにおける現在の取り組みを強調するものだ。

また、タイ銀行のSantiprabhob氏も、今回の覚書が、2つの機関間の協力における重要なステップだとした。

今回の提携が、CBDCの開発にどのような進歩を与えるのか。CBDCの実用に向けた2国間でのイニシアチブに注目していきたい。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:00
金商法移行で暗号資産市場はどう変わる? JVCEA小田会長が業界の懸念に回答|独自取材
暗号資産の金商法移行が最終局面を迎える中、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の小田玄紀代表理事がCoinPostの独自取材に応じた。開示規制は分散性の高い銘柄を対象外とし、取扱銘柄の大幅減少は想定されていないと明言。規制の枠組みを理解した上での革新を呼びかけた。分離課税実現には金商法移行が必要条件の一つであり、多くの政党が前向きに検討していると認識を示した。
16:23
マウントゴックス、ビットコイン1万BTCを動かす 弁済に進展か
破綻した暗号資産取引所マウントゴックスが11月18日、約1万608BTC(約1,470億円相当)を移動した。過去の大規模移動が債権者返済に先立って実施されてきた経緯から、今回も返済準備の可能性が指摘されている。同社は2024年7月から返済を開始しており、現在も約3万4,689BTCが未配布となっている。
14:54
暗号学者アダム・バック、ビットコインの現実的な量子リスクは最短でも20年後 「備えは十分可能」
暗号学者アダム・バック氏が量子コンピュータによる脅威について「20-40年は安全」との見解を示した。一方、専門家の間では5-10年以内のリスクを指摘する声もある。
13:40
エルサルバドル、下落局面で約155億円相当のビットコイン押し目買い 保有高は7474BTC
エルサルバドル政府が市場下落局面で約155億円相当のビットコインを追加購入し、保有高は7474BTCに達した。2025年1月に法定通貨地位を撤廃したものの、ブケレ政権は戦略的準備資産としての蓄積を継続している。
13:25
ヴィタリック、イーサリアムのプライバシー保護ツール「Kohaku」を紹介
仮想通貨イーサリアムのブテリン共同創設者がプライバシー保護ツール「Kohaku」を新たに紹介した。Railgun連携やゼロ知識証明で匿名性を強化する開発ロードマップを解説する。
13:10
CZ氏、6650億円の罰金返還なら米国に再投資と言及
バイナンス創業者CZ氏が米司法省への約6650億円の罰金返還時に米国再投資を表明。トランプ大統領からの恩赦後、民主党議員からの腐敗疑惑批判に対し、感謝と慎重さのバランスを強調した発言として注目される。
11:25
伝説投資家ドラッケンミラー、ブロックチェーン融資企業フィギュアの株式を120億円相当取得
フィギュア株価上昇 米ウォール街の伝説的なヘッジファンドマネージャーであるスタンリー・ドラッケンミラー氏が運営するデュケイン・キャピタルは11月15日、第3四半期の13F報告書…
10:55
ソラナ保有企業フォワード、367億円相当SOLをコインベースへ入金 警戒高まる
仮想通貨ソラナを財務資産として保有するナスダック上場のフォワード・インダストリーズが約367億円相当のSOLをコインベース・プライムに移動させた。売却か社内再編成かは不明だ。
09:50
「ビットコイン下落の背景は米ドル流動性低下」アーサー・ヘイズが年末までの市場予想
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨ビットコイン下落の原因を米ドル流動性縮小と分析した。ETF資金流出の背景や今後の下落および急騰シナリオを解説している。
09:30
自称「IQ276」のキム・ヨンフン、BTCは今後45日間で22万ドルまで上昇すると予想
自称IQ276のキム・ヨンフン氏は、仮想通貨ビットコインの価格は今後45日間で22万ドルに到達すると予想。明確な根拠は示していないが、世界最高のIQ記録保持者として価格を予想すると主張した。
09:20
Cboeが無期限型ビットコイン・イーサリアム先物を12月15日に開始、米国規制下で提供
Cboeが仮想通貨ビットコインとイーサリアムの無期限先物取引を12月15日に開始する。米国規制下でポジションのロールオーバーを不要にする。
08:15
米政権、海外仮想通貨口座の税務報告規則を審査中
米ホワイトハウスが海外仮想通貨口座に関する税務報告規則案の審査を開始した。国際的な仮想通貨資産報告枠組みCARFへの参加を実現し、租税回避を取り締まる狙いだ。
07:45
グレースケールのドージコインETF、11月24日取引開始見通し 新たなソラナETFも上場
グレースケールのドージコインETFが11月24日にも取引開始となる見通しだ。ヴァンエックは17日にソラナETFの提供を開始した。
07:10
仮想通貨投資商品、先週の資金純流出額が2月以降最大規模
仮想通貨投資企業CoinSharesは、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約3,100億円超の純流出だったと報告。今回もビットコインとイーサリアムが流出を主導した。
06:55
ビットコインの25%下落は「浅い調整」と米投資銀行が分析、トム・リーはイーサリアムのスーパーサイクルを予測
投資銀行バーンスタインがビットコインの約25%下落は大幅な下落の始まりではなく短期的な調整だと分析した。ビットコインETFの機関投資家保有率は2024年末の20%から現在28%に上昇。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧