- 担保資産を増加した「Dai」がローンチ
- Maker FoundationのCEOが、複数資産で担保可能になる「Dai」を11月18日にローンチすると発表した。4カ月でアクティビティが4倍に急増するなど需要拡大を示すDai。ロックすると利息が得られる新機能も追加される。
担保資産を増加へ
Maker FoundationのCEOであるRune Christensen氏が、複数の資産での担保が可能になるステーブルコイン「Dai」を、11月18日にローンチすると発表した。
Daiは、仮想通貨で担保することによって発行されるステーブルコインだ。
MakerDAOのプロジェクトで運営され、ユーザーがイーサリアム(ETH)を担保資産としてロックすることで、イーサリアムブロックチェーン上で発行できる仕組みになっている。今回発表されたのは、ETH以外でも担保ができるようになるDai(Multi-Collateral Dai 以下:MCD)だ。
Christensen氏は、MCDでは担保をロックするスマートコントラクト(CDP)の種類を追加し、Daiをロックしておくと利息を得られる機能も追加すると説明。金融の分散型アプリケーション(dApps)のバックエンドに、Makerのプロトコルを統合する際にもMCDは有用だという。
Christensen氏は今回の発表に際し、「MCDのローンチはMakerDAOのプロジェクトにとって重大な出来事だ。DeFi(分散型金融)の未来に強いインパクトを与えられるようなターニングポイントになる」と述べた。
2019年第3四半期のレポートによると、この4カ月間でDaiのアクティビティは急増している。その上昇は4倍以上だ。特に9月はDaiの送金や受け取りを行うアドレスが急増した。
今年6月には、大手仮想通貨取引所コインベースが運営する仮想通貨の学習ポータルサイト「Coinbase Earn」で、学習の対価としてDaiを受け取れるようになっている。
関連:「Coinbase Earn」にステーブルコインのDAI追加
参考資料 : MakerDAO