はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「グーグルの実験は本格的な量子コンピューターにはほど遠い」イーサリアムのVitalik氏らが指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

グーグル量子実験の影響なしか

イーサリアム共同設立者Vitalik Buterin氏は、グーグルが量子優位性を達成したというニュースについてSNSでコメントした。実現する影響力をもたらすまで「程遠い」としている。

Vitalikのコメントの主旨は、以下の内容となる。

 

最近の量子超越性をめぐるニュースについての、自分の感想を簡潔にいうと、水素爆弾が核融合には遠かったように、まだ本格的な量子コンピューターを作るには程遠いということだ。

 

つまり、ある現象とそこからパワーを引き出す将来性については証拠は得られたけれど、色々な物事に直接役立てていくには、まだ道のりは長い

なおイーサリアム開発者達は、量子コンピューターについての対策も計画しており、「量子耐性については3〜5年の間に実装予定」だとしている。

本格的な量子コンピューターにはほど遠い

ここ数日各社の報道によると、グーグル社は自社開発の量子チップを使用して実施した実験において、「スーパーコンピューターでも1万年掛かるような計算をわずか200秒で完了した」と掲げた。「量子コンピューター」については、以前から仮想通貨業界でも「秘密鍵」を公開情報から解読できてしまう可能性があるとして話題に上ることもあった。

関連米グーグル、量子コンピューターで「量子超越性」を実証

しかし、Vitalik氏が発言したように、まだ実用段階には遠いと考える論者が多い。今年9月の時点で、暗号学者Peter Todd氏が「グーグルの量子コンピューターですらまだまだ未完成であり、直ちにビットコインなどの仮想通貨への影響はないとした。今後どのようにスケールアップされるかはわからないが、少なくとも『量子ビット』を追加するには、『天文学的なコスト』がかかるため、現実的ではない」と分析していた。

また、仮想通貨についての知識提供等を行う著名人アンドレアス・アントノプロス氏も、10月初旬にYouTubeにアップロードされた動画で、グーグルの証明する量子超越性は、ビットコインに脅威とはならないと話していた。

「グーグルが説明した量子優位性は、特定のクラスの問題に対する量子コンピューターの実用的な適用性を実証している。しかし、これらのクラスの問題は、暗号解読を行うクラスとは異なる」とアントノプロス氏は指摘する。

グーグルの量子計算はPoS技術の改善にも繋がるか

また、グーグルの量子計算技術は、一部の仮想通貨を支えるPoSコンセンサスアルゴリズムを強化できる大きな助けになり得ると主張する専門家もいる。

テキサス大学オースティン校の量子理論学者スコット・アーロンソン氏は、以下のように論じている。

 

サンプリングベースの量子超越性実験は、ランダムであることが証明できるビットを生成するためにも利用することができると想定される。

 

これにより、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)の仮想通貨やその他の暗号プロトコルへの応用が可能になる。近い将来、このような応用技術がさらに発見されることを期待する。

CoinPostの注目記事

ビットコイン(BTC) 底割れ暴落、「量子超越」が取り沙汰される背景は?|仮想通貨市況
再び暴落したビットコイン(BTC)と仮想通貨市場。Googleの発表した「量子超越」に関する論争の影響も取り沙汰される中、今回の下落要因とBTC先物出来高の推移を探る。
ビットコイン大暴騰で1万ドル台へ|中国習主席の「チャイナ・パンプ」で仮想通貨相場が続伸 「真の仮想通貨の父」との賛辞も
ビットコインは強い急伸中、10,000ドル台に戻っている。9月21以来の相場水準を回復。有識者らは「習主席効果」と賞賛し「真の仮想通貨の父」との賛辞もあった。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
06:15
米国初のソラナ現物ステーキングETF、7月2日取引開始予定
米REXシェアーズが仮想通貨ソラナのステーキング機能付きETFを7月2日から米国市場で開始。価格追従と配当収益を『C法人』構造で実現する画期的な仮想通貨投資商品に。
05:45
カザフスタン、仮想通貨の国家準備金創設へ 犯罪没収資産と国営マイニングで調達
カザフスタン中央銀行のスレイメノフ総裁が30日、犯罪事件で押収した資産と国営マイニング事業で得たビットコイン・仮想通貨を原資とする国家準備金創設計画を発表した。
05:30
ストラテジー社、約770億円でビットコイン追加購入 『ラッセルトップ200指数』入りも
米ストラテジー社は30日夜、6月22日から6月29日の間に総額765億円を投じて、4,980 BTCを購入したことを報告。前週購入数の20倍となった。
06/30 月曜日
17:30
ポンタポイントで暗号資産運用体験「Pontaビットコin牧場」開始 総額1,000万円キャンペーンも実施
BACKSEATとロイヤリティマーケティングが、Pontaポイントで暗号資産の運用体験ができるサービスを開始。実際の売買は行わず、ゲーム感覚で楽しめる。
15:52
仮想通貨は「やめとけ」って本当?損失回避のカギとなる4つのリスクと対策を紹介
仮想通貨=危険という印象の背景 「暗号資産(仮想通貨)=危険」という先入観は依然として根強く残っています。激しい価格変動やセキュリティ事故などのネガティブなニュースが注目を集め…
14:26
『ビットコイン財務戦略の成功は少数企業に限られる』Breedレポート、ストラテジー社の先行事例に注目
仮想通貨VCのBreedがビットコイン財務戦略企業についての記事を発表。弱気相場が到来した場合、株価プレミアムを維持できる企業は少数だとの見解を示した。
12:54
メタプラネット、1,005BTC追加購入 ビットコイン保有量は上場企業5位に
156億円分を追加購入 株式会社メタプラネットは6月30日、ビットコイントレジャリー事業の一環として、1,005BTCを追加購入したと発表した。平均購入価格は1BTCあたり1,…
12:16
暗号資産とは?広がりと注目の背景を初心者向けに解説
ビットコインや暗号資産はなぜ今、国家や企業から注目されているのか?世界的な広がりとその背景を、初心者にもわかりやすく解説します。
11:30
仮想通貨にまつわる5つの誤解|“しくみ”と考え方を整理する
仮想通貨に対する5つの誤解を、初心者向けにわかりやすく解説。簡単な答えと詳細な背景で正しい理解をサポートします。
11:21
堅調推移のビットコイン過去最高値に迫る、米株指数上昇で強気ムード継続
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+1.1%の1BTC=108,590ドルに。 過去最高値は、今年5月に記録した112,000ドル。 先…
09:23
米タイム誌『最も影響力のある企業100選』にコインベース、仮想通貨業界の政策牽引で選出
米TIME誌が発表した「最も影響力のある企業100選」に米国の仮想通貨取引所最大手であるコインベースが選出された。株価は先週最高値を更新した。
06/29 日曜日
14:27
コインチェックの使い方・メリットと口座開設手順、アプリ活用法を解説
東証1部上場企業マネックスグループ傘下の仮想通貨取引所コインチェックについて、投資家目線でオススメする3つの注目ポイントを紹介。ビットコインのほかリップル(XRP)やネム(XEM)など多数のアルトコインを取り扱うなど、サービス充実度は目を見張るものがある。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルによるSEC相手の控訴取り下げやソラナ財務企業の株価暴落など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:28
BTCイールドとは?一株あたりのビットコイン量で企業価値を測る理由
BTCイールドはマイクロストラテジーが提唱し、メタプラネットも採用する“一株あたりのビットコイン保有量”で企業価値を捉える新指標。株式希薄化リスクやメリット、実際の数値をわかりやすく解説します。
11:30
ビットコイン下降チャネル上限届かず、PCE発表控え押し目形成の可能性に注意|bitbankアナリスト寄稿
今週の週次レポート 国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が、今週の暗号資産(仮想通貨)ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。 目次 ビットコイン・オン…

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧