はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨分析Clovr「ビットコイン鯨はメジャーアルトの保有割合を高めている」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

富の配分状況を算出

クジラ(大口投資家)が所有するビットコイン(BTC)を割合が減少している一方で、主要アルトコインのクジラの所有率が増加しつつあることが分かった。

本データは、仮想通貨の分析を行うclovrが発表。主要銘柄銘柄4つと時価総額トップ100のイーサリアムトークン(ERC20)について、取引所外の14万アドレスを比較・分析し、富の配分状況を調査したものだ。対象の仮想通貨はビットコイン、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)となる。

本調査では、クジラになるために必要なアカウント数、資産が最も多いアカウントの仮想通貨保有率、資産の多いアカウントトップ10の仮想通貨保有率等のデータを算出している。また、所得や資産格差(不平等さ)を示すジニ係数も計算した。ジニ係数は0〜1で表わされ、0だと完全均等状態、1だと完全に不均等な状態を意味する。

4銘柄の富の配分状況を表したのが以下の表だ。ジニ係数が小さい方がより平等であることから、ビットコイン(0.64)が最も分散されていることになる。2018年が0.66だったことから、今年に入りさらに富の配分が進んだ。資産の多いアカウントが保有する割合も1番低い。

出典:clovr

一方イーサリアムとビットコインキャッシュは、2018年と比較し富の偏在化が進んでいる。ライトコインは2018年と変化がないが、ビットコインのクジラが保有する量は減っている一方で、他の銘柄は大口投資家の占有率が高まっている。本レポートでは参考情報として、2018年における米国の収入のジニ係数を掲載しているが、その数値は0.49で過去最高だったという。

今回発表されたもう1つのデータであるERC20は、以下の表のように資産の所有にかなり偏りが生じている。時価総額トップ10を掲載しているが、ジニ係数がどれも1に近い。トップのHuobi Pool Token(HPT)の2019年のジニ係数は0.999で、大口になるための必要なアカウント数は1となっている。これはトークンの利用方法に違いがあるためで、こういったトークンは発行者によって管理されている場合が多いとclovrは説明している。

出典:clovr

ジニ係数が高いということは、その価格がクジラの動きに左右されやすいということだ。上記の仮想通貨の4銘柄では、ライトコインが1番左右されやすく、ビットコインは影響が1番小さい。大口送金をトラッキングするBOT「Whale Alert」のCEOであるFrank氏は先月、ビットコインのクジラは今後減少するという見解を示していた。

関連大口取引追跡企業CEO「ビットコインクジラは今後減少」

参考資料 : clovr

CoinPostの関連記事

仮想通貨ドージコイン巡りBTC市場に攻防戦か、舞台背景にクジラの影
膠着相場の中、乱高下を見せた12日のビットコイン市場。 ドージコインを巡る攻防がBTCクジラによって繰り広げられた可能性が浮上。
仮想通貨BTCバブルのクジラ説を否定 ロングハッシュが独自分析
2017年のビットコインの高騰は価格操作によるものであり、それにテザーが利用されたという指摘が一部の研究者からなされている。LongHashは18日、この論争の経緯と上記論文のレビュー、さらに独自の分析を加えて発表した。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/18 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のETH大量購入やアーサー・ヘイズのBTC100万ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:49
UPCXが2025 Tokyo E-Prixスポンサーに 次世代決済とFanlinkの可能性を解説
UPCXが「2025 Tokyo E-Prix」のスポンサー契約を発表。世界標準決済を目指すブロックチェーンプラットフォーム「UPCX」と、ファン支援サービス「Fanlink」の特徴をCEO中野誠氏が解説した。秒間10万件の処理能力やグローバル展開の展望とは?
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネット株価1340円到達の可能性に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの専門家アダム・バック氏によるメタプラネットの株価試算、資産運用会社によるイーサリアム価格急騰の要因分析、空売り投資家ジム・チェイノス氏の投資戦略に関するニュースが最も関心を集めた。
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
12:43
史上最高値を試すのは時間の問題か、米中貿易緩和も上値トライ失敗|bitbankアナリスト寄稿
米中関税115%引き下げ合意やインフレ指標下振れもビットコイン上値を抑える展開。アリゾナ州知事の暗号資産準備金法案への拒否権行使も影響。短期筋による損切り送金増加で売りをこなした可能性。史上最高値トライは時間の問題か。bitbank長谷川アナリストが週次相場分析を解説。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧