- Gnosisが特徴的なのは、「ダッチオークション形式」でICO
- ダッチオークション形式とは、売り手が高めに設定した価格から順に値を下げてゆき、最初に買い手がついた値段で商品を売るオランダの生花市場で採用されているオークション方式のことで、取引スピードの高速化が可能となり、米国財務省短期証券の入札方式にも使用されています。
- イベントの結果を予測するオープンプラットフォーム
- 誰でも簡単に予測市場アプリケーションの作成をすることがノーシスを利用することで可能となります。
通貨コード | GNO |
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取引開始日 | 2017年5月1日 |
承認アルゴリズム | Proof of Work(Scrypt)+Proof of Stake |
発行上限 | 1,000万GNO |
ブロック生成サイクル | 約1分半 |
公式サイト | 公式サイト |
ブロックチェーンURL | ブロックチェーンサイト |
White paper | White paperページ |
ノーシスはイーサリアムのブロックチェーンを利用するERC20の通貨です。
ダッチオークション形式でICOを行い、開始わずか10分で13億円の資金を調達したことが話題になりました。今回のセールでは1,000万GNOのうち100万GNOは運営が初めから持つこととなっており、残りの900万GNOが配布される予定でしたが、41.8万GNOが投資家に分配されたところで、キャップとなり終了しました。残りの858.2万GNOは配布されることなく運営に戻ることになりました。
歴史
年次 | 内容 |
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2013年6月 | 「Founders MartinKöppelmann」と「Stefan George」が大学で出会い、Bitcoin予測市場を作成します。 |
2014年1月 | ブロックチェーンメカニズムであるEthereum(イーサリアム)がリリースされました。 |
2014年12月 | イーサリアムの共同設立者「Joseph Lubin」によってConsenSysが設立されました。 |
2015年1月 | 「ConsenSys」にノーシスが最初のスポークとして参加し、イーサリアムのシステムを利用した予測市場の実証実験が開始されました。 |
2015年8月 | グノーシスのアルファ版は、EthereumのFrontierが誕生してとしてわずか1週間で開始されました。 |
2015年11月 | グノーシスは初めてEthereumの開発者コミュニティに公開されました。 |
2016年8月 | Gnosisは、 サードパーティが簡単にGnosisを構築できるようにするgnosis.js開発者ライブラリを含む 第二CoPをリリースします。 |
2017年3月 | 「Gnosis.Inc」が設立され、4月24日には開発に資金を集めるためにICOとしてトークンオークションが行われました。 |
2017年5月 | 5月1日に公開され、取引所に上場されました。 |
Gnosisの特徴
2種類のトークン
Gnosisは参加者の利用拡大を容易にするためビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)他のアルトコイン交換することができます。しかしGNOやWIZの優位性を保つために、様々な規制をかけています。
GNOは他の仮想通貨などと交換可能なGnosisの通貨で総発行枚数が限られています。また、WIZ生成のためにロックされその指定した期間中(30日〜365日)WIZを生成しますが期間が過ぎれば自由に動かす(売買、譲渡)ことができます。
WIZはGNOSISで使用される通貨1ドルにペッグ(固定レート)されています。WIZはGNOによって作られます。WIZはGnosisでの手数料支払い、市場の作成、などGnosisで使われる通貨です。
イーサリアムプロジェクト(AUGUR)との違い
Gnosisのプロジェクトもイーサリアムブロックチェーン上で構築された分散型予測市場のプラットフォームで、Augurと似ていますが、Augurはトークン保持者が予測、報告することに対し、Gnosisではユーザーの中から選ばれた専門家が報告することによって、事実確認が早いことが利点となります。
予測市場とはイベント、試合、選挙などの結果を予測する市場のことで、誰でもこれらのイベント等の結果を予測できる分散型予測市場はブックメーカーのような胴元を介さず、カスタマイズされた予測市場アプリケーションの開発を大幅に簡素化しようとしています。
またGnosisはイーサリアムブロックチェーン上にコア、サービス、アプリケーションの3つのレイヤーから成り立っています。
第1のコア
- 第2のサービス
- 第3のアプリケーション
イベントトークンの作成、マーケットメカニズム、オラクル及び管理インターフェイスをいつでも無料で提供しています。
第1のコアの上に追加サービスを提供し、WIZで支払われる取引手数料モデルを使用します。現段階での実装機能はステートチャンネルの実装、新しい市場メカニズムの構築、ボラティリティのない安定した通貨、オープンソースのテンプレートアプリケーション、アプリケーションのカスタムツール、オラクル市場、のサービスを構築しています。
ユースケースまたは顧客向けのアプリケーション、主にフロントエンドのための層であり、一部はGnosisチームによって作成されまたは外部の予測市場アプリケーションを作りたい開発者によって構築されています。ノーシスモデルは様々な予測市場を構築することです。
この3つのレイヤーによって、賭け、追加料料金を付加する、広告の収益モデル、情報販売、マーケットメイクなど様々なアプリケーションを稼働させることが可能になります。
ウォレット(wallet)
Gnosisの公式のウォレットの「Gnosis Light Wallet」や「Smart Contract ABI」、「MyEtherWallet」を利用することができます。利用しやすいウォレットとしては、「MyEtherWallet」がこの中では、簡単に作成できると思います。
取扱い取引所
ノーシス(GNO)を手に入れるためには、アメリカの取引所である「Poloniex」や「Bittrex」、ニュージーランドの「Cryptopia」などから手に入れることができます。「Cryptopia」ではGnosis以外にも、暗号通貨400種類以上を取扱っているため、登録しておいてもいいかもしれません。
将来性
Gnosisは分散型予測市場のプラットフォームです。この分散型予測市場は将来性が感じられます。これからさらにこの市場が拡大するのではないでしょうか。Gnosisの価格は順調に推移しています。現在の時価総額は20位前後ですが、運営側の保有分を含めると5位になります。このことがこれからの価格にどのような影響を与えるかわかりませんが、楽しみな市場です。今後も注目する通貨の一つでしょう。