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「新品のビットコイン」が20%高い価値になる可能性=サイファートレース報告書

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「新品のビットコイン」が20%高い価値になる可能性

アンチマネーロンダリング(AML)など、ブロックチェーン上のセキュリティやその脅威に関する調査・分析を行う専門機関Cyphertraceが、ビットコインを使用した犯罪行為に関するレポートを公開。取引履歴のない新たに鋳造された「バージンビットコイン」は、公開市場で販売されたコインと比較して10〜20%のプレミアム価格で販売できるとの見解を示した。

バージンビットコインとは、ビットコインの採掘者が採掘報酬として得た新たに鋳造されたビットコインのこと。いわゆる新品のコインを指し、まだ取引されたことのない、またはほとんどされていない取引履歴がクリアなビットコインを意味する。

「バージンビットコイン」がプレミアム価格を持つ理由について、CiphertraceのDave Jevans CEOが主に2つのポイントを挙げた。

1.規制の不確実性がある状況、かつコンプライアンスを行う上での容易さがある中で、一度も犯罪に使われたことがないことが価値になる点

2.稀少性

ダークネットを通過したコインはその履歴が「汚れる」と指摘。ビットコインを利用する犯罪者にとっても、違法に取得した資産を隠すために「バージンビットコイン」はプレミアムな価値を持つこともあり得ると語った。

犯罪収益のでどころを隠すために金銭取引を通してお金を洗浄するマネーロンダリングが存在するように、犯罪収益などで得た資金の価値(流通価値や差し押さえリスクなど)が異なることは、法定通貨の現金も同様だ。

ビットコインの場合、取引履歴をコインの生成時点まで遡ることができる特性上、流通経路が可視化されており、犯罪捜査などがより活発化することで、クリアな通貨を証明できる「バージンビットコイン」の価値が高くなる可能性が、犯罪関連の分析を行う専門機関から指摘された格好だ。

「バージンビットコイン」の価値には反論も

一方、「バージンビットコイン」の価値については異論も挙がっている。

Bitcoin.comで仮想通貨ジャーナリストを務めるKai Sedgwick氏は「汚染されたビットコインのようなものはない」という記事を執筆、「汚染」の有無は当該ビットコインを人がどう見るかに依存するものであり、ほとんどの人はビットコインを過去の取引履歴まで遡って検証することはない」と説明した。

また、CMS Holdingsの共同設立者であるDan Matuszewski氏も、過去に仮想通貨金融企業Circle Financialの店頭デスク長として勤務していた間、「バージンビットコイン」にプレミアム価格が付いているのを見たことはないと発言している。

「バージンビットコイン」についてよく知らない顧客に、それについて尋ねられたことはあっても、新鋳造のコインを明確に求め、それに対して通常よりも高い価格を払うような顧客に出会ったことはないと主張している。

「バージンビットコイン」に広くプレミアム価格が付くような現象は現在見られていないが、犯罪捜査が仮想通貨分野でも活発化する中で、新たな需要が生じるか。通貨価値に関する議論は未だ決着がついていないままだ。

なお、仮想通貨取引プラットフォームの中には、顧客が望むなら「バージンビットコイン」を入手できると主張するVertex.marketといったマーケットも新たに出てきている。

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