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成功裏にローンチしたイーサリアム2.0最終テストネット、開発者が起動前後の問題点を検証

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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最終テストネットのローンチについて検証

8月4日、2万人を超えるバリデーターが参加し、イーサリアム2.0の正式ローンチに向けた最終テストネットとなる「Medalla」が稼働した。ネットワークの立ち上げは成功したが、ローンチ最初期のバリデータの参加率が、ネットワークの健全性の指標を大幅に下回っていたことへの検証が行われている。

ソーシャルニュースサイト「reddit」のイーサリアムPoSコミュニティならびに、開発者によるオンライン・ミーティングで、今後の改善へつなげるべく、ローンチ時の問題点について議論が行われた。

redditイーサリアムPoSコミュニティ「Ethstaker」

議論が行なったETH2.0のプルーフ・オブ・ステーク(PoS)についての情報が得られるredditのイーサリアムPoSコミュニティ「Ethstaker」は、Medallaローンチの問題点については次のようにまとめている。

予想よりクライアント参加率が低かった理由として考えられる三つのポイント

  • 古くなったバリデータ、もしくは設定を間違えたバリデータを作動
  • ノードの起動の準備が整っていなかったため、ビーコンノードがオフラインだった
  • テストネットでありがちなことだが、ステーキングのための入金を真剣に捉えておらず、バリデータを起動するプロセスを完了させていなかった

ローンチ前の数日間はクライアントを稼働するために多くの作業が行われており、特に多くのバリデータを稼働させているユーザーの中には、全ての準備が整っておらず、オフラインだった可能性が高いと思われるという。

メインネットでは非活動的なバリデータはネットワークから排除され、その過程でステーキングしたETHを失うことになる。一方、テストネットで使用されているトークンが失われても、バリデータの経済的損害はないため、テストネットローンチ時にはPoSのインセンティブが十分に機能していなかったと考えられる。

しかし、 ETH2.0プロトコルは上記のようなシナリオを想定して設計されているため、テストネットの立ち上げ時に、問題が起こることによって、今後の改善点を知る上でも有効だったとまとめている。

最終的には、多くのバリデータの成功がネットワークの成功につながる。Ethstaker掲示板は、「24時間ステーキングに関するライブサポートが受けられる最適な場所」であり、互助の精神に溢れているようだ。

ETH2開発者ミーティング

8月6日に開催された開発者ミーティングでは、ローンチ前およびローンチ後の問題について話し合われた。

ローンチ前の問題点

チームによるバイナリーの準備が完了していなかったなど、ステーキングを行うユーザーのためのローンチパッドに難があったことが指摘された。

ジェネシスブロック(ブロックチェーンの最初のブロック)は無事、予定通り生成されたが、ブロック生成前の短期間で修正が行われたり、ノード運営者がクライアントの更新を行わなければならないなど、多くの混乱もあったという。

また、一部のバリデータが、最低ステーキングの単位である32ETHを複数回にわたり、入金するなど(64ETH、96ETHのデポジットが発生)ステーキングの仕組みに対する誤解もあったようだ。

さらに、ジェネシスブロックが生成されるタイミングについては、48時間は短すぎると指摘。クライアントの更新リリースへの対応へ余裕を持たせるため、96時間もしくは1週間でも良いのではないかと提案がなされた。

ローンチ後の問題点

ブロックは生成されたが、バリデータの参加率が低いこと(52%〜58%)が明らかになった。一般的にネットワークの健全性が保証される最低参加率は70%と考えられているため、この参加率は、ネットワークの正当性とファイナリティ(決済の確定性)においては十分ではない。

一つには、クライアントであるLodestarとNimbusの、ブロック認証への参加が低かったことから生じており、参加率の差の約10%を占めたという。さらに、大規模なステーキングを保有するバリデータの5%がオフラインであったことも明らかになったが、そのうちの一人にコンタクトをとり、ノードは稼働している。

現在、テストネットワークは全体的に安定しているという。各エポックの参加率を確認できるサイト(https://beaconcha.in/epochs)では、概ね70%台後半を維持しているようだ。

また、前回のミーティング後にリリースされた現行のマルチクライアント・テストネット(v0.12.2)に続くv0.12.3がリリースされる可能性も示唆された。

その他、ミーティングではテストネットに参加しているクライアント、(Lodestar、Nimbus、Teku、Prysm、Trinity、Lighthouse)について、それぞれの状況が報告されたが、Prysmクライアントが大半を占めているため、ネットワークの健全性のためにも、クライアントのより均等な配分を望む声も聞かれた。

今後の展望

イーサリアム2.0のメインネットのローンチには、2~3ヶ月間、この最終テストネットが安定的に稼働することが条件となっている。

PoSシステムへの移行は、世界最大のスマートコントラクトプラットフォームを根底から変える。数年にわたり入念な準備が重ねられてきた待望の大型アップグレードを前に、イーサリアム財団は、ETH2.0のセキュリティ強化のための特別チームを発足させるべく、専門家の募集を行っている。

出典:Eth2 Implementers’ Call

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