CoinPostで今最も読まれています

米イーサリアム関連開発企業、JPモルガンのブロックチェーン「Quorum」を買収

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ConsenSysがJPモルガンのブロックチェーンを買収

イーサリアム(ETH)のブロックチェーンを専門に扱う米ConsenSysが、JPモルガンが開発するQuorumブロックチェーンユニットを買収し、新たに「ConsenSys Quorum」チェーンを立ち上げることが判明した。

ConsenSysはQuorumの企業向けプロトコル技術を吸収することになり、またJPモルガンの方はConsenSysに対して戦略的投資を行ったという。両社は今後も提携して企業向けブロックチェーン事業を進めていく見込み。

ConsenSysの創設者Joe Lubinは次のように声明を発表した。

QuorumをConsenSysのEnterprise Ethereumに導入できることに非常に興奮している。HyperledgerBesuベースのEnterprise EthereumクライアントをQuorumと統合し、すべてのQuorumの機能を採用できるようになる。

Quorumは、イーサリアムを土台としてJPモルガンが開発したブロックチェーンで、取引の秘密保持機能やネットワークへのアクセス制御など、エンタープライズが使う際に利便性の高い機能が追加された許可型のブロックチェーン。

Enterprise Ethereumは、企業間でブロックチェーン技術の採用を促進するために定義された一連のガイドラインと技術仕様で、国際的なブロックチェーンと関連企業の団体であるEnterprise Ethereum Alliance (EEA)によって管理されている。

これまでもJPモルガンとConsenSysは、Enterprise Ethereumの主導企業として協力してきた。

Consensysによると、今回の買収はブロックチェーン技術とイーサリアムベースのソリューションの採用を企業間で加速させる重要なステップである。

QuorumとConsenSysの他のエンタープライズ製品を併用することで、企業は高度にカスタマイズ可能で安全な高性能のソリューションを構築できるという。

「ConsenSys Quorum」誕生

ConsenSysが買収により開発する新しいオープンソースプロトコル製品は「ConsenSys Quorum」である。

ConsenSys Quorumは、企業がパブリック及びプライベートのソリューションを構築するための基盤として機能するオープンソースプロトコルで、 クライアントソフトウェア、プライベートトランザクション管理、外部トランザクション署名、および追加のツールの4層のオープンソースコードで構成される。

こうした一連のオープンソース機能に加えて、ユーザーは、ConsenSysが開発した様々な製品機能を使用して、資産のトークン化と管理、決済、ドキュメント管理、ワークフローの最適化、リスクについての法的順守などを実現できるという。

また、ConsenSysはQuorumを使用して、次の3つの領域で企業向けのイーサリアムチェーン提供を広げていく見込み。

  1. オープンソース開発への取り組み
  2. プライベートおよびパブリックな企業向けソリューションの同時開発
  3. より堅牢な本番環境向け機能

ConsenSysのJoe Lubinは、今後もJPモルガンと協力していくことを確認して次のように述べた。

JPモルガンとの長年に渡る多面的なパートナーシップを今後も継続し、エンタープライズが使用するネットワークとメインネットの互換性が可能となる時代を先導できることを楽しみにしている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/27 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、アバランチのVisaカード発行やAI系ミームコインGOATの高騰など
仮想通貨市場の1週間の動きをまとめ、ビットコイン、イーサリアム、XRP、アバランチなど時価総額上位の仮想通貨の最新の材料を紹介。米国著名投資家の発言やマイクロソフトのビットコイン投資検討など、重要なトピックスも取り上げた。
11:30
心理的節目の上抜けに成功すれば、ショートカバー伴い最高値を試しにいく展開も視野|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが1000万円台前半で底堅い推移となるビットコイン(BTC)相場を分析。今週の相場失速で失望するのは時期尚早だと言及し、今後の展望を解説した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|DOGE時価総額3兆円突破に高い関心
今週は、ドージコインの時価総額3兆円突破、米政府のウォレットから30億円相当の仮想通貨が不正流出した可能性、マイクロソフトのビットコインへの投資評価に関するニュースが最も関心を集めた。
10/26 土曜日
14:00
「ビットコイン現物ETF、個人投資家が需要の8割を占める」バイナンスが報告
バイナンスがビットコインの流通量4.5%を現物ETFが保有していると指摘。個人投資家主導の需要拡大と機関投資家の緩やかな参入を分析している。
11:55
リップル社、仮想通貨XRPめぐる対SEC控訴裁判で4つの論点を提出
リップル社がSECとの裁判で控訴審に向けた陳述書を提出。ハウィーテストの適用など4つの重要論点を提示している。
07:20
マイクロストラテジー、24年ぶりの高値 ビットコイン強制売却の可能性は「極めて低い」 BitMEXが分析
BitMEX Researchのアナリストは、マイクロストラテジーが現在の債務構造に基づいて保有しているビットコインを強制的に売却する可能性は「極めて低い」と主張した。
06:35
ハッカー、米政府の仮想通貨ウォレットに大部分の流出資金を返還
米政府の仮想通貨ウォレットから流出した約30億円相当の資金のほとんどが、24時間以内に返還されたことが観測された。
06:15
テザーCEO、米政府捜査の報道を否定
ステーブルコイン発行企業テザーのパオロ・アルドイーノCEOは26日、米国の連邦検察当局が同社を調査しているとのWSJ報道内容を否定した。
10/25 金曜日
18:05
AIエージェントと仮想通貨の融合 コインベースが描く未来像
米コインベース・ベンチャーズは、人工知能(AI)とブロックチェーン技術の新たな融合がデジタル経済を変革すると主張。Web3上で、自律型AIエージェントが人間と自由にやりとりする世界「エージェントWeb」が誕生する未来のビジョンを描いた。
13:28
国内における「暗号資産ETF」実現に向け、 ビットバンクが勉強会の総意として提言公表
暗号資産(仮想通貨)bitbankを運営するビットバンクは、証券会社や資産運用業者、信託銀行等と共同で行う「国内暗号資産ETF」勉強会への参加とともに、参加メンバー一同として日本における暗号資産ETFの実現に向けた提言を発表した。
11:40
個人マイナーが再びビットコインブロック採掘に成功、3200万円相当の報酬獲得
仮想通貨ビットコインのソロ個人マイナーが再び大きな報酬を獲得したことが判明した。9月に続く事例である。
10:45
1995年公開「攻殻機動隊」のNFT、アニモカブランズジャパンから発売へ
今回は第一弾で、1995年に公開された押井守監督作品『攻殻機動隊』をフィーチャーしている。このNFTコレクションでは、作中に登場するキャラクターのパーツを、Mocaverse、CoolCats、San FranTokyoのPFP専用Traitsとしてそれぞれ描き下ろした世界に1つだけの作品となっている。
09:35
米国ビットコイン現物ETF、約100万BTCの保有でサトシ・ナカモトに迫る
米国ビットコイン現物ETFの保有BTCが98.5万枚を突破。サトシ・ナカモトの推定110万枚に接近している。
07:50
マイクロソフト、12月株主総会で「ビットコインへの投資評価」を議決権行使項目に設定
米IT大手マイクロソフトは12月上旬に予定されている2024年の年次株主総会に向けて、「仮想通貨ビットコインへの投資の評価」を議決項目の1つとして設定した。マイクロストラテジーのようにビットコイン保有企業になるか。
07:20
取引所らの企業、日本の仮想通貨ETF誕生に向け提言作成
日本で仮想通貨ETFが承認されることを目指し、取引所や法律事務所らが税制改正などを含め提言を作成した。対象銘柄をビットコインとイーサリアムに絞ることも提案している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧