カルフォルニア知事に立候補へ
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の初期投資家として知られるベンチャー投資家のChamath Palihapitiya(チャマス・パリハピティヤ)氏が、米カルフォルニア州の知事選に立候補する可能性が浮上した。政策などを説明する特設サイト「chamathforca.com」を公開している。
ベンチャーキャピタルSocial CapitalのCEOであるChamath Palihapitiya氏はフェイスブック創業初期の元幹部であったことでも知られる。27日、ツイッター上で特設サイトのURLとともに以下のようにツイートした。
Wet your beak California. 0% taxes, best paid teachers in the country and a bonanza of climate friendly jobs. https://t.co/gfoPSXziuL pic.twitter.com/3QcqZUfFoI
— Chamath Palihapitiya (@chamath) January 26, 2021
「Chamath for California Governor」とされた特設サイトで以下のようなコメントが掲載された。
カリフォルニアは混乱のさなかにあるー教師は低賃金であり、学校の数も十分とは言えない
掲げた具体的な政策としては、州税を現行の16%から0%に減らすことや新生児支援、そのほか教育ローンを始めとする教育関連のものが多くを占めている。州知事選は2022年に予定されているが、現職知事を巡る動向によっては2021年にも選挙が行われる可能性がある。
Palihapitiya氏は現職のカリフォルニア州知事であるGavin Newsom氏のリコール投票を訴える活動にも参加している。Newsom氏を巡っては新型コロナやワクチンに関する知事の対応を巡って州民の一部から不満の声があるとされる。
犯罪行為などを行った場合に取られる弾劾とは別に、リコール投票は一定の署名確保の後、投票によって知事の解職を求めることができる制度となる。
暗号資産業界への影響は
Palihapitiya氏はビットコインに関して、「経済危機に対する保険(リスクヘッジ)になる」という主張を過去に行ってきた。また、2013年にビットコインへの投資を行ったことを明かしている。
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また、教育問題を中心とする同氏の政策はカルフォルニア州のテック業界の持続的な成長を望む姿勢の表れといえる。
テック&気候の仕事を押しやるのではなく、インセンティブの再調整を行い、カルフォルニアをそれらの仕事のグローバルセンターにしようー(chamathforca.com)