Huobi Japanにインタビュー
世界130ヶ国以上に展開している暗号資産(仮想通貨)取引所Huobiグループの日本子会社、Huobi Japanで代表を務める陳海騰(チン・カイトウ)氏にインタビューを実施。Huobi Japanから見る日本の市況について、詳細な回答を頂いた。
日本市場について
Huobi Japanは昨年9月にネム(XEM)の取引を開始しました。ネムは日本人に特に人気のある通貨の1つであり、Symbolローンチも間近に控えてますが、手応えや反響はいかがでしょうか?
Huobi Japanは、2018年に日本での取引所サービスを開始し、「ローカライズ戦略」を中心にビジネスを展開しています。「顧客第一」というグループの理念に基づいて、日本のお客様にサービスを提供しています。新規コインの上場にも、なるべくお客様の要望に応えるように努めています。
ネムは2018年に日本市場で話題となったコインでもありますので、コミュニティに多く支持されています。一方で、現物の取引所で購入しやすい環境ではないという声をよく聞いておりましたので、コイン申請とともに取引所でネムが購入できるように構築しました。
上場の後に、お客様からうれしい反応がありました。Symbol(XYM)の配布及びその方法など具体的な対応方法については、お客様の利益を最優先に考えた対応方針を検討しており、詳細が決まりましたら、お知らせいたします。
日本市場でのビジネス活動は、他国と比べてどのような点が異なりますか?
日本の暗号資産取引所は、暗号資産交換業者としての登録を受け、責任を持ってサービスを提供しています。また、日本では2020年5月1日に、暗号資産に関する様々な法改正が施行されました。
日本の暗号資産取引所は、初心者にとって安心して暗号資産取引を利用できる環境と考えております。日本の暗号資産取引所は、カスタマーサポートが充実しており、新規暗号資産の上場審査基準に遵守した暗号資産を取扱っております。一方、他国の暗号資産取引所は、暗号資産の取扱いやブロックチェーンの仕組みについて、ある程度知見のある方が利用している状況です。
ビジネス観点では、市場参入者が規制されていないことが多く、運用コストと規制コストが最小限であるため、立ち上げと参入のコストが低く、強力な競争上の脅威になる可能性があると考えております。
日本の読者にメッセージをお願いします。
現在、ビットコインを含めた暗号資産の盛り上がりと共に、セキュリティがより重要視されてきています。私たちの取引所では、2013年の創業より一度も破られたことのないHuobiのセキュリティ技術を使い、お客様の暗号資産を保護すると共に、少しでも資産形成の助けになるようなサービスを提供していきたいと考えています。
グローバルで見ると、日本は資金を貯蓄に回している人の割合が多く、投資という概念がまだまだ一般的に根付いていない状況です。投資というと人によって持っているイメージが異なります。その点、暗号資産は「お金の本質や投資について学ぶ非常に良い教科書」です。
我々は暗号資産という世の中を大きく変える可能性のある商品を通して、お客様と誠実に向き合い、安心と信頼をいただけるよう事業を行っていきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。