映画の権利をNFTでオークションに
映画監督のほか、俳優としても活躍するケヴィン・スミス(Kevin Smith)は、自身の作品をNFTでオークションにかけると発表した。落札者は、作品のデータの所有権を持ち、放映や配布などに関する権利を得ることができるようになる。
落札された作品のその後は落札者次第であり、一般に向け放映せずに、落札者自身が見る権利を独占することも可能と見られる。とはいえ、スミス氏は、作品は少なくとも、ストリーマーに売られるだろうと予想している。
最新の作品である「Killroy Was Here」は複数のストーリーからなるオムニバス映画でホラー作品となっている。また、作品のNFTは、自身のオンラインギャラリー、Jay and Silent Bob’s Crypto Studioでオークションが行われる。
1994年に自分が最初に手掛けた映画を、サンダンス(映画祭)に売りに持っていった。そして2021年の今、自分は新たな作品を暗号の世界に売りに行こうとしている。
KILLROY WAS HEREはNFTで売られる最初の映画になる。落札者は映画を配布することだってできる。
ジェイとサイレントボブのクリプトスタジオへようこそ!スモーキントークンのホームだ!
Back in 1994, I took my first flick to Sundance to sell it.
— KevinSmith (@ThatKevinSmith) April 13, 2021
Now in 2021, I’m taking my new flick to CRYPTO to sell it!
KILLROY WAS HERE to be the first film sold as an NFT! Winner can even distribute it!
Welcome to Jay and Silent Bob’s Crypto Studio! Home of the Smokin’ Tokens! https://t.co/F6D1BE7NFs
ケヴィン・スミスは、作品「クラークス」が、自主制作映画で有名なサンダンス映画祭で注目を集めて以来、俳優としても活躍してきた。
ハリウッド専門誌Deadline.comのインタビューによると、今回のNFTオークションの発表は、同氏のインディー映画に対するこれまでの取り組みの延長線上にあるという。
インディーアーティストとして、自分は常にストーリーを伝える新たなプラットフォームを探してきた。暗号はそれを提供するポテンシャルがある。 (中略)これがうまくいけば、自分や自分より優れたアーティストが、それぞれのストーリーを伝えられる新たなステージをすぐに持つことになる。
作品のNFTのほかに、ギャラリーでは、スミス氏の手掛けた作品のキャラクターのNFTなども販売される。NFTの作成には、テクノロジー企業のSemkhorが協力を行っている。