アルゴランド上のプロジェクトへ投資
TechCrunchの共同創業者、マイケル・アーリントン氏が率いるArrington Capital Managementは、暗号資産(仮想通貨)アルゴランド(ALGO)基盤のプロジェクトに特化したファンドを設立することを発表した。
マイケル・アーリントン氏はテック業界専門のメディア、TechCrunchの共同創業者として知られる。2017年に暗号資産XRPの名を冠した「Arrington XRP Capital」を立ち上げ、以来50以上のプロジェクトへの投資を行ってきた。
Arrington XRP Capitalのポートフォリオにはアルゴランドも含まれている。
アルゴランド向けのファンドは暗号資産プロジェクトに特化したファンドとしては二つ目となり「Arrington Algo Growth Fund(AAGF)」と名付けられた。
プレスリリースによると、アーリントン氏は以前よりプライベートラウンドなどでALGOへの投資を行ってきたという。また、2019年にはアルゴランドのエコシステムに関する研究レポートを公開している。
ファンドの規模は1億ドル(約110億円)となる見込みで、アルゴランドブロックチェーン上で開発を行うプロジェクトに投資を行う。対象はNFT(非代替性トークン)関連や公共プロジェクトも含まれるという。
また、1号目となるXRP向けのファンドについては、プレスリリースの中で以下のように言及している。
私たちはXRPファンドを成長させながらそれを維持し、その過程で出資した多くの企業やプロトコルとの取り組みを継続している。そして今、新たにALGOファンドも管理する。数年以内にこのファンドについても同じことが言えるようになると確信している。
アーリントン氏は「ALGOとXRPは幸せに共生できる」と11日にツイートしており、二つのエコシステムを共に支援していく姿勢を示した。ツイートと共に紹介した写真には、リップル社のCEOとアルゴランドのCEO、および同社COOが写っている。
ALGO and XRP can live very happily together. https://t.co/H6yLggyL7f
— Michael Arrington 🏴☠️ (@arrington) June 10, 2021
アルゴランド、ガバナンス投票を実施へ
アルゴランドはシルビオ・ミカリ氏が設立した次世代の金融インフラを目指すプロジェクト。シルビオ・ミカリ氏は計算機科学者としてチューリング賞を受賞している。
アルゴランド財団はファンドの設立が報じられた10日に、AIKONとのパートナーシップに関する更新情報と、投票の実施に関する2つのプレスリリースを出している。
財団は、ガバナンスに関するネットワーク全体の投票を実施すると発表しており、ノードの実行者は2021年6月30日にインストール可能になるアップグレードを実装することで、投票することが出来る。
この投票では、現在、財団が管理するアルゴランド・エコシステム・資源プール(AERP)のガバナンスをコミュニティに移譲する計画が含まれているという。