クサマでローンチ
大手ステーブルコインUSDTを発行するテザー社は13日、ポルカドットの実験的なネットワークである「クサマ(KSM)」でUSDTをローンチしたことを発表した。ポルカドット(DOT)エコシステムに進出する第一歩だ。
クサマはポルカドットと同様、異なるブロックチェーンに接続して相互運用を実現するネットワークだ。時価総額が最大なUSDTがクサマに導入されることで、クサマに接続するパラチェーンのプロジェクトにおける利用が期待される。
まずは、「Statemine」というクサマにおける初のパラチェーンでトランザクションの手数料として利用される。
パラチェーンとは、ポルカドットとクサマのメインチェーンである中継チェーン(Relay Chain)に接続するシャードチェーンで、独立のブロックチェーンとして稼働している。
関連:初心者でもわかるPolkadot(ポルカドット)|仕組みと将来性を解説
テザー社がクサマとポルカドットを採用する計画を発表したのは昨年の4月だったが、当時はパラチェーンの立ち上げ日程によるため、具体的にいつ発行するかは決まっていなかった。
テザー社はUSDTのトランザクション速度や流動性を強化するために、イーサリアムだけでなく、ソラナ(SOL)、アバランチ(AVAX)、アルゴランド(ALGO)、トロン(TRX)などマルチチェーンに展開させている。