CoinPostで今最も読まれています

ビットコインのスケーリング能力の進展:「クジラ」が48000BTC移動・手数料はたったの4円相当

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

約320億円相当のBTCがたったの4円で取引
仮想通貨業界の『クジラ』が48000BTCを動かす取引を行っていることが判明、その際払った取引料がたったの5セント相当だった事が話題を呼んでいます。
ビットコイン取引手数料が昨年12月の約0.08%に
市場停滞に伴う承認待ちのトランザクションの減少とライトニングネットワークの急速な採用が理由とされています。
セグウィット(Segwit)とは
トランザクション(取引履歴)を圧縮してデータ量を小さくする技術です。これは「スケーラビリティ問題」、「トランザクション展性」を解決できる技術として期待されています。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

ライトニングネットワークとは
ビットコインのスケーラビリティ問題解決のため、取引承認をブロック以外でも可能にする、パブリックブロックチェーンの2nd Layer(第2層)に当たる技術。直接繋がりのない2者間でのマイクロペイメント(1円以下の小額送金・少額決済)を実現することができる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

約320億円相当のBTCをたったの4円で取引

昨年相場がピークにあった12月において、一日で約40万回の取引が確認され送金手数料を約5千円にも昇ったことは業界で話題を呼びましたが、その後好景気だった相場は沈静化し、トランザクション回数もそれに伴い半減しています。

取引量の減少はBTCネットワークの渋滞を緩和させており、Blockchain.comによると、確認待ちのトランザクションはピーク時の平均10万回から95%以上減少し、現在平均5千回となっています。

BTCの批判者たちがBTCの信用性を貶すために大量のスパムトランザクションで手数料を急騰させたと推測されていましたが、単純にBTCに興味をもった顧客からの取引が急劇に増えた結果とも見受けられます。

日本時間6月28日、とある正体不明の「クジラ」が約48000BTCを動かしたことが判明、またその時に払った手数料0.0000675BTC(約4円)だけで送付しました。これはピーク時(約5000円)の0.08%で、その差は歴然としています。

スケーリングの解決策:セグウィットとライトニングネットワーク

セグウィットは2017年8月実装されて以来、トランザクションの応用率は約36%を超えています。

セグウィットのプロトコルの実施はライトニングネットワークの機能を確実にする必要手段とされています。

ライトニングネットワークはマイクロペイメントを可能にする技術で、この二つを併用すれば最低限の手数料で毎秒数千回のトランザクションも可能となります。

また仮想通貨インフラ開発企業Blockstreamは最近のライトニングネットワークの驚異的な採用率について、以下のように述べました。

6カ月前にライトニングネットワークは46のオープンチャンネルが開かれ、トランザクション回数ごとに0.682BTCの容量だったが、現在では、オープンチャンネルは7800個となり、容量は26BTCへと拡張されてきた。

つまりたった6ヶ月でチャンネルが16,856%、容量が4,084%拡張されたのです!

このように、スケーリング問題の解決はBTCを主流な決済手段として認知される可能性を高めていくでしょう。

手数料減にはトランザクション数減少の背景も

ビットコインの1日のトランザクション数は、www.blockchain.comのデータによると、ピーク時から62%減と半分以下に落ち込んでいます。

このトランザクション数が減ったことも、大きく取引手数料の減少を後押ししており、結果としてピーク時の取引手数料高騰の状況から大きく落ち着く状況へと繋がりました。

出典:www.blockchain.com

‘Whale’ Moves 48,000 Bitcoin for 4 Cents in Fees As Scaling Solutions Develop

June 28, 2018, NICKCHONG

参考記事はこちらから
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/27 水曜日
14:35
米議員ら、SECゲンスラー委員長に現物ビットコインETFの承認を要請
米国の超党派議員らは米証券取引委員会ゲンスラー委員長に書簡を提出。現物ビットコインETFの上場をただちに承認するよう要請している。
13:30
ブラックロックなど大手運用会社、ビットコイン・マイニング投資が増加
世界の巨大資産運用会社であるブラックロック、バンガード、ステート・ストリートが、ビットコインマイニング市場での影響力を強めつつある。特にBlackRockは2020年から米マラソン・デジタル・ホールディングスへの投資を増加し続けている。
12:57
米パンテラキャピタル、Web3業界の報酬水準について調査結果を発表
米仮想通貨ファンド大手Pantera Capitalは、Web3業界の報酬調査結果を公表した。透明性を高めることで、新たな才能をエコシステムに呼び込み、イノベーションの促進を図るというのが、その動機だという。
12:25
SECがビットコインETFの審査判断を来年1月まで延期、BTC取引量は6年ぶり低水準
長期金利上昇や米政府機関の閉鎖リスクなど不確実性が高まり米株指数が続落する中、暗号資産(仮想通貨)市場では、Ark Investと21 Sharesが申請中のビットコインETF審査判断が2024年1月まで延期された。
11:05
Celestia、58万アドレスへのエアドロップで初期参加促す
モジュラー型ブロックチェーンCelestiaは、独自トークンTIAを配布する計画を明らかにした。エアドロップを通じてイーサリアムとコスモスエコシステムのアクティブユーザーの関与を促進するねらい。対象アドレスは約58万件に及ぶ。
09/26 火曜日
17:16
L2「Base」、取引数急増の背景とその重要性とは?
コインベース支援のL2「Base」がトランザクション数で競合のArbitrumとOptimismを上回った。新興のソーシャルファイ「Friend.Tech」の影響と、各プラットフォーム及びイーサリアム保有者にもたらす利点を探る。
15:17
テザー社、シンガポールにおけるUSDTの規約変更に関する噂を否定
テザー社のパオロ・アルドイノ氏は、シンガポールにおけるUSDTサービス停止に関する噂を否定した。利用規約は数年前に変更されたものだとしている。
13:21
Arbitrum、83億円相当のARBをDAOの財源へ
仮想通貨イーサリアムのL2アービトラムは、ARBのエアドロップ未申請分83億円相当をArbitrum DAOの財源に割り当てたことを発表。数量は6,944万ARBで、初期発行量の0.69%相当である。
13:14
JCBAがIEO制度改革案を公開、企業の資金調達推進へ
一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)は、IEO制度の健全化を目指す自主規制改革の初期案を公開した。価格の安定性向上と制度の運用方法の改善を目指し、関係者のロックアップ制度の確立、流動性の確保、公募価格の算定方法の多様化、及び安定操作の整備が挙げられている。
12:54
米SEC、破綻したセルシウスの資産分配についてコインベースの役割に異議
米証券取引委員会は、破綻した仮想通貨融資企業セルシウスの資産分配について、コインベースが果たす役割に反対する文書を提出した。
10:06
Friend.techコード活用のソラナ「Friendzy」急拡大
「Friendzy」は、ソーシャルファイ分野で注目を集める分散型アプリ「friend.tech」の類似技術を利用しており、ソラナエコシステム内で活況を呈している。週間取引量は1.36億円に達し、市場を牽引するfriend.techの半分近くに迫る勢いだ。
08:30
HTX(旧Huobi)、ETH12億円相当が不正流出
仮想通貨取引所HTX(旧Huobi)のアドバイザーであるジャスティン・サン氏は、HTXからイーサリアム12億円相当が不正流出したと発表。ユーザーの資産は安全であると説明している。
09/25 月曜日
21:35
5000BTC以上ビットコイン買い増し、米マイクロストラテジー
米マイクロストラテジーは新たに1.47億ドルのコストで5,445 BTCの仮想通貨ビットコインを取得した。
20:14
三菱UFJ信託銀行、バイナンスジャパンと協業で新たなステーブルコイン検討へ
三菱UFJ信託銀行は、バイナンスジャパンとステーブルコイン発行・管理基盤「Progmat」の協業により、円建てやドル建てを対象とした新たなステーブルコインの共同検討を開始することがわかった。
14:16
テラクラシックコミュニティ、 ステーブルコインUSTCの発行停止を決定
仮想通貨テラ・クラシック(LUNC)のコミュニティは、ステーブルコインUSTCの全ての新規発行及び再発行の停止を決定した。コミュニティ投票では、59%が賛成票を投じ、発行停止が可決された。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧