CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨QASHが前週比+30%以上の高騰|新サービス『LIQUID』のリリースが近いことを予告

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

LIQUID期待でQASHが高騰
国内大手取引所を運営するQUOINE社の新サービス『LIQUID』のリリースが近付いたことで、先行き不透明感から大幅下落していた日本発の仮想通貨QASHが反騰、前週比+30%以上の高騰を見せた。同社CTOのアンドレ氏による公式動画で、デモ映像付きで進捗状況について詳しく解説されたことも材料視された可能性がある。
QASHとは

仮想通貨市場の発展に直結する「流動性問題」に注目、仮想通貨間の取引を盛んにするための、LIQUIDプラットフォームの運営を目指している。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

QASHが高騰した理由

5月上旬に一時100円を超えた後、進捗が見えない先行き不安などから大幅下落を続けていた、日本発の仮想通貨「QASH」ですが、前週比+30%以上の高騰を見せました。

LIQUIDプラットフォーム開発の進捗状況が順調であることが確認され、投資家の期待感が台頭したことが、背景として挙げられます。

QUOINE社のCTO(最高技術責任者)を務めるアンドレ氏は7月5日、QUOINEの新サービス「LIQUIDプラットフォーム」に関する進捗報告を、公式動画(日本語版)上で公開しました。

今までと異なる点は、英語版だけでなく、日本人向けに日本語版の動画を「MMOのデモ画面」付きで公開したことです。

公式サイトで、日本におけるリテールFX取引全体のうち20-30%で利用される「FX価格設定アルゴリズム」を作り上げたと紹介されているアンドレ氏は、まずはリキッドプラットフォームにおける目玉機能の一つである「マルチマーケットオーダーブック(MMO)」について言及。以下のように述べました。

  • 金融庁より「業務改善命令」が出たことにより、開発者の一部を対応に充て、全力で対応することになった。(開発は遅延するが、レギュレーションは最重要かつ必要不可欠な部分なので、長期的には成功する)
  • とはいえ、着実に開発は進行しており、2週間ほど前から「BTC、BCH、ETH」のMMOを実際にライブで動かした
  • 「BTC/JPY→BTC/USD」の取引が、実際にマッチング出来た
  • 試験を行ったところ、約定などマッチングエンジン部分は問題なかったが、BTC/JPYのエクスポージャーが登録されていないなどの問題が発生したので、調整中

MMOのデモ映像

実際の取引画面でのデモ映像では、MMO起動前の流動性がない状態では、「BTC/JPY」のスプレッドが、約300円。「BTC/SGD(シンガポールドル)」のスプレッドが、約2500円となっており、約10倍のスプレッド差が生じていることが確認できます。

MMOを起動させると・・・

出典:QUOINE公式動画 MMO起動前

出典:QUOINE公式動画 MMO起動後

170〜300円だったスプレッドが→5ドル(約550円)に変化。

アンドレ氏は、日本のBTC/JPYにおける注文をBTC/STDの取引板に反映させることで、さらに多くの注文が入ってくることで、取引の流動性が飛躍的に改善すると説明しました。

また、逆パターン(BTC/STDの注文をBTC/JPYの取引板に反映)も起動させることで、より流動性が上昇するので期待できるとしています。

リキッドプラットフォームとは

あらゆる企業の生命線である「流動性(LIQUIDITY)」から取った「QUOINE LIQUID プラットフォーム」は、特定の国の法定通貨や、出来高の低い取引所における流動性の低さなど、仮想通貨市場の根本的な問題を解決するべく、世界中に点在する仮想通貨取引所が提供する全ての流動性を一つの取引プラットフォーム(World Book)に集約するものです。

公式サイトには、以下のように記載されています。

  • 先進国市場:先進国では、一部通貨ペアで流動性はあるものの、その国の居住者のみしか利用できず、流動性がスタック
  • 新興国市場:そもそも自国通貨が安定せず、仮想通貨との流動性は存在しない。より大きな流動性プールと依存しなければならない

アンドレ氏によると、リキッドプラットフォームの実装時には、アップデートのために仮想通貨取引所「QUOINEX」を24時間停止させる必要があると説明。名前も「LIQUID」に変更され、機能も大幅に向上するとしています。

また、動画内では「リキッドプラットフォーム」のデモ画面も映像で初公開。洗練されたUI/UXデザインを披露しました。

さらに、利用者同士で仮想通貨の貸し借りを行うことができる「レンディング機能(Lending app)」を新たに追加。長期保有で短期売買をしない場合、貸し出すことで利子を得ることが出来るとしています。

LIQUIDプラットフォームで実現可能な機能

そのほか、QUOINE社の柏森CEOのブログによると、LIQUID Platformで実現可能な機能について、現時点の大きな違いは、以下の通りとされています。

海外

  • 現物・信用取引可能
  • ICO可能
  • 新規リスティング可能
  • Airdrop等各種プロモーション可能

日本

  • 現物・差金取引可能
  • ICO
  • 新規リスティング
  • Airdrop等

上記は、当局承認後に可能(予定)

QUOINE社のCFO紺野氏も、

遅れはありながらもLIQUIDの開発は着々と進んでいる。

MMO(マルチ・マーケット・オーダー)のデモを御覧いただいたとおり、LIQUIDでは流動性が圧倒的に大きくなっていくので、仮想通貨業界の大きな課題である「流動性の欠如」を解決できるプラットフォームになっていくと確信している。

と、改めて自信を示しました。

なお、QUOINE社CEOの柏森氏が公式動画で説明したところによると、QUOINE社の社員数は、昨年6月に41名だったところが、2018年6月には260名に大幅増となっているなどしており、業容拡大を加速度的に進めています。

リキッドプラットフォームに関する詳しい解説は、以下の記事(ワールドブックβ版始動)を参考にどうぞ。

CoinPostの関連記事

仮想通貨取引所QUOINEX:ワールドブックβ版始動で「QASH」が高騰
4月30日に日本の大手仮想通貨取引所「QUOINEX」で、ワールドブックベータ版が無事ローンチされたことが好感され、独自の仮想通貨「QASH」が80円前半から一時100円台を回復するなど、高騰を見せました。
QUOINEX(コインエクスチェンジ)の口座開設・登録方法を徹底解説!!
目次 QUOINEX(コインエクスチェンジ)とは ...
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
06/10 土曜日
15:00
メタバース関連法規を「未成年取引やなりすまし」をもとに解説
メタバースのような非対面プラットフォーム上の取引に関わる法規制、特に未成年取引やなりすましについて法律事務所ZeLoが寄稿で解説。
13:45
Ava Labs、グリーやgumiらと「Avalanche Arcad3」を発足
アバランチの開発を手がけるAva Labsは、日本のソーシャルゲーム大手グリーやgumiなどの初期パートナーと共に、Web3ゲーム構築支援プログラム「Avalanche Arcad3」を立ち上げたと発表した。
13:00
米国の超党派ステーブルコイン草案、最新版が公開
米下院金融サービス委員会は、公聴会に向けて、マクヘンリー議員らによる超党派ステーブルコイン草案の最新版を公開した。FRBの権限などが新たに盛り込まれている。
11:20
Vitalik Buterin氏、イーサリアムの進化に不可欠な「3つの移行」
イーサリアム共同創設者のVitalik Buterin氏が新たな提言を公開した。イーサリアムが実験的な段階から一般ユーザにとって使いやすい、成熟した技術基盤へと移行するためには、「3つの移行」が不可欠だと指摘している。
09:50
米司法省、マウントゴックス事件の容疑者を特定・起訴
米司法省は、2014年に経営破綻した仮想通貨取引所マウントゴックスのハッキングなどを行ったとしてロシア人2人を起訴した。ビットコインを盗み資金洗浄した罪などに問われている。
08:25
gumiの子会社「gC Games」、Suiのバリデータを運用開始
株式会社gumiの連結子会社である「gC Games Singapore Pte. Ltd.」はレイヤー1のブロックチェーンSuiのバリデータとして参加しノード運営を開始したことを発表した。
07:50
米ロビンフッド、ソラナ・ポリゴン・エイダを上場廃止へ
価格続落 米大手投資アプリのロビンフッドは9日、ソラナ(SOL)・ポリゴン(MATIC)・エイダ(ADA)の上場廃止予定を発表した。具体的には、米時間6月27日6:59 PM …
07:25
ETHのL2「Optimism」、ガス代を56%削減
仮想通貨イーサリアムのL2「Optimism」は、アップグレードBedrockを実行した後、ガス代を56%削減。Bedrockは、ガス代を下げることを1つの目標にしていた。
06/09 金曜日
13:40
バイナンスUSが米ドル入出金を一時停止へ
仮想通貨取引所Binance.USは、米ドル(USD)の預金と出金を23年6月13日以降、一時停止することを発表した。これに伴い、米ドル建ての取引市場の廃止と、仮想通貨のみを対象としたプラットフォームへ移行する方針を示している。
12:31
米Ark Invest、SECの提訴日にコインベース株30億円相当を購入
米大手ヘッジファンドARK Investが、米証券取引委員会が提訴を発表した6日に、30億円相当のコインベース株を追加購入していたことが、取引開示により明らかになった。
12:17
ビットコイン横ばい、主要取引所の現物取引高は前月比20%減
米SEC(証券取引委員会)によるバイナンスとコインベースの提訴を受け、現物出来高が細っている。ビットコイン(BTC)は横ばいで推移。イーサリアム(ETH)は大口投資家の数が減少している。
12:04
クラーケン、NFT市場を公式ローンチ 複数チェーンに対応
米大手仮想通貨取引所クラーケンは独自のNFT市場を正式に立ち上げた。イーサリアムとソラナに加えて、新たにポリゴンのブロックチェーンにも対応開始した。
11:35
イーサリアムの次期アップグレード「Dencun」、実装内容が決定
イーサリアムのブロックチェーン開発者は、次期アップグレード「Dencun」に向けて、改善提案(EIPs)のリストをまとめた。予定される最も大きな変更はEIP-4844で、L2のトランザクション手数料を大幅に低下させる目的を持つ。
10:20
ゲンスラー委員長の主張「SECはすでに規制ガイドラインを提供済み」
米SECのゲンスラー委員長は、バイナンスらに対する訴訟後、ビットコインなど仮想通貨に対する規制方針を改めて示した。SECは様々なガイドラインをすでに提供しているとも強調した。
09:35
ZK-EVM開発プロジェクトTaiko、30億円を調達
仮想通貨イーサリアムのスケーリングソリューション「ZK-EVM」を開発するTaikoは、2回のラウンドで合計約30億円の資金を調達。24年1Qにメインネットローンチを計画している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2023/06/15 ~ 2023/07/15
その他 未定
2023/06/16 09:30 ~ 20:00
東京 東京ミッドタウン八重洲
2023/06/18 10:00 ~ 19:00
Non Fungible Tokyo 2023 associated with Japan Blockchain Week
東京 東京国際フォーラム
2023/06/18 16:00 ~ 20:15
東京 アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京
重要指標
一覧
新着指標
一覧