CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン反発で22000ドル台を回復、金融市場で過度の警戒感和らぐ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

7日のニューヨーク株式市場では、ダウが前日比346ドル高と反発。過度な警戒感が後退し、買い注文が優勢となった。

これを受け、暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比+7.5%の298万円(22,000ドル)と反発。22,000ドル台を回復した。

デリバティブ(金融派生商品)市場では、ビットコイン(四半期)先物のプレミアムについて、現物価格差がマイナス乖離のバックワーデーションからコンタンゴに回帰した。相場の不確実性に対する懸念後退が背景にあるものと見られ、市場が健全化した場合、年率5〜10%程度で落ち着く傾向にある。

出典:Laevitas

割れる相場観

大手ヘッジファンドThree Arrows Capital(3AC)やVoyagerの破産で目先の悪材料が出尽くし悲観のピークを超えたことで、先日までネガティブ一色だったアナリストの見解にも変化の兆しが見え始めた。

FTXやバイナンスなど最大手取引所などが救済に動き始め、BlockFiなど他大手企業に波及する懸念は一定程度後退した。渦中のレンディング企業Celsius Network(セルシウス)は7日までに一部債務を返済し続け、DeFiプロトコルMaker DAOにおけるWrapped Bitcoin(WBTC)担保の強制清算の水準を3,000ドル未満の安全圏まで引き下げた。

関連:FTXサムCEO、「最悪の事態は過ぎ去った」

関連:セルシウス、160億円相当の「DAI」をMakerに返済

Etherscanのデータによると、Maker DAOに対する4,100万ドルの債務は、8日までに完済されたものと見られる。

現時点では「反発時に十分な出来高が付いてきておらず、過去8ヶ月間の下落トレンドで繰り返されてきたフェイクパターン(ブルトラップ)の範疇であり、(長期的な)下落トレンドの内の(短期的な)揺り戻しに過ぎない」として、慎重な見立ても少なくない。

一方、Michaël van de Poppe氏は、約22,520ドルを推移する「200週移動平均線(200WMA)を超えた場合は、多くの流動性をもたらし、1BTC=30,000ドル付近まで上昇する可能性がある」との見解を示した。

Will Clemente(@WClementeIII)氏も、反転するにせよ下落継続するにせよ、相場のターニングポイントだとしている。

Caleb Franzen(@CalebFranzen)氏は、ビットコイン建の「ETH/BTC」にて、200日移動平均線のリテストをクリアした場合、重要なリスク選好シグナルとなり得るとの見方を示した。

ブルームバーグのストラテジストであるMike McGlone氏は、「2022年上半期と同様の速度で株価が下落し続ける場合、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の75bps引き上げが最後になる可能性がある」と指摘した。

FRB(米連邦準備制度)はインフレ抑制のため、すでに通常の3倍水準の利上げ及び金融引き締めに傾倒する。

株指数の動向は景気のバロメーターであり、株価の大幅下落は企業の資金調達を困難にし、結果的にリセッション(景気後退)リスクを高めることになることから、物価高による影響との狭間で難しい舵取りを迫られているのが現状だ。

しかしながら、11月8日に「米国中間選挙」を控える中、これ以上の株価の暴落が続けば経済界からの反発が強まる可能性もあり、票田に波及すればバイデン政権の趨勢にも影響を及ぼす可能性がある。

Mt.Gox訴訟で進展

2014年に経営破綻した仮想通貨取引所マウントゴックス(Mt.Gox)の小林管財人は6日、債権者の弁済手続きについて連絡を行った。再生計画に従った返済準備が進んでいることを示すものだ。

債権者は、早期一括弁済を受けるか否か、ビットコインとビットコインキャッシュで一部弁済を受けるか否かなどの選択を迫られる。

直ちに影響を及ぼす状況にはないものの、マウントゴックスは141,686BTCほど保有しているとされ、将来的な返還後に相応の売り圧力が生じる可能性も指摘される。

関連:Mt.Gox債権者、ビットコインや現金の弁済手続き開始

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/29 金曜日
08:10
Wormholeの仮想通貨「W」、取得開始日明かす
Wormholeは、今月7日に、Wトークンのエアドロップアロケーションや適合対象アドレスを公開。ソラナ、EVM系、Sui、Aptos、Osmosis、Injectiveといったネットワークでのユーザーや、ソラナNo.1NFTコレクションである「Mad Lads」のホルダーを対象としている。
07:40
米投資会社、マイクロストラテジーの株はBTCより割高と指摘
マイクロストラテジーの株価から概算する仮想通貨ビットコインの価格は17万ドル超であると米ケリスデールが分析。同社の株は、ビットコインに対し正当ではないプレミアムがついて取引されているとの見方を示した。
07:20
アバランチ財団「Codebase」、最初の支援プロジェクト15社を選出
アバランチではすでに「Colony Lab」という分散型アクセラレーターが活動しているが、今回Codebaseと連携し支援対象への資金提供を拡大し、1プロジェクトにつき、100万ドルを超える金額を提供する可能性がある。
06:45
5月承認の可能性低いもBitwiseらがイーサリアム現物ETFの上場申請行う
イーサリアムETFが現在の多くの申請の最終期限となる5月に承認される見込みは、SECがイーサリアム財団を調査しているとの報道などを受け大幅に後退している。1月には70%あったが、現在は20%程度まで低下してきた模様だ。
05:50
Bybit、ソラナミームコイン「POPCAT」の永久先物提供
ソラナの仮想通貨ミームコインへの需要は未だ高い。代表的な犬系ミームコイン「WIF」は29日過去最高値を更新し、前日比で20%上昇している。
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
10:15
イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
08:10
21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。
07:30
ブラックロック「BUILD」、一週間で240億円超の資金流入を記録
ブロックチェーン上でトークン化された現実世界資産(RWA)の運用を提供するOndo Financeからの10億円以上新たな資金もありファンドの規模は拡大中。
06:50
スクエニやソラナ財団、Elixir Gamesに21億円出資
Elixir Gamesは、ゲームローンチャー「Elixir Games Launcher」で、さまざまなWeb3ゲームを遊べるPCアプリを提供。また、Web3ゲームがNFTなどのゲーム内資産のセールを代行するローンチパッドで、ミントなどの機能を提供する予定だ。
05:50
SECに有利か、裁判官がコインベースの棄却申し立て認めず
その一方、裁判官は、コインベースが顧客が仮想通貨ウォレットアプリを利用できるようにしたときに、無登録ブローカーとして運営していたというSECの主張を取り下げることを決定した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
重要指標
一覧
新着指標
一覧