CoinPostで今最も読まれています

FTX US、CEOが退任へ|米国本社もマイアミへ移転

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

後任はLedgerXのCEO

米国の暗号資産(仮想通貨)取引所FTX USのブレット・ハリソンCEOは27日、CEOを辞任する意向を発表した。

ハリソン氏は21年にCEO職に就任したばかり。過去にFTXのCEOであるサム・バンクマン・フリード(SBF)と大手取引企業Jane Streetで同僚だった。

なお、辞任後も同氏はアドバイザーとしてFTXでの業務を一部続ける模様。次期CEOにはFTXが買収したLedgerXのCEOを務めたザック・デクスター氏が就任する。

また、SBF氏はブレット氏の功績を労いつつ、FTX USの本社を金融都市のシカゴから南部のマイアミに移転する計画を明らかにした。

FTX Globalの本社はマイアミに近いバハマ諸島に拠点を置く。また、FTXは21年3月にマイアミに拠点を置くNBAチームのマイアミ・ヒートの本拠地命名権を獲得していた経緯もある。

関連:FTX、米NBAのアリーナに対する命名権獲得へ

SBF氏の発表に対して、仮想通貨肯定派で定評のあるマイアミ市長のフランシス・スアレス氏は以下のようにコメントした。

新たな米国拠点をマイアミに置くことは非常に光栄だ。

FTXは地球上で最もイノベーティブな企業の一つであり、SBF氏は素晴らしい技術者だ。ようこそ!

関連: 日本進出した最大手仮想通貨取引所「FTX」とは|主な特徴とサービスを徹底解説

今後の去就

なお、FTX USのCEOを退任後の動向についてハリソン氏は以下の課題に注目していると述べた。

この業界は現在、岐路に立たされている。

金融技術者の私が最も着目しているのは大規模な市場参加者の参入、そして市場環境の断片化と技術の複雑化だ。

この技術的なフリクションポイントをいかに効果的に軽減できるかは今後のクリプト市場の成長性と安定性(流動性、資本化、レジリエンス、実用性)を左右するだろう。

FTXのような中央集権的なマーケットだけではなく、分散型マーケットにおいても上記のような技術的な障壁を取り除く目標を持ち、業界には今後も携わる姿勢を示した。

22年5月に開催された大型カンファレンス時のハリソン氏とのインタビューはこちら。

『仮想通貨の下落トレンドとFTXのスタンス』FTX.US社長との独占インタビュー

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/10 木曜日
15:00
ステーブルコイン需要、ラテンアメリカで急増=Chainalysis
チェイナリシスの最新レポートによると、ラテンアメリカでステーブルコインの需要が急増している。同地域においてステーブルコインは、自国通貨の価値下落への対策として、重要な金融ツールとなっている。
14:05
イーサリアム創設者ヴィタリック氏、ノーベル経済学賞候補に値する? 著名経済学者が評価
著名経済学者コーエン氏とタバロック氏が対談。イーサリアム共同創設者ヴィタリック氏がノーベル経済学賞に値すると評価。ビットコイン創設者サトシ・ナカモトについても言及。
13:15
Bitlayer Labs、13億円追加調達 ビットコイン基盤のレイヤー2ネットワーク開発を加速
ビットコインのレイヤー2ネットワークを開発するBitlayer LabsがシリーズAの延長ラウンドで900万ドルの資金調達に成功した。
10:45
ポリマーケット、8割以上のウォレットが利益を得られず
分散型予測市場ポリマーケットで約87%のウォレットが利益を得られなかったことが、LayerHubのデータで示されている。また、多くの利益を獲得できることが珍しいこともわかった。
10:10
ビットコイン下落幅緩和、需要の影響で市場は安定か=Glassnode
Glassnodeの最新レポートによるビットコイン市場分析。需要層により下落幅が緩和される一方、先物建玉の影響で価格変動のリスクも。
07:40
BTCが8万ドルに到達するための条件、Bitwiseが分析
仮想通貨ビットコインが2024年に8万ドルに到達するための条件をBitwise幹部が分析。今回、合計4つの条件を挙げている。
06:58
米VanEck新設の44億円ファンド、仮想通貨やAIセクター投資へ
ビットコインETFの発行企業である米投資企業VanEck傘下のVanEck Venturesは、フィンテック、デジタル資産、AI(人工知能)分野の革新的なスタートアップ企業に投資する3,000万ドル(44億円)の初期段階ファンドとして新たに立ち上げられた。
06:30
米当局、仮想通貨相場操縦で14人と企業を告発 ミームコイン市場にも関係か
米国ボストンの連邦検察は9日、仮想通貨における市場操作と見せかけの取引で金融サービス会社を刑事告発した初の事例として、4社と個人14人を起訴した。
06:10
アイルランド当局、5年前に押収した約600億円のビットコインにアクセスできず
アイルランドの犯罪資産局は未だ2019年に麻薬密売人から押収した仮想通貨ビットコインにアクセスできないことが明らかとなった。
10/09 水曜日
16:43
博報堂、OpenAI創設者関与のTools for Humanityと提携
博報堂がOpenAI創設者関与のWorldcoinの中核企業Tools for Humanityと提携。AI時代の個人認証システム「World ID」の日本展開を加速。虹彩スキャンによる認証技術で、AIと人間の共存社会実現を目指す。
15:00
HBOのサトシ・ナカモト推測に批判の声 証拠・調査不足を指摘
ビットコイン発明者サトシ・ナカモトの正体に迫るドキュメンタリーが公開。ある人物をサトシだと推定したが、本人は否定している。
12:59
ブラックロック「仮想通貨の普及速度はインターネットや携帯電話を凌駕している」
ブラックロックのテーマ別投資幹部が仮想通貨の普及は過去の主要技術より迅速に進んでいると指摘。経済のデジタル化、公的機関への不信、人口動態の変化、インフラの成熟を要因として挙げた。
12:15
Crypto.com、米SECを提訴 ルール策定が非合法だと批判
仮想通貨取引所Crypto.comがSECを提訴した。トークンの証券性判断における恣意性と越権行為を批判し、明確なルール策定を要求している。
10:55
金融庁、アンホステッド・ウォレット向けサービス事業者を暗号資産交換業から除外
金融庁がアンホステッド・ウォレット関連サービスを暗号資産交換業から除外した。グレーゾーン解消制度の初適用事例としても注目される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア