WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

韓国中銀、ステーブルコインの監督権限を求める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーブルコインの特別規制

韓国銀行(中央銀行)は5日、暗号資産(仮想通貨)規制に関する報告書を発表。145ページにわたる報告書では、ステーブルコインに関して特別規制を設けるよう提案し、中銀に監督の役割が与えられるべきだと主張した。

報告書は、仮想通貨は発行構造や市場体系が証券や貨幣などと異なり、既存の規制では対応が困難なため、新たに特別法を制定する必要があると指摘し、規制整備についての方向性を示した。

その上で、ステーブルコインが法廷通貨に代わる支払い手段として普及した場合、既存の決済システムから分離した経済体系に進化する可能性があると指摘。中銀の通貨政策の効果低減や、取り付け騒ぎが発生した場合の金融市場へのリスクから、金融安定性を阻害する懸念があると警告した。

そのため、ステーブルコインの発行者や関連サービス事業者については、一般的な仮想通貨規制とは差別化した規制を検討する必要があると主張。最低限の資本と準備資産の適合性、外部監査と定期報告、投資家保護のための説明義務などを求めるべきだとした。

また、韓国在住者向けに外国通貨建のステーブルコインが販売された場合、外国為替取引法が適用される可能性が高いが、ユーザーが取引申告を行うか不明確だと指摘。外為法の改正も視野に入れ、発行者による国内法人設立など、参入規制を設ける必要があると主張した。

一方、現地通貨である韓国ウォン建のステーブルコインについての監督権限については、既存の銀行法に従い「中央銀行が積極的な役割を担う必要がある」と強調した。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、に裏付けられその価値を保つことが目的。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIなど、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある

▶️仮想通貨用語集

海外の動向

報告書では、主要国のステーブルコイン規制について、欧州連合(EU)と英国、日本の例を紹介した。

日本では今年6月に参議院でステーブルコインに関する規制法案が可決されているが、報告書は「電子決済手段の発行」が銀行、送金業者、信託業者に限定されていると述べるにとどまった。

関連:金融庁、アルゴリズム型ステーブルコインの規制を強化か

関連:三菱UFJ信託銀行ら、ステーブルコインの導入・普及に向けた実証検証へ

EUの場合、準備資産に裏付けられた資産準拠トークンと、支払い手段となっている電子マネーを分けて規制。資産準拠トークンの発行はEUの所轄当局からの認可を必要とする一方で、電子マネーについては既存の電子マネー関連規制を適用する。

資産準拠トークン発行に対する意見提示、認可の拒否、認可取り消し請求の権限は、欧州中央銀行(ECB)に付与される。

関連:EUの仮想通貨規制法案MiCA、ステーブルコイン制限を緩和か

英国の場合、単一通貨建のステーブルコインには電子マネー規制を適用するが、複数通貨のバスケット型ステーブルコインに対しては、別途の規制を設ける予定だという。

英国では今年10月、ステーブルコインを決済手段として規制する「金融サービス・市場法案」が下院を通過。現在、財務省が追加規制を策定中だと報道された。同法案が成立するには、上院での承認と最終審議が必要となる。

関連:英財務省、仮想通貨に対する追加規制を策定か

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09:25
週刊仮想通貨ニュース(7/31)|クラリティー法の動向・ETHとSOLのETP提供・XRP運用戦略のまとめ
今週は、米仮想通貨市場構造法案(クラリティー法案)の動向、イーサリアムとソラナのETPの新規提供、エバーノースCEOが語るXRP運用戦略に関する記事が関心を集めた。
08/01 土曜日
13:15
ハイパーリキッドHIP-4、パーミッションレス予測市場をテストネットで有効化
分散型取引所ハイパーリキッドは、誰でも予測市場を作成できる機能をHIP-4のテストネット上で有効化したと発表した。ポリマーケットやカルシとの建玉規模の違いも解説する。
11:12
ビットコイン中心から転換したストラテジー、みずほなど複数証券会社が評価
ストラテジーがビットコイン一辺倒の資金配分から現金積み増しへ転換したことを、TDカーウェンやベンチマークが評価。両社は優先株の額面回復が経営の最優先事項だと分析している。
10:15
イタリア中央銀行、ステーブルコイン送金にコスト優位性なしと結論
イタリア中央銀行がステーブルコイン送金の実証実験結果を公表。伝統的な送金手段と比べ体系的なコスト優位性は確認できなかったとしている。
09:45
FIFAワールドカップ、予測市場での取引が3兆円規模に 公式NFTも盛況
チェイナリシスが2026年W杯が予測市場にもたらしたインパクトを分析。取引総額200億ドル規模となった。FIFA公式NFTプラットフォームでは10万人超がチケット購入権を取得した。
08:15
米財務省がイラン企業2社に制裁措置、デジタル資産決済による制裁回避も主張
米財務省は、イラン関連の新たな制裁措置を発表。今回のホルムズ海峡における制裁の要因となった活動には、デジタル資産の決済による制裁回避も含まれるとしている。
07:15
7件のビットコイン清算連鎖事例、価格の予兆信号は事象ごとに相違=研究レポート
研究者が7件のビットコイン無期限先物清算連鎖を分析した結果、相場崩壊の予兆信号は事象ごとに異なり、共通する指標は注文フロー変動の低下のみだったことが分かった。投資家は単一事象の予兆パターンを過信すべきでない。
06:35
暗号資産取引所BTCBOX、8月3日から段階再開へ
BTCボックスが運営する暗号資産取引所BTCBOXは、長い間停止していたサービスを8月3日から段階的に再開する。ログインにはパスキー認証、日本円出金には2段階認証が必須となる。
06:15
テザー財務報告書、ビットコイン冬相場でステーブルコインの超過準備金が半減
ステーブルコイン発行大手テザーは2026年第2四半期の決算で、資産が負債を上回る超過準備金が82億ドルから41億ドルへと半減したことを開示した。ビットコインや貴金属の評価額低下が背景にある。
05:50
ビットコイン専門ウォレット『コールドカード』流出被害が110億円相当に、ギャラクシーが算出
ギャラクシー・リサーチは、コールドカードの脆弱性に関連する流出被害が1196件のアドレスから1082.65BTC、110億円相当に達したと分析。自己管理型の利用者への影響が大きいことが明らかになった。
05:00
USDC発行企業サークル、ニューヨーク州から信託免許を取得
サークルがニューヨーク州金融サービス局から限定目的信託免許を取得したと発表した。ステーブルコインUSDCの発行体制強化に向け、規制対応をさらに深める。
07/31 金曜日
17:29
レイ・ダリオ、ビットコインは1%保有継続 増刷不可も量子リスクに警戒
米著名投資家レイ・ダリオ氏が英ポッドキャストで、自身のポートフォリオにおけるBTC比率が約1%のまま変わらないことを明らかにした。増刷できない強みを認めつつ、量子コンピューターや政府による監視・課税のリスクにも言及している。
15:32
アルトコイン相場、ビットコインから切り離され値動きに=ウィンターミュート
ウィンターミュート(Wintermute)は30日、2026年上半期のOTCフロー報告書を公表した。機関投資家の現物取引比率が過去最高の72%に達し、オルトコインのオプション取引高は半期比約3.4倍に拡大。銘柄の集中と長期保有の傾向を分析した。
14:20
ビットコイン長期保有者供給、月間21万7000BTC増=アナリスト
オンチェーン分析家ダークフォスト氏によると、ビットコインの長期保有者供給は12月以降増加が続き、直近は月間平均21万7000BTCのペースまで加速。強気相場時とは逆の動きだとし、需要面の弱さも指摘した数値の意味を整理する。
14:00
BIS主導「プロジェクト・アゴラ」、1.6億円相当のトークン化マネーで国際決済の実証実験に成功
BIS主導のプロジェクト・アゴラが、トークン化した中央銀行準備金・商業銀行預金による国際決済の実価値取引テストを完了した。日銀やMUFGなど28機関が参加し、平均80秒での決済を実証した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧