はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン価格と仮想通貨市下落の背景に見られる5つの原因

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨投資会社:「下落の要因は主に5つある」
仮想通貨のみに投資する資産運用会社Distributed Global社のJonathan Cheeseman氏がビットコインが下落した要因を5つあると発言し、 マクロ的トレンド、投機バブル、規制面の不安、ショート売りと詐欺を理由に挙げた。

仮想通貨市場では先週大きな下落が見られました。

先週6日に急激な暴落を観測したビットコインを筆頭に、時価総額100位以内の通貨の半数以上が下落を見せました。

中でも下落直前に10000BTCのショートが見られ、ゴールドマンサックスの誤報などもあり、市場操作の疑惑は未だ残りつつあります。

2018年を現時点で全体的に振り返っても、苦しい一年だったと言えるでしょう。

しかしそのような中でも、未だに仮想通貨やブロックチェーン技術を信じる人は少なくありません。

中でも、Distributed Global社のJonathan Cheesman氏は、今後仮想通貨市場が成熟して、仮想通貨が資産クラスとして確立され、規制とインフラが整備されていけば仮想通貨を正当な価値の保存手段としてみられると予想しています。

ベネズエラやトルコのように状況が深刻な国家を筆頭に、債務持続可能性が良くない法定通貨を抱える国家は少なくない。

金は価値の保存手段として長い間利用されてきたが、廃れてきている印象が否めない。

デジタルな価値の保存(である仮想通貨)が実用的で今の世代には合っている

と述べ、仮想通貨の将来性について語りました。

規制面での不安と発展中のインフラ

2018年までは機関投資家など、俗に言う「クジラ」を対象にしたインフラやサービスは実質的に皆無でした。

機関投資家の仮想通貨市場参入には必須と言われるカストディアン・サービスも最近ようやく現実的になっており、適格投資家が仮想通貨に投資できる機会は未だに発展中です。

このような機関投資家などが仮想通貨に関わるサービスの選択肢が少ない点が規制面での不安と重なり、仮想通貨市場への大量な資金流入を阻んでいる感じは否めません。

また、今年見られた投機的バブルは2012や2016と同様に、投機家や個人投資家などによる狼狽売りが引き金となって調整局面に突入したと思われます。

仮想通貨市場を襲った80%の調整は過去の下落と似た側面はあるものの、市場の回復は以前とは異なる事が予想されます。

以前、ビットコインは主要サポートラインで必要なはずみを見せる事ができずに2年間も停滞した過去があります。

今年に入ってからビットコインは3度も6000ドル台のサポートラインから脱出を図り失敗しているもの、辛うじて6000ドル以降の下落はしていません。

しかし今後、機関投資家向けのカストディサービスが発展し、規制の枠組みが確立されていくにつれ、さらに成長が見込まれる仮想通貨市場に資金が流入するとCheeseman氏は予想します。

世界各国の規制当局がどう仮想通貨を規制すべきか頭を抱えています。

分散化されている仮想通貨の性質が仮想通貨を証券に該当するかどうか判断を難しくする事に加え、詐欺などが業界全体に悪いイメージを与えてしまっている

その為進展は遅いが、それでも全体的には技術の革新を尊重する規制がみられているのではないか。

そして規制面での不安、カストディや保険、データ・リスクマネジメントサービスの欠如が機関投資家の参入をさらに阻めている。

韓国と日本で見られる進展

世界的に見ると、既に韓国と日本は仮想通貨業界を正当な市場として取り締まる仮想通貨関連の法案を持っており、注目されています。

また今月8日にはウズベキスタンが仮想通貨の取引、ICOやデジタル資産(仮想通貨)のマイニングを合法化しました。

今後カストディサービスが発展する事を踏まえると、長期的な価格の上昇がヘッジファンドや機関投資家を筆頭によって起こされる可能性は十分あると思われます。

参考記事:Why Bitcoin & why sooner rather than later?

CoinPostの関連記事

仮想通貨投資家の50%以上が1年以内の買い増しを宣言、有望視される通貨も明らかに|調査レポート
アメリカの証券会社SharesPostが仮想通貨に関するアンケートの調査結果を公開。データは伸び悩む仮想通貨市場に対して投資家や消費者が前向きな見方を持っている事を示していると言える。
仮想通貨暴落劇にインサイダー疑惑も:AIがビットコイン市場心理の『異常』を検知
上昇傾向にあったビットコイン価格が突如大暴落し、仮想通貨市場で投資家の混乱を招いている。下落を示唆する”予兆”がなかったか、データサイエンティストと市場アナリストチームの合同リサーチで浮かび上がった異常な動きとは。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/15 水曜日
18:50
モブキャストHD、ソラナ投資に5億円を投じる計画
モブキャストHDは暗号資産事業への本格参入を決定し、ソラナ(SOL)購入に向け5億円を投資する計画を発表。ステーキング収益も視野に入れる。
18:30
リップル、南アフリカでカストディ事業強化 金融大手アブサバンクと提携
リップルは南アフリカのアブサ銀行と提携し、アフリカで初の大手カストディパートナーを獲得。デジタル資産の安全な保管と事業拡大を進めます。
17:55
イーサリアムFusakaアップグレード、テストネットSepoliaで有効化 12月メインネット実装へ 
イーサリアムの次期アップグレード「Fusaka」が10月14日、テストネットSepoliaで稼働開始した。PeerDAS技術により処理負担を大幅軽減し、取引速度を最大12,000件/秒まで向上。12月のメインネット実装に向けて段階的にテスト展開中。年内2度目の大型アップグレードでスケーラビリティをさらに強化へ。
17:28
コインチェックグループ、機関投資家向け事業を強化
Coincheck Groupが仏Aploの買収を完了し、国内では事業法人向けクリプト・トレジャリー支援を開始。海外と国内の両面で機関投資家向け事業を拡大する。
17:19
コインベース、インド大手の仮想通貨取引所CoinDCXへ投資 評価額3700億円相当
米暗号資産取引所大手コインベース・グローバルが、インドの暗号資産取引所CoinDCXに追加出資。投資後の企業価値は24.5億ドルと評価される。この出資はCoinDCXが今年7月にハッキング被害に遭った数カ月後。コインベースはインドと中東地域での事業拡大を目指す。
15:00
ブラックロックCEO、資産トークン化を次の成長戦略に 620兆円市場狙う
ブラックロックのラリー・フィンクCEOが、不動産から株式・債券まであらゆる資産のトークン化を次なる成長戦略と位置づけた。世界のデジタルウォレットに保管された約620兆円の資金に着目し、ETFのトークン化を視野に入れている。
14:15
ソルメイトが75億円相当ソラナを購入、キャシー・ウッドのアークが主要株主に
ナスダック上場のソルメイト・インフラストラクチャーがソラナ財団から75億円相当のSOLを15%割引で購入。米大手ヘッジファンドアーク・インベストが11.5%の同社株を保有している。
13:45
バイナンス、仮想通貨の上場費用告発を否定
バイナンスはリミットレス・ラボのヘザリントンCEOがトークン供給量の8%要求を告発したことに対し、虚偽で名誉毀損的だと反論。取引所は上場手数料を請求していないと表明した。
13:20
ニューヨーク市、全米初の自治体仮想通貨専門局を設立
ニューヨーク市のアダムス市長が行政命令に署名し、全米初となる自治体の仮想通貨・ブロックチェーン局を設立した。モイセス・レンドン氏が局長に任命され、責任ある仮想通貨の利用を促進する。
11:40
バイナンス、韓国への再進出なるか 当局がGopax買収で二年半ぶりに審査再開=報道
韓国当局が仮想通貨取引所バイナンスのGopax買収審査を約二年半ぶりに再開したと伝えられる。米国での訴訟取り下げが背景で、今年中の役員変更承認の可能性もある。
11:25
テザー、セルシウス破産管財団に約450億円和解金支払う
ブロックチェーン・リカバリー・インベストメント・コンソーシアム(BRIC)は、テザーがセルシウスネットワークの破産管財団に約450億円を支払ったと発表した。2024年8月に提起した訴訟が和解に至った。
10:40
ウィズダムツリー、ステラ(XLM)ETPを欧州市場で上場
米ウィズダムツリーがステラブロックチェーンのネイティブトークンであるXLMに投資できるETPを欧州で立ち上げた。現物裏付け型で管理報酬は0.50%と欧州最低水準となる。
10:25
米カリフォルニア州、休眠仮想通貨の強制清算を阻止する法案成立
米カリフォルニア州で休眠仮想通貨の自動清算を禁止する法案が成立。現物のまま州政府に移転され所有者は価格上昇時に恩恵を受けられるようになる。
10:20
イーロン、ビットコインのエネルギー基盤構造を評価
イーロン・マスク氏は、仮想通貨ビットコインは法定通貨で見られる増刷による価値低下に耐性があるとの見方をXに投稿。最近はマスク氏がビットコインに言及するのは珍しい。
08:00
S&Pグローバル、チェーンリンク経由でステーブルコイン評価を提供開始
S&Pグローバルがチェーンリンクと提携し、ステーブルコイン安定性評価をブロックチェーン上で提供すると発表した。格付け機関の評価がスマートコントラクトで直接利用可能になるのは業界初となる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧