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ビットコインOrdinalsウォレット「Xverse」、シード投資で7.2億円を調達

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインウォレット「Xverse」

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のユースケースに最適化されたウォレット「Xverse」は10日、仮想通貨ベンチャーキャピタルJump Crypto主導のシードラウンドで500万ドル(7.2億円)を調達したことを発表した。

Xverseは、iOS、Android、そしてウェブブラウザ「Chrome」拡張機能として、ユーザーフレンドリーなインターフェイスを提供するセルフカストディ型ウォレットだ。合計DL数は35万件を超える。

ユーザーはビットコインの管理や「BTC版NFT(デジタルアーティファクトと呼ばれる)」の取引、L2ネットワーク「Stacks」を活用したdApps(分散型ウェブ)への接続が可能。特に、ビットコインのトークン発行プロトコル「Ordinals Protocol(オーディナル)」を完全にサポートし、そのエコシステムへのゲートウェイとして位置づけられている。

Xverseの急成長の背後には、Ordinals市場の躍進がある。これは、ビットコインの最小単位であるsatoshiに番号を付与し、1つのsatoshiに動画や画像などのデータをビットコインのブロックチェーンに直接刻印(インスクリプション)するものだ。Xverseは、Ordinalsのローンチからわずか1ヶ月後の23年2月にインスクリプションのサポートを始めた。

4-5月のブームの後、一時的に新規インスクリプション活動は沈静化したが、4MBの容量制限を回避する新技術「Recursive Inscriptions(再帰的碑文)」の導入により、7月から新規ミント数が回復。DUNEアナリティクスのデータによれば、現在の合計インスクリプション数は22,686,124に達している。

出典:DUNE

Galaxy Researchの調査によれば、OrdinalsをベースにしたビットコインNFTの市場規模は、2025年までに約45億ドル(6,500億円)に上るとも予測されている。

最近、XverseはハードウェアウォレットLedgerのサポートを発表。OrdinalsとBRC-20トークンのコールドストレージ保護オプションを提供する初のウォレットとなった。また、NFTマーケットプレイスのMagic Edenや取引所のOKXとの提携も実現している。

BRC-20とは

2023年3月に導入されたビットコイン上で取引可能なトークンを作成するための実験的なフレームワーク。Ordinals Protocolを利用している。ORDIやDFUKなどのトークンが流通しており、時価総額は2.5億ドルを超える(Coingeckoより:8月11日時点)。

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関連BRC-20とは?ビットコインのトークン規格がもたらす可能性と課題

開発をさらに強化

シードラウンドで得た資金により、XverseはDeFi、Stacks、Lightning Networkなどのビットコインスケーラビリティソリューションへの機能開発を加速する予定だ。XverseのKen Liao CEOは「この資金調達は、ビットコインの力を再認識する強いシグナルだ」とコメントしている。

香港拠点のXverseは、Web3アクセラレーターのAllianceを卒業した初のビットコインプロジェクトとして注目されている。また、パリ・ブロックチェーン・ウィークのスタートアップ・コンペティションで1位を獲得し、その実力を証明した。

今回Xverseに出資したAllianceのキーパーソン、Qiao Wang氏は「Xverseは私がこれまで体験した中で最高のコンシューマー向けビットコイン製品だ」と、述べている。その他、NGC Ventures、Bitcoin Frontier Fund、RockawayX、Newman Capital、フランクリン・テンプルトンなどの主要投資家や複数のエンジェル投資家も今回のシードラウンドに参加した。

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