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ビットコインのトークン規格BRC-20、イーサリアムへクロスチェーン展開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブリッジ不要のクロスチェーン技術

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のブロックチェーン上で発行された主要な2つのトークン「ORDI」と「OXBT」が、イーサリアム(ETH)チェーン上への展開を開始した。

この取り組みは、ORDIとOXBTプロジェクトと、ブリッジ不要のクロスチェーン技術を手掛けるEmblemとの協力により実現したものだ。

Emblemの特徴は、Emblemが提供する専用の「保管庫」にトークンを格納し、保管庫自体をイーサリアムで取引可能にすること。原資産であるBRC-20トークンがビットコイン・チェーンから離れることはなく、イーサリアム上でデリバティブトークンを発行することもしない。

したがって、この保管庫を購入すれば、イーサリアムで取引を行うことも、保管庫からトークンを取り出して自分のウォレットに送信することも可能だ。

今回のパートナーシップにより、ORDIとOXBTが集められ、”BRC-20 Curated Collections”という名の専用保管庫を設置した。ユーザーはこの保管庫にORDIやOXBTを格納し、その結果としてイーサリアム上で非代替性トークン(NFT)としてのERC-721トークンが発行される。

重要な点は、BRC-20はTaprootウォレット(アドレス)内に保管されており、そのウォレットがさらにNFTとしてイーサリアム上で発行されることだ。この仕組みにより、所有権の高度な制御が可能となり、その影響はDeFi(分散型金融)のファーミングを含む、スマートコントラクト上で構築された多様な用途に及ぶとEmblemの開発者は主張している。

関連:BRC-20とは?ビットコインのトークン規格がもたらす可能性と課題

BRC-20とは

BRC-20は、偽名のオンチェーンデータ開発者Domo(@domodata)によって2023年3月8日に発表されたビットコイン用のトークン規格だ。

BRC-20では、ビットコインの最小単位であるサトシに特定のデータを刻印(インスクリプション)して独自のデジタル資産を生成できる。これは、既に存在するフレームワーク「Ordinals」と同様の仕組みを用いており、ビットコインの新たな活用方法を提供している。

Ordinalsとは

Bitcoin Coreの元貢献者であるCasey Rodarmor氏が設計したプロトコルで、2023年1月に導入された。ビットコインの最小単位であるサトシに特定の情報(例:画像や動画、テキスト形式)を関連付け、それらを追跡するシステムであり、ビットコインチェーン上でNFTの発行を可能にする。

▶️仮想通貨用語集

出典:DUNE

BRC-20トークンの市場規模は急速に拡大し、わずか2ヶ月後の5月には時価総額が10億ドルを突破した。その成長速度は一旦鈍化したが、トークン作成数とトランザクション数の増加傾向が再び見られ、市場の活性化が続いている。

データ提供サイトbrc-20.ioの最新情報によると、現在のBRC-20トークンの総市場規模は約12億ドル(約1700億円)となっている。中でも最も価値が高いのがORDIトークンで、その時価総額は1.53億ドルとなっており、BRC-20トークン市場の代表的な資産となっている。

関連:イーサリアムからビットコインへのNFT移行を実現する規格「BRC-721E」がローンチ

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