はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨大手企業DCGとジェネシス債権者が暫定合意 貸し手グループは反対姿勢

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

暫定合意も、貸し手グループから反対の声

暗号資産(仮想通貨)コングロマリット企業デジタルカレンシーグループは(DCG)は29日、仮想通貨レンディングを行っていた子会社ジェネシス・グローバル・キャピタルの債権者との間で破産計画について、暫定的な合意に達した。

しかし、ジェネシスの貸し手グループはこの合意には反対を表明している。

DCGは無担保債権者委員会と大筋合意に達したことを嬉しく思うとして、次のように述べた。

合意によって、ジェネシスの米連邦破産法11条(チャプターイレブン)破産手続きにおける債権請求の包括的な解決の枠組みが提供された。債権者には、資産回収への道筋が提供されることになる。

大筋合意は文書化され、チャプターイレブンに基づく破産計画の最終承認を得る手続きの一環で、破産裁判所に提出される。

米連邦破産法11条(チャプターイレブン)とは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

債務を再編成

現在の計画が承認された場合、無担保債権者は、市場の動向にも依存するが米ドルで70~90%、仮想通貨で65~90%の割合で、資産を回収できると見積もられている。

DCGが、関連企業間融資としてジェネシスから借りていた約919億円(約6億3,000万ドル)のローンは、2023年5月が支払い期限となっていたが、DCGはこれを不履行としていた。

また、DCGは2032年までに債務者に約1,458億円(10億ドル)を支払う約束手形を提供している。

暫定合意でDCGは、これら5月期限だった無担保ローンと2032年期限となる負債について、部分的な返済に合意した形だ。

DCGは債務の再編成を行い、貸し手に対して2年を満期とする融資枠約479億円(3億2,880万ドル)と、7年満期の融資枠約1,210億円(8億3,000万ドル)により、部分的に返済を行う計画である。

また、2023年5月満期のローンの一部について、4回の分割払いで約401億円(2億7,500万ドル)を支払うという合意を結んだ。

貸し手グループは承認しない姿勢

しかし、ライアン・ローゼン弁護士らが代理を務めるジェネシスへの貸し手グループは、こうした暫定合意は「まったく不十分」な内容であると述べ、反対の姿勢を示している。グループは29日に破産裁判所に提出した書類で次のように申し立てた。

満期を迎え、3か月前に支払われるべきだった6億3,000万ドルに対して、DCGは合意ですぐには2億7,500万ドルしか支払おうとしていない。3億2,880万ドルは2年後となる。

こうした返済額は、第三者債権者の請求についてはもちろん、資産請求の免除に値するほど多額であるとは考えにくい。

この貸し手グループは、DCGとそのCEOであるバリー・シルバート氏を将来的に法的な請求から免除するという条項にも反対している。このような計画を盛り込んだ取引は阻止するとも警告した。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/29 土曜日
13:45
イーサリアム創設者ヴィタリック、L2セキュリティの進化と「2-of-3」証明システムを提案
ヴィタリック・ブテリン氏が新たなブログで、L2セキュリティの現状と将来展望を公開。ブロブスペース拡張、ZK・OP・TEEを組み合わせた「2-of-3」証明システム、証明集約レイヤーの必要性について詳細に解説。
12:55
南カロライナ州で新たにビットコイン準備金法案提出 対コインベース訴訟取り下げも
米国サウスカロライナ州が、コインベースへのステーキング関連訴訟を取り下げた。また同日には州がビットコインなど仮想通貨の準備金を持てるようにする法案が提出されている。
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。
07:45
トランプ大統領、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者3名に恩赦
トランプ大統領は、アーサー・ヘイズ氏ら仮想通貨取引所BitMEXの3名の共同創設者に恩赦を与えたことがわかった。同氏らは、意図的にマネーロンダリング対策を導入せず銀行秘密法に違反したと告発されていた。
07:15
アバランチ現物ETF、米グレースケールも申請
VanEckの後に申請 米ナスダックは3月27日、グレースケールのアバランチ(AVAX)現物ETFに関する19b-4申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。この申請は、既…
07:02
ブラジル政府高官「ビットコイン準備金は国の繁栄に不可欠」
ブラジル副大統領首席補佐官がビットコインを「デジタルゴールド」と評価し、国際準備金の5%をビットコインに投資する法案を支持する。
06:40
イーロン・マスク氏、人工知能開発のXAIがX社を買収と発表 企業価値16兆円超の巨大統合に
イーロン・マスク氏が率いるAI企業XAIが旧ツイッター社X社を全株式交換で買収。XAIを800億ドル、X社を330億ドルと評価する統合により、AIとソーシャルメディアの融合を目指す。
06:15
Bybitハッカー、40億円相当のイーサリアムを売却 ETH価格は前日比6%安
Bybitハッキング犯による40億規模のイーサリアム大量売却が仮想通貨に影響。ETHが前日比-6.3%。
03/28 金曜日
13:15
イーサリアム「ペクトラ」の実装日が4月30日と仮決定、次期「フサカ」の動向は?
カオスつうかイーサリアムのコア開発者ティム・ベイコ氏が「ペクトラ」アップグレードの実装日を4月30日と仮決定。次期開発に関しても進捗が確認された。
11:30
米司法省、ハマス関連の仮想通貨約3000万円を押収 資金調達を阻止
米司法省が、イスラム系組織ハマスからUSDTなどの仮想通貨を20万ドル相当押収した。ハマスは仮想通貨による寄付募集やマネロンを行っていたとみられる。
10:50
リップル社、アフリカの決済企業Chipper Cashと提携
リップル社は、アフリカの決済企業Chipper Cashとパートナーシップを締結。仮想通貨を活用するリップルペイメントを導入し、アフリカにおける国際送金の速さやコスト効率を向上させる。
10:45
トランプ指名のアトキンス氏が仮想通貨規制方針示す SEC委員長指名公聴会で
米上院銀行委員会が、次期SEC委員長候補ポール・アトキンス氏の公聴会を開催した。ウォーレン議員が利益相反の可能性を追及した他、仮想通貨関連の議題も俎上に上った。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧