WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

国際決済基盤Fnality、銀行資金トークン化に向け150億円調達 大手金融機関17社以上が出資

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ゴールドマン・サックスとBNPパリバが主導

規制された決済システムを構築している世界的な銀行のコンソーシアムFnality Internationalが、シリーズBラウンドの資金調達を完了したことがわかった。

このラウンドはゴールドマン・サックスとBNPパリバが主導し、米清算・決済機関DTCC、国際証券決済機関ユーロクリア、ETF運用会社ウィズダムツリーなどが参加。調達額は約144.6億円(約7770万ポンド)に達した。14日にロイター通信らが報じている。

出典:Fnality International

2019年に設立されたFnalityは、分散型金融市場インフラ(dFMI)を構築。ホールセール・バンキング(機関間の大口決済)市場に、世界初となる24時間稼働のDLTベースの決済システムを提供することを目指している。

同社は2022年8月には英国財務省から英国のシステミック決済システムとしての承認を受け、イングランド銀行と決済システム規制当局の管轄下に置かれた。Fnalityはイングランド銀行と協力し、2023年下半期に英国での決済システム「Sterling Fnality Payment System」稼働を目指している。

初期の計画では、米ドル、カナダドル、ユーロ、英ポンド、円をデジタルトークン化し、ブロックチェーン上でP2P決済を行うネットワークを構築する予定で、他国の銀行との正式な協議を続け、2023年から2024年にかけてアカウント開設を予定している。

Fnality InternationalのCEO、ロマイオス・ラム氏は、この資金調達が従来の金融(TradFi)と分散型金融(DeFi)のギャップを埋めるブロックチェーンベースの決済ソリューションへの需要を示していると指摘した。

ゴールドマン・サックスのデジタル資産担当グローバルヘッド、Mathew McDermott氏は、Fnalityの技術が金融機関に即時かつ国境を越えて幅広い用途で中央銀行の資金を利用する柔軟な方法を提供すると強調した。

関連:野村やみずほ、ブロックチェーン決済企業Fnalityの調達ラウンドに参加

金融資産のトークン化傾向

Fnalityは今回の資金調達により、総額約247億円(1億3270万ポンド)を集めた。初回ラウンドの支援者からも追加投資があった。2022年12月時点で、該当企業の株主は以下の17社:

バンコ サンタンデール、BNYメロン、バークレイズ、CIBC、コメルツバンク、クレディ スイス、ユーロクリア、ING、KBCグループ、ロイズ バンキング グループ、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、ナスダック、野村HD、三井住友銀行、ステート ストリート コーポレーション、およびUBS

Fnalityの分散型金融市場インフラ(dFMI)は、決済基盤の他、Cordaなど他のプライベートチェーンとの「interoperability protocol(相互運用プロトコル)」、および企業がカスタム可能な「business platforms(ビジネスプラットフォーム)」も提供している。

Fnalityの動きは、大手金融機関が積極的にデジタル資産とブロックチェーン技術を採用し、新たな金融サービスを展開している傾向を象徴している。

この流れは、日本国内の金融機関においても見受けられ、特に注目されるのが、野村ホールディングスの取り組みだ。

野村ホールディングスはトークン化プラットフォームBoostryを設立し、債券やその他の証券のデジタル化に着手している。

さらに、野村ホールディングスは、暗号資産ベンチャーキャピタル・トレーディング事業「Laser Digital」を通じて、2023年第1四半期に仮想通貨のセカンダリー取引サービスを開始する予定だ。

関連:野村のLaser Digital、2023年初頭に仮想通貨取引を提供へ

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/15 火曜日
11:57
ビットコインの量子耐性、主要提案の全体像を整理 複数提案が連動へ=レポート
ビットコイン開発者が進める耐量子コンピュータ対策の全体像を海外ニュースレターが整理。BIP-360とSHRINCSで事前防御、Lifeboat・Dropkickで事後救済を図る構想と残る課題を解説する。
11:30
イーサリアムとベースがAAで別々の規格を採用か、Ethlabsメンバーが報告
Ethlabsのデレク・チャン氏は、アカウント抽象化の実装で仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンとベースが別々の規格を採用することになったと報告。メリットを生む可能性にも言及した。
10:54
ソラナ保有企業DeFiデベロップメント、239万SOLに拡大 3億ドルの調達枠新設
DFDV(DeFi Development Corp.)がSOLトレジャリーを238万8,923SOLに拡大したと発表。最大3億ドル規模のCHAD ATMも新設し、調達資金はSOLの追加購入に充てる方針。
09:40
上場ビットコインマイナー3社が8月の採掘実績を報告、明暗分かれる
ビットコイン採掘企業ビットフフとクリーンスパークは8月の採掘量の回復・微増を発表した。一方、カナーンは減産が継続しており、保有ETH売却資金などで自社株買いを実施した。
09:25
オンチェーン金融データ『カイコ』、S&P主導の増資でシリーズBを1.1億ドルに拡大
オンチェーン金融データを手掛けるカイコが、S&Pグローバル主導の増資でシリーズBを1.1億ドルに拡大した。BNPパリバなど新規12社が参加し、カイコが議長を務める業界作業部会にも加わった。
08:05
米KULR、保有ビットコインを全て売却 財務運営の一環で
KULRテクノロジー・グループは、仮想通貨ビットコインを約764BTC売却したことを米SECに報告。これで全て売却したことになるが、保有量を減らすことは事前に発表していた。
07:40
上院民主党、クラリティー法案採決直前に対抗案協議|一部同党議員は採決前進を後押し
上院民主党の議員グループは米15日夜、共和党が最終提案として示したクラリティー法案への対抗策を協議する見通し。16日の審議入り採決が法案前進の可否を左右する。
07:15
メタマスク、投資・ロマンス詐欺を送金前に警告する新機能導入
米メタマスクは14日、ロマンス詐欺や投資詐欺を狙った送金の直前に警告を表示し被害を防ぐ新機能を発表した。仮想通貨を保有する投資家が意図せず資金を失うリスクを減らせる可能性がある。
06:55
米上場ストライブが469ビットコイン追加購入、保有量2.5万BTCに
米ストライブは先週469BTCを追加取得し保有量が2万5000BTCに達したと発表した。取得資金は優先株式SATAで全額調達され、想定元本残高は10億ドルを超えた。
06:25
審議入り採決直前のクラリティー法案、銀行・仮想通貨業界も懸念示す
討論終結投票を15日に控える米上院のクラリティー法案最終案に、銀行業界団体はステーブルコイン報酬の緊急停止措置を不十分と批判した。仮想通貨業界は開発者の刑事保護削除に失望し、民主党は利益相反規制に反発している。
06:00
クラリティー法案に18州司法長官ら反対、投資家保護に懸念
米ニューヨーク州の司法長官ら18州・地域の司法長官は、仮想通貨市場構造法「クラリティー法案」に反対する書簡を米上院に送り、投資家保護のための州の権限維持を求めた。
09/14 月曜日
21:50
ストラテジー、2週連続ビットコイン購入見送り|優先株買い戻しを継続
ビットコインDAT最大手ストラテジーは9月8日から13日にビットコインを購入せず、2週連続で追加取得を見送った。代わりに約1.4億ドルを投じてSTRC優先株を買い戻した。
14:52
ビットコイン現物ETF、3週ぶりに流出転換
ビットコイン現物ETFは9月7日週に4.63億ドルの週間純流出を記録し、3週連続の資金流入が途切れた。SoSoValueのデータからARKB・GBTC・MSBTの内訳と市場全体の状況を解説する。
14:12
ビットバンク、ENJ価格乖離で10月16日に取扱い廃止へ
ビットバンクが2026年10月16日にエンジンコイン(ENJ)の取扱いを廃止すると発表。イーサリアム版とEnjin Relay Chain版の価格乖離が理由で、信用取引の追証リスクや出金期限、廃止後の円転換の流れを解説する。
13:44
SWIFTのブロックチェーン活用加速、シンガポール3行が銀行間トークン化預金取引に成功
DBS・OCBC・UOBの3銀行が10日、SWIFTのブロックチェーン台帳を通じて銀行間トークン化預金取引を初めて共同実施。8月以降、HSBC、シティ銀なども類似のテストを行っている。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧