CoinPostで今最も読まれています

バイナンス社、中国内の利用者対象に預金・取引を禁ずる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国国内の規制対象ICOに該当する者は、資金返済やトークン廃止を実施しなければならない
政府の発表とは異なり、ICOプロジェクトから正式に返済する発表はない
中国の仮想通貨の対応を受け、Binanceはサービスを変更
海外利用者が多いBinance取引所が中国からの利用者の取引を禁止した

中国がICO活動を差し止めたことを受け、一部取引では問題が発生しています。

新しい統制下では、多くのICOプロジェクトは中国在住の利用者に資金返済を強いられます。ここ数週間の内にICOトークンを上場予定だった場合、それらを廃止させなければなりません。

Binance社は仮想通貨産業でアジアを代表する新星の一つで、将来大きな変化をもたらすと期待されています。Binanceが中国の全IPアドレスからの取引を禁止したことはかなり興味深い決断です。

Binanceの難しい判断

現在、中国の仮想通貨関連企業の一番の目的は”破産しないこと“でしょう。これは特に、最近仮想通貨の活動及び取引を禁止すると発表した中国人民銀行(PBoC)に関係を持つプラットフォームには強く言えることです。以前取り上げたように、Binanceは調査対象の60の企業の一つでした。これにより取引に対して悪影響があるのかどうかについて様子を見る必要がありますが、Binanceが計画している新しい変更は必ず影響を与えることでしょう。

最近行われたZendeskのアップデートで、Binanceは大型の変更を行うと発表しました。まず初めに、複数のICOトークンはプラットフォームでは取引対象外となります。そもそもこれらのトークンはほとんどの人は知りもせず、PBoCの命令で排除になったようです。Binanceがこの命令をスムーズに受け入れたことは賞賛に値します。このような波乱時に誰も中国政府の怒りを買いたくないのでしょう。

当面、Binance利用者はコイン残高から出金することは可能です。HCC、LLTC、ELC、BTNまたはYOYOを保持する者は今後数週間の内に引き出しが可能になるでしょう。上記のICOは未だ中国投資家から返済があると正式な発表があった訳ではありません。よってこれからどうなるのかとても興味深いです。新しい返済に関する”規制”の下、中国のICOの未来は暗くも見えますが、適切な規制は考案されている模様です。

さらに、数日前Bainanceは大型システムアップグレードを行いました。そのメンテナンスによりシステムの供給停止があったようですが、メンテナンス終了後にはシステムは正常に動いているようです。”Know Your Customer”及びアンチ資金洗浄処置になんらかの変更があったのかは不明ですが、現時点で表明することはないでしょう。私たちが知る限り、取引内で法令順守に対しての問題発生はないようです。予定されていたシステム停止時間は上記のICOトークンを取り除き、新しい大型変更を追加するためのものだったようです。

もしかすると一番大きなショックは、Binanceが中国のユーザーを取引に受け入れないと発表したことかもしれません。事実上、中国からの全IPアドレスは既に取引活動から禁止されています。中国内のユーザーはまだ引き出しを行うことができますが、預入や取引を行うことはできません。香港をベースにしている企業としてはとても興味深い決断です。

Binanceは取引の82.5%は海外からと公表しました。ということは、中国内の取引はごくわずかだったことがわかります。取引所側は中国内ユーザーをいかなる取引から禁止したことでPBoCのさらなる調査の対象から逃れることを願っています。今後数か月、“西洋コイン”が対象に追加される予定で、採決の結果に沿って新たに5つのコインが選ばれるようです。

Binance Bars Chinese Users From Trading and Making Deposits

September 11, 2017 Buntinx

参考記事はこちらから

CoinPostによる考察

Binanceは7月上旬に開設された中国の取引所で、とても勢いのある新興取引所です。

公式の45日間レポートによると利用者の数は約2700人/日 で増え続け、世界中から利用されています。また45日間で世界の24時間の取引量は7位までになるだろうと予測しています。今回の中国内の利用者への対応を考慮しても世界中の利用者をターゲットにしていますし、英語・中国語・韓国語・日本語に対応していることからもうかがえます。日本語の対応もしっかりしているので、言語の問題はないでしょう。では、取り扱いされている銘柄はどうでしょうか。

現在の取り扱い銘柄はこちらです。

  • NEO/BTC
  • BNB/BTC
  • ETH/BTC
  • LTC/BTC
  • QTUM/BTC
  • OMG/BTC
  • GAS/BTC
  • MCO/BTC
  • BCC/BTC
  • WTC/ETH
  • BNB/ETH
  • QTUM/ETH
  • EOS/ETH
  • DNT/ETH
  • SNT/ETH
  • OMG/ETH
  • OAX/ETH
  • MCO/ETH
  • BNT/ETH
  • ICN/ETH
  • BTC/USDT
  • ETH/USDT

これらの銘柄に加えZRK,OMGの取り扱いも開始され、今後もさらに様々な銘柄を追加していくようです。

世界中の利用者に追加してほしい銘柄のアンケートを実施しています。もし保有している銘柄が追加されることになると喜ばしいことですね。Binance取引所はこれから飛躍的に成長するでしょう。日本語対応してるので、開設し取引できるようにするのもいいでしょう。

また、Binance取引所はiOS, Android版のアプリも開発され、より手軽に取引できるようになっています。

URL:https://binance.zendesk.com/hc/en-us/articles/115001507851よりダウンロードすることができます。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。
14:00
「ビットコイン半減期は年単位で見れば価格に大きなインパクト」Bitwise分析
Bitwiseは今後の価格についてビットコイン半減期の長期的な影響は過小評価されていると述べた。一方、ゴールドマン・サックスはマクロ経済情況も重要と分析している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧