コインチェック最新TVCMへ
暗号資産取引サービス「Coincheck」を運営するコインチェック株式会社は17日、新TVCM「コインチェッくん篇」を2024年5月9日より全国(一部地域を除く)で放映開始すると発表した。このCMには、俳優の稲垣吾郎氏とお笑いコンビ空気階段の鈴木もぐら氏が出演し、日本を代表するクリエイティブディレクター、山崎隆明氏が企画を担当する。
CMの中では、クールな稲垣吾郎の前に突如現れる謎のPRキャラクター「コインチェッくん」が登場。鈴木もぐら氏が演じる「コインチェッくん」と稲垣氏の間で展開される、シュールかつコミカルなやりとりが見どころとなる。
コインチェックは、暗号資産取引アプリの国内ダウンロード数で2019年から2023年にかけて5年連続No.1を記録し、累計600万ダウンロードを突破。「Coincheckアプリ」は、特に暗号資産取引が未経験のユーザーにも理解しやすく使いやすいよう設計されており、多くの人々に最初の取引口座として選ばれている。
新CMに関する最新情報は、随時コインチェックのコーポレートサイトや公式Xアカウント(@coincheck.jp)で公開される予定だ。
過去2度のCM展開
山崎隆明氏は、コインチェックがこれまでに制作したすべてのテレビCMのクリエイティブディレクターを務めてきた。
2021年1月14日には、東京、大阪、愛知など26都府県で約3年ぶりにテレビCMの放映を開始した。このとき制作された2種類のCMでは、1974年から1980年にかけて放映された人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」のテーマ曲のイントロパートが使用され、コインチェックの復活や市場の勢いを象徴するロケットのイメージが採用された。また、コインチェックの親会社であるマネックスグループの証券口座を持つ中高年の伝統金融投資家に向けた訴求する要素も含まれた。
「タイトル」篇では、「ビットコインといえば、コインチェック。」というシンプルなメッセージが打ち出され、視覚的にもインパクトを与えるように設計されたCMが制作された。CMを無意識のうちに視聴した人にもメッセージが届けられた。
2018年1月には仮想通貨NEMの不正送金事件が発生し、同社は同年4月にマネックスグループの傘下に入ることになった。これを契機に、内部管理態勢の改善やセキュリティの強化が進められた背景がある。
コインチェックが最初にCMを放映したのは2017年12月で、出川哲朗氏が出演する「兄さん知らないんだ」篇だった。このCMでは、出川氏が双子の兄弟を演じ、コインチェックの利点を尋ねる弟に対して、兄がうまく説明できずに困るというコミカルな場面が描かれていた。
半減期を迎えるビットコイン
コインチェックの新しいTVCMは、ビットコインが4年に一度の半減期を迎えた直後に放送される格好だ。4度目となる半減期は2024年4月20日に予定されており、ビットコインのインフレ(供給増)のペースを減速させることが期待される。過去の事例を見ると、半減期は価格上昇にも繋がっており、コインベースの統計によれば、半減期までの6カ月間でビットコインの価格は平均61%上昇し、半減期後の6カ月間ではさらに348%上昇している。
ただし、2020年の半減期での価格上昇は、コロナ禍の特殊な金融政策(経済刺激策や利下げ)が影響した。今回の半減期においても、マクロ経済の動向が影響するため、米連邦準備理事会(FRB)の政策変更、特に利下げの開始時期や量的引き締め(QT)の緩和開始時期が重要なポイントとみられている。
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