資産価値が11333倍に
12年以上休眠だった仮想通貨ビットコインウォレットアドレスから、11億円分の仮想通貨ビットコインが移動されたことが4日午後に確認された。
mempool.spaceによると、保有者はまず送金元のアドレスから76 BTCを送信し、残りの43 BTCも移動させたようだ。
合計119 BTC(11.2億円)が別のアドレスへ送信されたが、売却のための移動かどうかは明確ではない。送金元のアドレスの前回の資金移動は、12年前の2012年2月のもので、当時の119 BTCは600ドルの価値だった。資産価値が11,333倍ほど膨らんだ。
先週にも、6年間使用されていなかったアドレスから1,000 BTC(当時96.8億円)がコインベースに送信された事例があった。
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今回は比較的に大規模な送金ではないが、ドイツ政府や米政府による継続的な売却、マウント・ゴックスによる巨額な返済予定などを含む大口売りへの懸念が続いており、資金のオンチェーン移動への警戒は高まっている状況だ。
同日午後には、ドイツ政府が1,300 BTC(約122億円)を売却のために取引へ送金していた。
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