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BitMEX創業者アーサー・ヘイズがショート解消した理由 一転してビットコイン上昇予想に転じる

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大手暗号資産(仮想通貨)取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は8日、早ければ今週にもビットコインの価格が上昇する可能性があるとの考えを示した。

ヘイズ氏は6日の投稿で、ビットコインが週末に5万ドルを下回る可能性があると警告。その下落局面を狙ってショート・ポジションを開始したと告げていた。

しかし、同氏は8日にそのポジションを解消し、3%の利益を出したと報告。その理由として、ジャネット・イエレン米財務長官が週末に発表した声明に言及し、米政府が市場へ流動性を提供するとの期待感から、ビットコイン価格が上昇する可能性があるとの予想を披露した。

BTCのショートをクローズし、3%の利益を得た。 KBW(韓国ブロックチェーン・ウィーク)の食事とバー代をまかなうのに十分な額だ。イエレンが市場を監視し、週末に声明を発表しているため、来週も状況が悪化し続ければ、BTCは流動性の高まりを期待して上昇する可能性がある。

ヘイズ氏は、市場がさらに下落した場合には、イエレン氏が「紙幣を印刷して」市場を活気づけるだろうと予測している。

イエレン氏の発言

イエレン財務長官は7日、昨今の雇用統計など経済指標の結果でリセッション(景気後退)懸念が強まっていることを念頭に「米国経済は健全であり、景気後退に向かっているのではなく、回復の最中にある」と述べた。

米国の労働統計局による雇用統計の結果が6日に発表されたが、ダウ・ジョーンズの予想を大幅に下回っていたため、米国の労働市場の減速に対する懸念が再燃し、米国株式市場でS& P500が急落。2023年3月以来最悪の水準で週を終えることとなった。

このような状況に対し、テキサス州オースティンで講演したイエレン氏は「赤信号は点滅していない」と火消しに追われ、経済状況に対する不安を和らげる発言に終始した。

雇用や求人に対する熱狂は減少しているが、大幅な解雇は見られない。 現在、雇用面での下振れリスクに注意を払っているが、現在見られているのは、そして今後も見続けられると期待しているのは、良好で堅調な経済だ。

経済政策と選挙

ヘイズ氏は先月のブログで、米国政府が11月の大統領選挙前に、市場に流動性を注入するために利用可能なすべてのツールを使用し、選挙結果に影響を及ぼそうとするとの考えを示していた。

その際、イエレン氏が年末までに3,010億ドル(約43兆円)の短期国債を発行し、市場に最大の流動性が提供された結果、カマラ・ハリス氏のドナルド・トランプ氏に対するチャンスが高まる可能性につながると示唆した。

ヘイズ氏は3日のブログでも、イエレン氏が「ハリス氏に対する忠誠心」から、米国経済に対する有権者の信頼を失墜させないため、迅速な行動をとる可能性があると繰り返した。

イエレン氏が7日に述べた米国の経済状況を擁護する発言は、ヘイズ氏の予測を裏付けるきっかけとなったようだ。ヘイズ氏は以前、ビットコインの強気相場の復活は、9月に始まると予想していた。

関連:仮想通貨の強気相場復帰タイミングを考察、アーサー・ヘイズ氏

歴史的なパターンか

仮想通貨アナリストのRekt Capital氏はXへの投稿で、9月に起きたビットコイン価格の下落は、これまでの半減期サイクルのパターンとに一致していると指摘した。

2017年9月に、BTCが7%下落した時…10月には47%上昇した
2017年9月に、BTCが7%下落した時…10月には27%上昇した
2021年9月にBTCが7%下落した際、10月には39%上昇した
ビットコインは今年9月現在、9%下落している

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