CoinPostで今最も読まれています

最新版イーサリアム‘メトロポリスハードフォーク’25日(月)発表か?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メトロポリスのアップデートは二段階のハードフォーク経て完了
性能向上のために一段階目のByzantium、二段階目のConstantinopleが行われる。
イーサリアムのプラットフォームは様々な事業で採用される可能性がある
メトロポリスハードフォークで改善されたプラットフォームはより多くの応用方法がある。

イーサリアムファンデーションおよびイーサリアムコミュニティのオープンソース開発者は次週最新版メトロポリスハードフォーク(以下MHK)を発表するようです。

THNews社のJordan Daniell氏によると、MHKは二段階に分けて行われるそうで、一段階目のMHKは『Byzantium hard fork』と呼ばれ、イーサリアム内への不正な侵入などの問題を解決する役割を果たします。

早ければ9月18日にByzantiumハードフォークはイーサリアムテストネットのブロック番号1,700,000で稼働されます。

二段階目のMHKは『Constantinople』と呼ばれるものです。

過去のCointelegraph社のインタビューでイーサリアム共同設立者であるVitalik Buterin氏は、ネットワーク効率化の必要性を強調し、分散型アプリ(Dapps)および開発者のための安心かつ早く丈夫なインフラを実現するためにハードフォークの必要性を主張しました。

丈夫なプロトコルの必要性

過去12ヶ月にわたり、数十億規模の金融機関、Fortune500コングロマリット(世界大手企業500社)およびdapp開発者はEnterprise Ethereum Allianceなどの共同企業体を通しイーサリアムの採用をしています。

JPMorganMicrosoftIntelBBVAなどの企業は積極的にイーサリアムプロトコル上に事業自動化のアプリを開発中であり、さらに不変のブロックチェーンネットワーク『イーサリアム』を基盤に新しいインフラを開発中でもあります。

開発者がイーサリアムネットワークが近い将来開発される大規模なDapps(特に商用化され大規模なプラットフォームに実装されるように設計されているDapps)をサポートするためには、より丈夫なプロトコルを設計する必要があります。

以前Buterin氏は

応用方法はこちらです。国連世界食糧計画、アイデンティティ、サプライチェーン、マーケット予測、分散型のRedditやTwitter、メッシュネットワークなど。

現在、スケーラビリティ不足によりこれらの問題は棚上げされている状況にあります。

個人的に私は伝道する熱意を抑えています、なぜなら問題は興味をそそられるものではなく技術面であるからです。

と説明しました。

次週Byzantiumハードフォークがイーサリアムテストネットで試される予定ですが、もし実験が成功すればイーサリアムファンデーションおよび開発者にとって第二段階の統合はより円滑に実行できることになります。

メトロポリスハードフォークが完了すれば、Buterin氏が説明した分散型アプリの採用例は商業化され、より効率的なエコシステムでの実行が可能になるでしょう。

大きな一歩

今年4月のCointelegraph社のインタビューでButerin氏はイーサリアム中心部のプロトコルを改善し続けると言及しました。

さらに多くの企業や利用者が新しい採用例を開拓すれば、イーサリアムネットワークの柔軟性およびスケーラビリティを活用し大きなブロックチェーン採用は多種の産業で試されることでしょう。

Buterin氏は

複数の見方があると思います。まず私たちは技術開発や問題解決に力を注ぎます。すでにそれを行っている方がいるみたいですが、未だにスケーリング、匿名性、安全性など改善点は多いです。

これらの問題はプロトコル及びエコシステム全般の開発によって解決されます。それとは別に、より多くの事業がイーサリアム上で開発されることによって、多くの企業や利用者がイーサリアムの新しい採用を開拓できるよう、システムの拡張にも焦点を置いています。

と述べました。

一方、Coinbase社共同設立者のFred Ehrsam氏を含む多数の専門家は、もしイーサリアムが大きな分散型アプリと共に数百万の利用者を受け入れるとするならばスケーラビリティは大きな問題だと指摘します。

メトロポリスはイーサリアムネットワークのスケーリング効率化への大事な一歩になることでしょう。

First Iteration of Ethereum Metropolis Hard Fork to Appear Monday

2017年9月17日 By Joseph Young

参考記事はこちらから

CoinPost考察

イーサリアムは4回のアップデートを計画し、現在は3回目のアップデートMetropolisです。

アップデートすることによって、匿名性の向上、セキュリティ強化、ネットワークの安定性、PoSへ移行準備などが実行されます。

加熱するICOでネットワーク上の問題がありましたが、これらを解決するためにもアップデートし技術開発を進めていきます。

その先、多くの事業でイーサリアムプラットフォームが採用されるように期待されています。

そのようになるとイーサリアムの価値が上昇することも考えられるので、アップデートの進行状況には関心を向けていきたいです。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/14 土曜日
15:00
英高等裁「USDT含むステーブルコインは法律に基づく財産」と判決
英国の高等裁判所がUSDTを法的財産と認定。仮想通貨の法的保護を強化する判決に。背景となった訴訟の詳細を解説。
13:20
「RWAトークン化市場が1.7兆円規模に成長」バイナンスの最新リサーチ
バイナンスが現実資産(RWA)トークン化市場を分析。米国債トークンが牽引し、1.7兆円規模に。法的課題や今後の展望も解説。
12:00
リップルX幹部が語る対SEC裁判やIPO|WebX2024インタビュー
WebX2024でRipple(リップル)X幹部に取材。長年に渡る米SECとの裁判や株式上場(IPO)の可能性、仮想通貨ステーブルコインの開発、日本市場の重要性について語られた。
11:00
FTX前CEOバンクマン・フリード氏、25年懲役判決に控訴 再審求める
FTX破綻事件において詐欺などで25年の判決を受けたサム・バンクマン=フリード前CEOが控訴。支払能力があったと主張し、再審を要求。
09:38
バイナンスのソラナステーキング「BNSOL」、資産運用の新たな選択肢に
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは12日、独自のソラナリキッドステーキングトークン(LST)である「BNSOL」の提供を正式に開始した。
08:30
米SEC、「仮想通貨証券」の表現を削除
米SECがバイナンスとの裁判で訴状を修正し、仮想通貨証券という表現を削除した。その理由について述べている。
07:30
ワールドコインのワールドID、ソラナブロックチェーンで利用可能に
サム・アルトマン氏の仮想通貨プロジェクト「ワールドコイン」のオンチェーンIDである「ワールドID」はソラナ上でも利用できるようになった。
07:00
新経済連盟、2025年度税制改正提言を発表 暗号資産税制も含む
新経済連盟が2025年度税制改正提言を発表。暗号資産の申告分離課税導入やETF取り扱い可能化など、Web3支援策を提案。日本経済活性化と国際競争力強化を目指し、AI開発やスタートアップ支援も含む16の具体策を提示。
06:15
米マイクロストラテジー、18300BTCのビットコインを追加購入
米マイクロストラテジーは13日、仮想通貨ビットコインを追加購入したことを発表した。
09/13 金曜日
15:00
ヴィタリック・ブテリン氏、L2プロジェクトの分散化を促す基準適用を宣言 
イーサリアムの共同創設者であるヴィタリク・ブテリン氏は、L2で分散化に関する一定の基準を満たさないプロジェクトについては、来年からは公に支持することはないと宣言。同氏が定義した分散化の三段階で「ステージ1」に達していないプロジェクトは「失敗」とみなすと述べた。
13:40
SWIFT、現実資産(RWA)トークン化分野で新たなソリューションを開発
SWIFTがトークン化資産と法定通貨の相互運用性を高めるソリューションを開発中。CBDCやステーブルコインも利用予定。
10:50
eToroがSECと和解 米国でビットコインなど3銘柄のみ提供へ
eToroがSECと和解し、2億円の罰金支払いに同意。米国顧客向け仮想通貨取引をビットコインなど3銘柄に限定へ。
09:50
ディーカレット、63億円超を資金調達
デジタル通貨DCJPYの事業基盤強化に向け、ディーカレットホールディングスは第三者割当増資で総額63億4,900万円の資金調達を実施したことを発表。今後の計画も説明した。
08:30
コインベース、仮想通貨ビットコインの代替資産「cbBTC」をローンチ
仮想通貨取引所大手コインベースは9月12日、8月に予告していたcbBTCトークンをイーサリアムとベースチェーン上で展開した。
07:45
米SEC、採用方針が法違反の可能性
米SECは、メンバーを採用するに政治的な考え方を考慮している疑いが持たれている。米議員3名がゲンスラー委員長に書簡を送り、情報提供を求めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア