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米当局、仮想通貨相場操縦で14人と企業を告発 ミームコイン市場にも関係か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Gotbitなどを告発

米国ボストンの連邦検察は9日、暗号資産(仮想通貨)における市場操作と見せかけの取引で金融サービス会社を刑事告発した初の事例として、4社と個人14人を起訴した。Gotbit、ZM Quant、CLS Global、MyTradeの4社と14人の個人が対象となった。

被告人らは、様々な仮想通貨トークンの取引量を人為的に膨らませてから売り抜ける、株式市場での「ポンプ・アンド・ダンプ」に相当する手法を用いたとされる。最大規模の案件では、「Saitama」という企業のトークンが一時75億ドルの時価総額に達した。

Saitamaの最高経営責任者マンプリート・コーリ氏は10月9日、イギリスで逮捕された。他の5人の現旧従業員も起訴され、うち3人は罪状を認めている。

ロシアとポルトガルを拠点としていたGotbitのCEOアレクセイ・アンディウニン氏も、2人の従業員とともに起訴された。検察によると、Gotbitは2018年から2024年にかけて複数の顧客のために「ウォッシュトレード」と呼ばれる市場操作を行い、数千万ドルの利益を得ていたという。

また、MyTradeの中国人創業者リウ・ジョウ氏、ZM Quantの香港人従業員バイジュン・オウ氏、CLS Globalのアラブ首長国連邦の従業員アンドレイ・ゾルゲス氏も起訴された。彼らは海外に居住しており、顧客向けに市場操作サービスを宣伝していたとされる。

その他、元Saitama従業員が設立したVVZZNで働いていたバージニア州のマイケル・トンプソン氏や、自身の仮想通貨企業Lillian Financeを不正に宣伝したとされるフロリダ州のブラッドリー・ビーティも起訴された。

5人の被告人はすでに罪状を認めるか、認める予定であることも明らかになっている。

また、今回の捜査では、米FBI(連邦捜査局)が今年2月に独自に仮想通貨「NexFundAIトークン」を作成し、GotbitやZM Quantによる市場操作の摘発に協力していたことも明らかになった。

一部の業界インサイダーは、今年の注目セクターとなったミームコインの一部はGotbitなどによって価格が釣り上げられてきたため、今回の訴追はミームコイン市場に打撃を与える可能性があると指摘している。

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