ビットコイン先物を提供
株や暗号資産(仮想通貨)などの取引サービスを提供する米ロビンフッド・マーケッツは16日、デスクトップ版取引プラットフォーム「ロビンフッド・レジェンド」をリリースした。同時に、モバイルアプリに先物および指数オプション取引機能を追加し、サービスの拡充を図っている。
新サービスにより、ロビンフッドはS&P 500指数、原油、ビットコインなどの先物取引や指数オプションの取引を提供する。手数料はプレミアムゴールドプラン契約者であれば1契約あたり50セント、一般ユーザーでも75セントと、業界標準を下回る設定。
大手オンライン証券会社のチャールズ・シュワブでは、オプション取引の手数料が1契約あたり65セント、先物取引は1契約あたり2.25ドルとなっている。
ロビンフッドCEOのウラッド・テネフ氏は製品発表で、より高度な商品やアクティブな取引ツールへのアクセスを提供することで、「アクティブトレーダーに焦点を当てる」と語った。
「ロビンフッド・レジェンド」は、高度な取引ツールやリアルタイムデータ、カスタムおよびプリセットレイアウトを提供する。これらの機能は追加費用なしで利用できる。
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ロビンフッドの仮想通貨取引
手数料無料を特徴とする投資アプリとして知られるロビンフッドは、2021年初頭のゲームストップ株取引ブームやその他のミーム株の人気で一躍脚光を浴びた。2023年第2四半期の決算報告によれば、月間アクティブユーザー数は1,080万人に達している。
同社は2018年に仮想通貨取引を導入し、現在ではビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ドージコイン(DOGE)など多数の銘柄を取り扱っている。2024年1月には、11銘柄のビットコイン現物ETF(上場投資信託)の取り扱いも開始した。
2024年第2四半期(4~6月)の決算報告では、仮想通貨取引ベースの収益が8,100万ドル(約119億円)となり、前年同期比で161%増加した。この収益規模は、同四半期の株式取引収益の2倍に相当する。
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