ビットコインの成熟度
暗号資産(仮想通貨)運用企業Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者は13日、ビットコイン(BTC)の価格上昇は、50万ドル(約7,780万円)を超えるまでは初期段階であるとの見方を示した。
米時間5日に行われた米大統領選よりも前にビットコインを所有していなかった人は、価格上昇に乗り遅れたと感じていると思うかもしれないが、まだ遅くはないと伝えている。
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ホーガン氏は最初に、最近のビットコインの価格上昇は非常にペースが速く、今回の見方を公開する前に価格は下落している可能性はあると前置きした。また、50万ドルに到達する保証はないとも述べ、ビットコインは価格変動が大きく、見通しには不確実性があり、いつでも価格が下がりうると指摘している。
その上で、50万ドルに到達しても初期段階であると考える根拠を説明。まずは、ビットコインが価値の保存手段として成熟する分岐点が50万ドルで、この価格は初期と後期を分けることになるとの見解を示した。
今回もホーガン氏はこれまでと同様に、価値の保存手段としてビットコインがゴールドと同じように普及していくと主張。そして、機関投資家や中央銀行がゴールドを購入しても驚かないが、ビットコインは年金基金や寄付団体が少額を購入することなどだけでもニュースになると指摘した。これがビットコインがまだ成熟していないと考える大きな理由だ。
50万ドルという金額の根拠にしているのは、およそ18兆ドル(約2,800兆円)というゴールドの時価総額と、およそ2兆ドル(約311兆円)というビットコインの時価総額の比較。ビットコインは成熟し、これから価値の保存手段の市場でゴールドと同等のシェアを持つだろうというのがホーガン氏の価格分析の根拠だ。
これから政府の債務が増え、法定通貨の価値が下がっていけば、価値の保存手段の市場はまだ成長していくともみている。
50万ドル到達に必要なこと
ホーガン氏は、実際にビットコインが50万ドルに到達するために必要なことは、ゴールドに資金を配分している同じ投資家や組織が、同様にビットコインも購入するようになることだと指摘。その上で、最も必要なことは中央銀行や政府による購入であると述べた。
今回ホーガン氏は、各国政府が保有するゴールドの数量は、世界全体におけるゴールドの準備資産の約20%で、ビットコインの同保有量は供給量の2%以下であるというデータに言及している。
一方、この差を埋めるのは困難だが、状況は良くなっていると主張。その最も大きな事例として、米国が戦略的にビットコインを保有する法案が提出されていることを挙げた。この法案が実現するだけで、50万ドルが視界に入ると主張している。
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最後にホーガン氏は、上記の予測はゴールドとの単純比較であり、全体の市場が発展すれば、ビットコインの価格は100万ドル(約1.5億円)を超えるという見解を示している。
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