弁護士の仕業か
米ブラックロックが新たに公開したビットコインETFの宣伝動画が物議を醸している。この動画内の小さな文字で「ビットコインの2,100万枚の発行上限が変更されない保証はない」と記載されている部分が議論の引き金となった。
多くのコミュニティメンバーは、ビットコインの発行上限が改変不可能な「ハードマネー」であるという基本的な信念に反するこの表現に敏感に反応した。
この問題について、暗号技術の代表者であり、BlockstreamのCEOであるアダム・バック氏は「動画を見直したところ、ナレーションとテキストでは2,100万枚の発行上限について言及しているが、ナレーションのないディスクレーマー部分ではその保証はないと書かれている」と指摘し、「これはブラックロックの法務部が投資商品の販売上必要な記載として指示したものであり、ブラックロック自身がこの点をコントロールできないからだ」とコメントしている。
ビットコインの発行上限はその設計の根幹であり、これが世界中で「デジタルゴールド」として認識される主な理由だ。この制限によって供給量が固定され、インフレから保護された資産として機能する。一部の投資家は、ブラックロックのディスクレーマーがビットコインの信頼性に疑問を投げかけるとして批判しているが、これは誤解であると専門家たちは指摘する。
一方で、仮想通貨インフルエンサーのUdi Wertheimerは、このディスクレーマーの影響を過度に心配する必要はないと述べた。「合理的に考えれば、これは取るに足らない問題だ。ただし、マーケティングチームは、このディスクレーマーが悪印象を与えることを理解し、動画の構成を見直すべきだったと思う」と指摘した。
ブラックロックのETFがビットコイン市場に与える影響は依然として注目を集めている。すべてのビットコインETFの中でBTCの運用資産(12/18時点 524,000 BTC)が最も多く同市場をリードしている。
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ビットコインの発行上限が変わるともはやビットコインでなくなると広く認知されており、技術的には改変が可能であるとしても、ネットワーク全体のコンセンサスが必要であり、これまでの歴史からもそのような変更が受け入れられる見込みはない。
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