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米SECの仮想通貨タスクフォース、初めての円卓会議を開催へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

初回はトークンの証券性が議題か

米証券取引委員会(SEC)に新設された暗号資産(仮想通貨)タスクフォースは3日、一連の円卓会議を開催すると発表した。「仮想通貨規制の明確化に向けた春のスプリント」と題されており、初回は3月21日に実施される。

初回は「私たちがここに至った経緯とそこから抜け出す方法ーー証券性の定義」を議題とするものだ。バイデン政権下で規制強化にいたった背景や、今後の方針の方向性、トークンの証券性をどう判断するかなどがテーマになると考えられる。

タスクフォースを率いるヘスター・ピアースSEC委員は、次のようにコメントした。

仮想通貨に関する実用的な規制枠組みの構築にあたり、一般の方々の専門知識を役立てることができるのを楽しみにしている。円卓会議は、SECが一般市民と対話を行う上で重要な要素だ。

21日の円卓会議は一般公開される。議論の主なパートはSECのウェブサイトでライブ配信され、録画も後日公開される予定だ。

また、会議への対面での参加者全員が小グループの分科会に参加できるが、この分科会は配信されない。詳しい議題や円卓会議のスピーカーに関する情報は、近日中にタスクフォースのウェブサイトに掲載される。

SECではドナルド・トランプ政権誕生にともない、仮想通貨を厳しく取り締まってきた前任のゲーリー・ゲンスラー委員長が退任した。

ゲンスラー委員長下のSECは、明確なガイドラインを提供することなく企業に訴訟を起こしてきたとして、内外から批判を浴びてきた経緯がある。新体制となったSECは規制の明確さなどの点で改善に取り組んでいく方針だ。

公式サイトによると、仮想通貨タスクフォースは、仮想通貨市場への証券法の適用方法について明確にすること、イノベーションを促進し投資家を保護することを目的としたプラクティカルな政策措置を後押しすることを目指している。

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SECとは

株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関のこと。1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。

トークンの分類についても意見を募集

パース委員は2月、SECが今後考えるべき、仮想通貨についての様々な論点を提示。これらに対して、提出フォームから一般の意見を受け付けているところだと告知している。

また、これまでSECが証券性判断に用いてきたハウィーテストの代わりに、仮想通貨やその取引をより簡単に分類できるようにする方法を開発したいとも述べた。

パース委員が挙げた論点は多岐にわたっているが、例えばトークンの分類方法についても意見を求めている。パース氏は議論の土台として、仮想通貨を次の4種類に分けた。

  1. 証券の本質的特徴を保有し、証券であるトークン
  2. トークンそれ自体は証券ではなくとも、投資契約の一部として提供・販売されるトークン
  3. トークン化された証券
  4. 証券ではないその他のすべてのトークン

パース委員は、四番目に挙げたものが最大のカテゴリではないかと述べた上で、こうした分類をさらに改善するための方法について意見を求めるとしている。

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