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金融庁が仮想通貨交換業者「コインチェック」を認可する方針、年内発表予定か|日経新聞報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融庁、コインチェックの登録を認める方針か
日経新聞によると、金融庁は、みなし事業者であり国内最大級の仮想通貨取引所「コインチェック」に対し、改正資金決済法に基づく登録業者に認める方針を固めた。年内にも発表する方針。

金融庁、コインチェックの登録を認める方針か

日本経済新聞の報道によると、金融庁は、マネックスグループの仮想通貨取引所「コインチェック」に対し、改正資金決済法に基づく登録業者に認める方針を固めた。

2018年1月27日にコインチェック社から仮想通貨NEMが不正流出して以降、今年9月には国内大手取引所Zaifでも不正流出が発生するなど、混沌を極めた日本の仮想通貨市場。

金融庁の立入検査に伴う、「業務改善命令」などが相次ぐなどしたことで、業界のルール整備を最優先とし、200社ほどあるとされる仮想通貨交換業社への認可登録業務は後回しにされている現状があった。

現時点で、金融庁認可済みの仮想通貨取引所は、16社あり、コインチェックのハッキング事件を踏まえて、全てのみなし事業者及び仮想通貨交換業者に「立入検査」を実施した結果、1社は登録拒否、12社に申請取下げの対応が実施されている。

日経新聞によると、金融庁は、コインチェックに対し、顧客保護などの内部管理体制が改善したと判断。早ければ年内にも発表予定だという。

国の認可を得ることができれば、金融庁の登録を済ませていない「みなし事業者」という立ち位置から脱却し、認可済みの仮想通貨取引所として運用できるようになる。一歩下がって、時間をかけて痛みを伴う改革を行なったことで、仮想通貨業界のルール整備(市場健全化)に関しては、この一年間で他国に先駆けて大幅に進展したと言え、今後の発展が期待される。

公式情報ではない点には注意

今回の報道を受けて、マネックスグループは、「本日の一部報道について」とのIRを出し、以下のように言及している。

本日、当社グループ・コインチェック株式会社の仮想通貨交換業の登録に関して日本経済新聞電子版の報道がありましたが、当社グループから発表したものではありません。

現在、コインチェック株式会社の登録について、審査中ではありますが、登録に関して発表された事実はございません。今後、開示すべき事実が発生した場合には、速やかに公表いたします。

認可された場合は、仮想通貨市場に追い風

もし正式に認可されれば、市場健全化を目指した日本の仮想通貨業界におけるルール整備など「規制強化」にはっきりとした目処が立ったことを示す上、コインチェックの口座開設など新規流入なども期待できることから、仮想通貨市場にとって大きな追い風となるのは確実だ。

10月には、金融庁公認の規制団体「JVCEA」が、投資家保護の目的のために取りまとめた「自主規制案」に基づく対応措置が、正規の仮想通貨交換業者の一つ「DMM Bitcoin」が、レバレッジ倍率を最大5倍から4倍に変更するなど、国内仮想通貨取引所で実際に適用され始めている。

仮想通貨業界の発展の速さに対応し得る「自主規制ルール」の制定が急務とされており、即応体制を整えた格好だ。

コインチェック年表

仮想通貨取引所「コインチェック」に関する年表は、以下の通り。

コインチェックは2018年1月26日に発生した不正流出事件を受け、顧客の「資産保護及び不正送金の原因究明のため」一部サービスを停止し、業務改善命令策定とその実行に集中。金融庁の認可登録に向けて、全力を尽くしていた。

2014年8月 コインチェック設立
2017年12月 仮想通貨の取引高がピークに
2018年1月26日 巨額の仮想通貨NEMが不正流出したことで社会問題化。顧客の資産保護のため、サービスを全面停止
2018年2月2日 金融庁が、みなし事業者に立入検査を実施
2018年3月8日 コインチェック社に2度目の業務改善命令
2018年3月12日 不正送金された仮想通貨NEMの保有者に対する補償を実施。一部サービスを再開
2018年4月6日 東証1部上場企業のマネックスグループがコインチェックの完全子会社化を発表。合同記者会見を開催
2018年6月18日 匿名性通貨(XMR、ZEC、DASH)と、REPの取り扱いを廃止
2018年10月29日 利用規約を改定
2018年10月30日 新規口座の受付再開
2018年11月12日 ETH、XEM、LSKの入金・購入を再開
2018年11月26日 XRP、FCTの入金・購入を再開(全取り扱い仮想通貨の入金・購入再開)
2018年12月19日 金融庁が仮想通貨交換事業者として認可登録を固めたと日経新聞が報道  New!

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