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金融庁認可済の16取引所が規制団体設立|仮想通貨先進国として目指すもの

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

本日行われた記者会見内容まとめ
副会長に選任された、bitFlyer代表取締役の加納裕三氏は、日本が”仮想通貨先進国”と呼ばれていることを挙げ、セキュリティ問題など業界一丸となって取り組んでいくと所信表明。記者会見で行われた質疑応答では、仮想通貨のレバレッジ取引や取り扱い通貨の今後についての言及もありました。

自主規制団体の目的

金融庁から自主規制団体としての認定(資金決済法第87条)を目指し、システム障害、利用者への補償、広告などに関する自主規制を設けることで、その実効性を確保するための事務局、および組織体制を整備していくとしています。

自主規制団体の会長として会見に臨んだマネーパートナーズ代表取締役の奥山泰全氏は、「仮想通貨関連団体としてようやくまとまって始動出来たことで、市場の健全な発展を目指し、業界全体の信頼回復に努める」と決意表明。

また副会長に選任された、bitFlyer代表取締役の加納裕三氏は、日本が”仮想通貨先進国”と呼ばれていることを挙げ、業界一丸となって取り組んでいくと抱負を述べました。

質疑応答まとめ

―現在の協会の体制は十分なのか

まさにこれから取り掛かっていく。

認定自主規制団体の要素を満たすために、検査部門の体制を整備していき、検査体制や自主規制規則の制定など慎重な対応が必要になるため、10名前後のスタッフは確保予定。

陣容や温度感については、調査・検討中。

―自主ルールの中で最も重要だと認識しているのものは

セキュリティ面と内部管理体制の整備のみならず、取引ルールや広告、開示情報の整備についても速やかな対応が求められている。

健全な市場の発展のため、金融庁の方でもワーキンググループが発足している中で、消費者保護の視点に立った上で優先順位を検討している。

―申請の目処について

当局が速やかに認定できるよう整備していくが、当局の意向も関わってくる。どれほど急いだとしても1〜2ヶ月では難しい部分もある。

―取り扱い通貨とICO規制について

仮想通貨研究会が開かれているため、ICO規制など規則についてはそちらで進める。

ICOやインサイダー取引についても透明化とルール整備が必要。レバレッジ取引についても自主規制で対応していきたい。

―企業の情報開示について

全てを提示するのは難しい。外国為替でも全て開示されてはいない。

登録業者16社のデータについては既に仮想通貨研究会の方で提出済。各社でマニュアル、分別管理が異なる状況にはならないようにする。

―みなし事業者や登録申請中の事業者との関わり方は?

みなし事業者に対しては、正会員とするか議論中だが、なるべく進めていきたい。

16社だけでは、認定自主規制団体としてのコスト感は賄いきれないため、より多くの新規事業者が生まれるようにする。

―団体の合意形成方法は

理事会における決議要件は過半数になるが、全体の合意として「原則、全会一致」を目指している。一部の賛成だけで自主規制が進んでいくことは避けたいと考えている。

―金融庁の取り締まり強化による登録の遅れについて

申請の自主取り下げが増えているのは残念だが、現状でも多数の企業が申請を行なっている現状がある。

制度要件をしっかり満たす水準に見合った会社にきちんと登録が下りるのは当然のことであり、一社でも多く登録業者が増え、自主規制団体の参加事業者が増えることを願っている。

―内部管理態勢とセキュリティ対策を進める上でネックとなるものは

外国為替など金融で同様の問題がある。

罰則や罰金の規定を整備することも必要。厳しくし過ぎるのは業界発展の妨げとなり、緩いと投資者保護に差し障りが出るので、バランスが重要だ。

会員を処分できる権限を整備していくが、罰則・罰金や不服審査も同時に整備して、牽制機能として自主規制を整備していきたい。

―セキュリティについて

セキュリティの専門家と議論を重ねているが、コールドウォレットやマルチシグなど新しい技術がある中で仮想通貨ならではのセキュリティが求められる。クレジットカードであれば処理自体を無効にすることもできるが、仮想通貨で秘密鍵が漏洩してしまった場合は無効にする手段がない。

よって、今まで以上に厳しいセキュリティが業界に求められている。

―ホワイトリストの追加について

ICOなどの発行体については、まだまだ整備されていない。

新規仮想通貨の取り扱い(上場)に関しては、業界の発展のために必要だと考えている。

―仮想通貨技術に精通したエンジニアの獲得は容易ではないが

全体の人材不足は事実だが、登録業者については、ノウハウと知見を持ったエンジニアが十分在籍している状況にある。

業界のセグメント自体が発展途上にあるので、慢性的な人材不足はやむを得ない。

―処罰はどのように決定していくのか

規定については理事会をもって決定。

通常の認定団体は自主規制委員会を設置し、有識者も参加する可能性もある。罰則のないガイドラインをまず設定するのが通常であり、処罰についても当然、専用の委員会が設置される。

公正取引委員会に確認しつつ、理事会で最終的に決定していく。その過程で不服審査を受け入れる牽制機能も用意したい。

―セキュリティ標準はどの程度の粒度を求めるのか

セキュリティは大きく2つに大別される。

  • SSLやファイアーウォールなどの従来の基準
  • ブロックチェーンならではの基準

秘密鍵の管理方法やモニタリングなどのディファレンスモデルを制定する必要があるが、海外では暗号通貨セキュリティ標準規格(Crypto-currency Security Standard : CCSS)という、コールドウォレットなどについて定めた基準がある。新しい技術を排除するものであってはならず、業界全体でセキュリティ基準を高めていきたい。

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