
国際捜査連携も
Sui(SUI)上の分散型取引所(DEX)Cetusが5月23日、盗難された6,000万ドル相当の資金回収に向けてInca Digitalや世界各国の法執行機関と連携していると発表した。同時に凍結中の1.62億ドルの資金返還についてSuiコミュニティのフィードバックを求めている。
Cetusはプロトコルアップグレードによる凍結資金回収案について、バリデータやSUIステーカーを含むネットワーク主要参加者によるオンチェーン投票を提案した。一方的な決定は行わず、コミュニティの最善の利益となるかどうかの判断を委ねるとしている。
同プロジェクトは資金回収と返還を目指す姿勢を示したが、最終的にはコミュニティの決定を尊重すると表明した。Suiバリデータやスイ財団と緊密に連携し、提案された投票の実施詳細を検討していく方針を明らかにした。
この発表は22日夜に発生した2.2億ドル(約320億円)相当の仮想通貨盗難事件を受けたもので、被害額の大部分にあたる1.62億ドルがバリデータにより凍結されている。残る6,000万ドルについては国際的な捜査協力により回収を進めているところだ。
関連:Sui最大のDEX「Cetus」、320億円相当の仮想通貨が不正流出 トークン価格暴落
関連:2025年注目の仮想通貨20選|Grayscale選定の成長銘柄とテーマを解説